うつ病日記2004年8月分

8月1日

 さすがに昨日半日近く寝ていたのがたたったのか、昨晩の眠りは浅かった。とはいうもののそれでも結局起きたのが 9 時過ぎ。だいぶ脳の休養になったような気はする。先週後半の不安感も「何とかなるさ」という気分に変わりつつあった。(会社に行ったら元の木阿弥のような気もするので気をつけないと。)

 買い物をしに二日ぶりに外出。風があるので思ったより暑いと感じない。昼食も外食で済ませ、必要なものを購入した。

 本日は昨日のリターンマッチ。「ボーン・アイデンティティ」の鑑賞に挑戦。まだまだ脳の機能に不全があるため英語の読解力が低下しているものの、先週の「サイン」よりは十分楽しめることができた。とはいってもやはり鑑賞後は疲れる。輸入盤の鑑賞は日本語がないため脳をフルに使うことになってしまう。だから考えると今の状態では鑑賞すること自体が良くないのかもしれない。

 

8月2日

 会社に着くと、早速使えない R 課長が「 HELP 」と言ってくる。何かと思ったら Windows XP の管理者権限でのログインの仕方がよく分からないらしい。思わず心の中で「 Windows も使えないのにメールの署名に"情報担当"などと堂々と書くなよ」と思いつつ、渋々使い方を教える。

 午前中は H 部長も F 課長も出かけていたので落ち着いて仕事ができた。3 日間の休養も効果あったのだろう。「でも先週も月曜は調子よかったのに終盤は精神不安定状態になっていたので気をつけないと」と、何とかペースを上げないように気をつける。

 途中何人かの方と立ち話をする。先週噂で聞いた組織変更の話のことである。どうも、今自分のいる部署の一部が別の部署に吸収合併されるらしい。そうすると地方に異動することになるようだ。今の自分の立場だと吸収される側には入らないとは思うが、気を付けていないといけない。仕事もこれまでどおり自分の仕事以外は引き受けないようにしよう。個人的には H 部長もその吸収される側に一緒に行ってくれると幸いなのだが、結構腹黒い人だから何が起こるか分からない。(立ち話していると、H 部長が腹黒い、と思っている人が思いの他多いのに驚く。僕のいる部署の人間ぐらいではないだろうか、褒め称えているのは。)

 そういった噂話の輪郭が見えてきたことで、少しは不安感が少なくなってくる。とはいうものの最終段階にならないと実際どうなるか分からないので不安が解消せず、うつ病にはよろしくない。早くはっきりしてほしいものだ。とにかく無理はしないようにしようと改めて心に決める。

 夜、ふと気づくと、PHS に着信履歴が残っていた。番号非通知である。ちょっと気になって実家に電話を入れる。特に何もないとのこと。この電話で初めて父に自分がうつ病であることを告げると少し驚いたようだが、「がんばれよ、って言っちゃいけないんだよな。うつ病の人には。」と言ってくれた。やはり中小企業とはいっても会社の役員まで歴任しただけのことはある。いざというとき頼れるのは親だな、と感じた。

 

8月3日

 昨晩父と電話したことで感傷的になってしまい、なんだか眠れなくなってしまった。布団に入っても 1 時間ほど眠れず「これは明日つらくなりそうだぞ」と考える始末。ちょっと先週といいまた精神不安定な状態が始まってきているので週末通院の際には医者にちゃんと状況を伝えないと。なんだかまた飲み薬が増えそうな予感がする。

 案の定、朝起きたときがつらかった。会社に行くと、F 課長に指示されて注文を入れておいたノート PC が届いていた。F 課長に「 PC 届きましたよ」というと、「設定しておいてよ」。いやな顔をしつつ「でも使うの F 課長なんですし...。」と反論するが、結局押し切られ設定をする羽目に。しかもパーテーションを切れだとか面倒くさいことばかり指示される。午前中がそれでつぶれてしまった。ため息が出てしまう。

 午後は業者の S さんと打ち合わせ。彼も僕と同じく病気(彼の場合はナルコレプシー)で苦しんでいるので、仕事の話より病気の話が中心となってしまう。お互い、「周囲に病気のことが理解してもらえない」と言うことで意見が一致する。

 先週と同じく打ち合わせが終わるととてつもなく疲れがでてくる。かなり脳を使っているからか。本当は人と会いたくないのに無理しているからかもしれない。(といってその業者の人たちが嫌いな訳ではないのだが。うつ病でなければ楽しく仕事できる人たちばかりだと個人的には思っている。) 後はだらだら資料を読んだりして時間をつぶす。

 

8月4日

 昨晩は母から電話がかかってきた。どうも父とすれ違っているらしい。同じことを二度も説明することになってしまった。母のほうが心配の度合いが高かったが、こればかりは心配されてもただただ薬を飲んできちんと休養を取る以外(後はうつ病の原因を取り除かない限り)、どうしようもない。

 今朝はまた早朝覚醒に悩まされた。4 時に目が覚めるともう寝られない。うつ病による早朝覚醒のために苦しんでいる人たちが多く、早朝に掲示板に書き込んでいる例が意外に多いことを思い出したため、思わず僕もインターネットの掲示板に書き込みをしてしまおうかと思ってしまった。

 いつもは FM ラジオを聴きながら朝の支度をするのだが、今日は珍しく TV を見ながら支度をする。佐野元春が朝のワイド番組に出演していたからである。おかげで気分がマシになった。

 今日も午前中は別の業者と打ち合わせ。打ち合わせが終わるとぐったりする。午後は会議。R 課長のよく分からない資料の説明を聞いていると睡魔が襲ってきた。早朝覚醒及び薬の影響のせいだろうと思ったが、会議が終わり企画部の M さんと話をしていたら M さんも「資料の内容が分からなくて会議中眠くなってしまいました。」とのこと。僕の体調のせいだけではないようだ。

 

8月5日

 昨晩こそはぐっすり眠れるかと思ったが、やはり早朝覚醒。今朝は5時過ぎだったので少しはマシ。

 昨晩知り合いからメールが届いた。このサイトを見たらしい。その知り合いも実はうつ病で苦しんでいることをそのメールで知った。それも僕よりも症状が深刻なようだ。心配になったので、「きちんと病院にいって薬を飲むように」とメールで返信したが、大丈夫だろうか。自分のことだけで手一杯なはずなのに、つい人が困っていたり苦しんでいたりしているのを見ると、何とかしてあげたいと思ってしまう。実際は何もできないのに。前にとある女性から「がちゃんさんは誰に対してもいい子ちゃん過ぎる。」と指摘されたことがあった。確かにそうかもしれない。それがストレスを溜める原因となっていることも否めない。でもそれはある意味僕の持って生まれた特長なんだとも思う。その女性には理解してもらえないだろうが、それは僕の特質であり、僕を形作っている性格の一部なんだと思う。それが僕にとって結果的につらい人生を歩ませる結果になったとしても。

 睡眠不足のため午前中はかなりテンションが低かったが F 課長は出張のはずだったので「のんびり仕事するか」と思っていたら何故か出社してきた。しかもこういうときに限ってまた先走りの話をしてくる。

 「新しいビジネスモデルのアイデア考えてよ。夏休みにでもゆっくりとさ。」

と話しかけてくるから暗い声でぶつぶつと、

 「今、体調不良なのを薬飲んで無理して仕事しているのにそんなこと考えられませんよ。それに休みのときにそんなこと考えませんからね。」

と回答してしまった。頼むから僕に自分の思いつきアイデアを投げかけてこないでくれ、という気分だった。午前中はため息の連発。

 午後は組合の年次大会に出席。おかげで少し睡眠をとることができて(大体こういう大会は気分転換の場だと思っている)、ほっとした。

 

8月6日

 さすがに睡眠不足がたまっていたのだろう。昨晩は、トイレに起きた時以外は久しぶりにぐっすり眠ることができた。地震にも気づかなかったほどである。

 きちんと睡眠が取れると、頭の回転も少しはマシになるらしい。仕事のアイデアも浮かんできた。といっても昨日の F 課長の件ではない、別の件でだったが。それに明日から夏休みということもあって気分的にも相当楽だった。

 先日購入したノート PC の伝票処理を行い、H 部長に検印をもらいに行くと、いつもと違って妙に優しい声で語りかけてきた。どうしたんだ? 気味が悪くなってしまった。

 定時が終わると早々に片付けをして帰宅。これから 10 日間はのんびりできる。自宅に電話し、日曜に実家に帰ることを告げる。弟の結婚式の日取りも決まったみたいである。会場がなんと実家近くのホテル(音羽ノ森)ということで驚く。てっきり仙台に行くことになるかと思っていたのに...。

 

8月7日

 特に睡眠障害もなく、6 時と 7 時頃に目覚めるがそのまま寝てしまい、起きたのは 8 時過ぎだった。

 選択や掃除をした後に「スタートレック エンタープライズ」の鑑賞。最初はのほほんと観ていたが、ストーリーが進むにつれて段々ハマっていき、ラストのどんでん返しに思わず涙してしまった。これはうつ病の影響ではない。久々の傑作エピソードだ。心地よい感動が残っていた。

 今日は通院の日だが夕方だし、昼食をどうしようかなと悩む。結局買い物も少ししたかったので川崎駅まで出かけ昼食を取る。ついでに川崎大師まで足を伸ばし、お参りをしてくる。当然うつ病が改善するように、と祈ってきた。

 夕方病院に行き、医師の診察を受ける。この「うつ病日記」は通院の際の医師に告げる記録としても役に立っているので、ここ 2 週間書いていたことを話す。結局医師からは「症状が悪化している原因も特定できていますから問題ないですよ」ということで服用する薬も従来のままとなった。次回の予約を入れるとき、病院の都合により診察時間が短縮されるとのことで少し予約時間が早まることになった。考えたら2週間後の土曜日は川崎市の花火大会が開催されるからだろう。花火は自宅からでも見えるし、2 - 3 分家から歩くともっとよく見えるので楽しみにしている。

 明日から 2 - 3 日実家へ帰省。帰省といっても葉山だから自宅から1時間ほどしかかからない。この期間はさすがに日記の記録はできなさそうである。

 

8月11日

 8 月 8 日から今日まで実家に里帰り(というほどのものでもないが)してきていた。ちょうど弟夫婦も実家に帰省しているとのことでそれにあわせたのである。電話では心配していた両親も僕の顔を見ると一安心のようである。まあ、何とか会社にも行けているし、日常生活も送れているからだろう。

 実家ではたっぷり睡眠を取った。ほぼ毎日 9 時間近く睡眠をとり、かつ昼食後は昼寝、というまるで贅沢極まりない生活を送っていた。当然ストレスというものが一切ない生活だったので、かなり脳の回復に役立ったのではないだろうか。最も会社が始まってしまうとまたストレスの嵐できついのだろうと予測されるが。

 両親との話で父が

「俺もだいぶ仕事でストレス抱えたことあったけどな...。」

という話を始めた。その話を聞いてふと思い出したのが父は数年前ストレスが原因で帯状疱疹を発病したことがあった。そこで僕は、

「お父さんの場合はストレスが体に出て、僕の場合は精神に出たんじゃないのかな。」

と話すと納得していたようだった。

 弟夫婦は 9 月 20 日に開催される結婚式の準備でホテルと打ち合わせしたりと忙しそうであった。弟からは「出席人数も少ないので受付を頼みたいんだけど」と話してきたので喜んで引き受けることにする。

 今日自宅に戻るとき、いろいろお土産をもらってしまう。多くは自家製の野菜なので、自宅に着いての夕食は早速それらを調理する。自宅に到着すると、ほっとした気持ちと、寂しいという気持ちが複雑に交差していることに気づいた。

 

8月12日

 相変わらず 4 時過ぎに一度目覚め、トイレに行く。うつ病が発病する前は夜中にトイレに行くことなんかなかったような気がするのだが。最もその後またすぐに熟睡してしまい今朝もゆっくりと起床。

 真夏日の連続記録も相変わらず続いていることもあり、暑さと抗うつ剤のダブルパンチで本日も昼食後は昼寝タイム。エアコンは部屋にあるのだが、朝から使用し続けると電気代もかかるし、健康にもあまりよくなさそうなので昼は使用していないのが影響していると思う。ということで本日も DVD の鑑賞は無し。夏休みでここまで映画を観ないのもここ 10 年間では初めてではないだろうか。長期休みは僕にとっては映画を堪能する大切な時間だったから...。

 

8月13日

 例により 3 時ごろ一度起床。その時間当たりにまた奇妙な夢を見ていた気がするが、改めて睡眠に入るとその内容を忘れてしまう。まあ変な夢は早く忘れたほうがいい。

 ここのところドグマチールの副作用により体重が増加しているので 1 ヶ月ぶりに運動をする。前回自転車に乗ったときはかえって調子を崩したが、今回はここまで散々睡眠をとっているし何もしていないから大丈夫だろう。最も無理はしないようゆっくりと走る。いつもだと途中から膝が痛くなるのだが、今回はその痛みも発生しなかった。膝の痛みがストレスと関係しているとは思えないが...。

 実家からお土産にもらった野菜(茄子、ピーマン、ゴーヤ、トマト、枝豆)を消化するため、毎日料理をしている。普段だと料理をする気にもならないが、休みで時間にゆとりがあるのと、少し気力も戻ってきているようで、簡単な炒め物ぐらいならできてしまう。簡単な割には美味しい。素材がいいからか。食事が美味しく取れるのは大事なことだと思う。最も食事後の食器洗いは面倒くさい。

 

8月14日

 また奇妙な夢を見たようだが朝起きたときには忘れていた。リボトリールの効果が出ているようだ。相変わらず起床時間が遅く、気が付くと 9 時だった。毎日長時間の睡眠がよくできるものだと改めて感心する。昨日少し運動したせいもあるかもしれない。しかし掲示板を見ているとうつ病のせいで毎日 12 時間以上寝てしまう人もいるそうだ。まだまだ上には上がいるものだ???

 午後は久しぶりに DVD の鑑賞ができ、気分的には満足する。とはいっても観たのは映画版の「スタートレック」。そうでなくても TV シリーズの「スタートレック エンタープライズ」を断続的に観ているし、ここのところスタートレック漬けという気がする。(ここのところじゃなくてここ 10 年近く、というべきか。シリーズが多すぎるから。)

 

8月15日

 深夜から久しぶりに雨が降り出したようで、その物音のせいでなんとなく熟睡できなかったような感じだが、起きてみると割りと意識もしっかりしている。寝ていないようで寝ているのだろう。本日も恒例の早朝の起床及びトイレはあった。

 本日は FM ラジオ局 bayfm78 の開局 15 周年記念のイベントがあるというのにあいにくの天気である。とはいっても招待券を入手したことと、佐野元春の出演もある以上行かないわけにはいかない。また会社が始まるとストレスのために体調不良が予想されるから元春のパワーをもらっておきたかったからだ。レインコート等雨具の準備をする。

 会場に行く前に秋葉原に立ち寄る。PC の AV 化を図るため、アクセサリーを購入したかったからだが、残念なことにそのアクセサリーは生産完了となっていた。がっくりと肩を落とすも、一応久しぶりの秋葉原を散策する。

 秋葉原についたころには雨もやんでいたが、千葉のほうはどうだろうか? 多少の不安の中、15:00 頃に秋葉原を後にする。

 会場となる千葉ポートパークの方も雨はやんでいた。少し肌寒い中、元春の久しぶりのライブを堪能する。

 ライブ終了は 18:30 近く。予定より 30 分遅くなっていた。雨の影響もあるのだろう。その後帰宅するため電車を乗り継ぐが、なんとなく意欲が低下しているのを感じる。薬の効果が切れてきたのか、それともライブが楽しかったのでその反動がきたのか。10 月、12 月のライブが少し心配になる。当日は薬の飲み方を考えたほうがいいようだ。結局 21:00 頃自宅に帰着。またもやスーパーの弁当で夕食を済ましてしまう。やはり気力が低下していたようだ。外食する気が失せていた。

 TV を見ながら夕食を取るとほっとする。まだしばらくは自宅で食事を取るのがいいようだ。スカイパーフェク TV では「新世紀エヴァンゲリオン」の最終回(リメイク版)を放送している。これを観ると精神状態が不安定になってしまうのだが、つい観てしまう。ここまで一人の映像作家の内面が前面に出た作品もないだろう。オタクの心の雄叫びとでも言うべき作品だと思う。

 

8月16日

 今日で夏期休暇も終わり、ということかどうかは知らないが睡眠は今ひとつだった。会社に行くことに対するストレスが高まっているのか、それとも昨晩つい飲んでしまったお酒(珍しく量が多かった)のせいか。ちなみにうつ病のとき、お酒を飲むと一時的には心が安定するのだが、むしろそのためにアルコール中毒になりやすいのだそうだ。だから医者から処方された薬を飲んでいるほうが副作用の面を考えてもいいらしい。

 昨日のライブのレポートを Web ページにアップすべく、午前中一杯 PC のキーボードを叩き続ける。しょっちゅう文字の叩き間違いをするため、文字変換が怪しくなってしまう。集中するとやはり疲れる。趣味のページ作りでこれだから業務ではこの比ではないのが実感できる。

 午後は軽く昼寝。というより途中でゴミ収集車の騒音に起こされた感じだった。もっとも昼寝もしすぎると夜寝られなくなるから軽い方がいいのかもしれない。その後 PC での DVD の作成に悪戦苦闘した。おかげでまだできていない。

 

8月17日

 10 日ぶりの出社。朝起きるのが辛くてどうしようもなかった。何とか無理に布団から離れる。

 朝会で H 部長から事業部長の奥様が亡くなられたことを知らされる。心からお悔やみを申し上げたい。だが、体育会系で労働基準法なんか守ったことのない、部下にも無茶を要求する(よく組合の協定も結ばずに深夜残業などを強要しているようだ。最もさせられている方もそういう意識がないからどうでもいいことだが。僕ならまた正面衝突するだろう。) H 部長が

「自分の健康は自分で守ってください。」

などと言っているのを聞くと妙におかしな気分になってくる。今までの自分の行いを思いおこして責任逃れをしようとしているのか。

 午前中は e メールの処理などで割と時間が早く過ぎてしまう。昼休み時には食事を取った後、うとうと寝た。せっかく夏期休暇でゆっくり休んで少し脳の調子が良くなったのでここで無理することもないだろう。午後は適当に休憩を入れる。夕方、グリップハンドの野田さんが久しぶりに顔を見せに来たのでお茶の休憩を入れる。3 月以来ではないだろうか、野田さんと話をするのも。

 夕方、宣伝の I さんと立ち話。秋から年末にかけて行われる(であろう)組織変更の話をひそひそ行う。マル秘の情報のはずなのに全員知っているというのも変な話である。

 

8月18日

 早くも会社に行くことに対するストレスなのか、それとも蒸し暑かったせいなのか、睡眠が浅く、再び奇妙な夢を見た。夢の中で僕はタクシーの右扉にチョークで何かを書き込んでいた。続いて左扉に何かを書き込もうとしたとき、運転手に気づかれ、逃亡する羽目になってしまった。逃亡手段が自転車というのもなんだか変だがとにかく僕は自転車を使って逃走を図っていた。そのうちに道が山道を下っていく感じになり、歩くのすら大変な状態になっていた。そんな中何とか自転車で地下に向かって逃走を続けるが、タクシーも追っかけてくる、という内容だった。以前も地底で悪党と戦うという夢を見たことを書いたと思うが、何故夢の中では地下にもぐっていこうとするのだろう? 大きな謎である。

 出社 2 日目なので火曜日という意識を持ってしまうが、よく考えると水曜だった。しかし社内は週半ばだというのに人が多く、騒がしい。精神的に落ち着けない。

 夕方、F 課長が、せっかく人が設定した PC のハードディスクを飛ばしてしまい、リカバリーから始める羽目となってしまった。すべてのデータが抹消されてしまった。頭にきたので、一切自分では作業せず、 F 課長に自分で作業させた。怒ったついでにとっとと会社を退社した。帰る途中異常に疲れていることに気づく。やはり怒ってはいけないのだろう。本当、疲れる職場である。

 

8月19日

 明け方 3 時 40 分に起床しトイレに行くと、また眠りが浅くなってしまった。今回はエアコンをタイマーで入れたので前日ほどではなかったが、それでも寝苦しいのだろう。やはり朝の起床はつらかった。

 今日は職場にほとんど誰もいなかったので、心が落ち着けた。ただ、半分近くがどこかの会議室に集まって会議をしているようである。H 部長も F 課長もメンバーに入っている。会議の方向が変な方向に行きそうな気がする。僕に関係ないことならいいのだが。

 夕方組合の資料を配布したついでに畠山さんと話をする、というより僕が愚痴を言っていただけのような気がする。ただ、話しているうちに畠山さんの考え方が今の僕の会社に対する考え方と違っているのに気づき、ほろ苦い思いを抱いた。本人は僕に励ましているつもりなのだろうが、むしろ心が凹んでしまった。

 

8月20日

 今朝は 4 時半の起床。どうして毎日早朝覚醒の時間が狂うのか、自分でも疑問に感じる。 7 時の起床時には今週のうちで最もつらい起床となってしまった。

 午前中は Web ページの構築をのんびり行う。周囲は騒がしかったが、さほどイライラせずに済んだ。

 午後は、打ち合わせで都内へ出張。僕のサイトではおなじみのグリップハンドさんのところである。最初は夕方に打ち合わせを行う予定になっていたが、当初予定されていた社内会議が延期になったため、午後早くに出かけることにした。

 グリップハンドさんのところでは仕事の打ち合わせと会社の噂話が半々。また会社の組織変更の噂の一端が垣間見える。仕事の方は、とある機械を設置してもらうための打ち合わせだったが、実際設置してみるとどうもうまく動作しない。ここ1ヶ月ほど他の業者ともその機械の設置について打ち合わせを続けていたが、そちらのほうでもうまく動作しないという情報が寄せられ始めている。来週以降何か対策を考えないといけないだろう。

 仕事の後は皆さんと食事会に行った。医者から「アルコールの摂取は控えてください」と言われているので、アルコールはビール1杯だけにしておく。久しぶりに会話を楽しむことができ、むしろ気分が軽くなったような気がする。

 

8月21日

 深夜 3 時過ぎに突然電話が鳴った。なんとワン切りである。運の悪いことになんとなく睡眠が浅いタイミングにあたっていたらしい。電話の呼び出し音にびっくりしてしまった。その後再び布団に入り、7 時半頃目を覚ますが前日寝たのが少し遅かったので「まだいいや」と思っていたら 9 時半まで寝てしまった。それでもなんとなく眠い。まだ眠れそうだ。

 案の定、昼食後睡魔が襲ってきてしょうがない。軽く横になろうとベッドに転がっていたら、1 時間以上寝てしまった。

 ふと気づくと、病院に行かなければならない時間になっていた。あわてて支度をして原付自転車に飛び乗り病院へ向かった。途中原付自転車にガソリンを給油したため、予約時間ぎりぎりに病院に到着。

 医者のカウンセリングを受けていると、

「何か気分転換とかするものがありますか?」

という質問があったので

「映画観るのが好きなのでビデオ観ようとするんですけど、観始めて 10 分ぐらいすると眠くなってしまって観る事できないんですよね。」

と返答する。確かに好きな映画がなかなか観れないのは寂しいものがある。

 夜は川崎市の花火大会を見に行く予定だったので、帰宅後、時間つぶしにネットサーフィンをしていたがまた睡魔が襲ってくる。何とか我慢したが、いったい何時間寝れば気がすむのだろう。困ったものである。

 19:00 から始まった花火大会は美しかった。何年ぶりだろう? 花火大会をきちんと最初から最後まで見たのは。

 

8月22日

 日曜日。いつものごとく 9 時ごろ起床。しかし体がだるく、熟睡感がない。頭がボーっとしている。考えたら TM NETWORK が出てくる夢を見た様な気もする。

 PC を立ち上げ、MPEG ファイルの加工をしようとしていたら、explorer.exe の CPU 使用率が 100% になりっぱなしになってしまった。調査しているうちに、とあるフォルダ内にある MPEG のテンポラリーファイルが悪さをしていることに気づいた。そのファイルを削除しようとしても削除できず苦労してしまったが、最終的には何とか削除でき、PC の状態を安定させることができた。一瞬かなりあせってしまった。

 昼からは恒例の昼寝。まあ朝の状態からなんとなく予期していたので、昼食後そのままベッドに横になった。

 夕方は「スタートレック ディープ・スペース・ナイン」の DVD を視聴。映画は観ることができないが、こちらは日本語字幕もあるし 1 時間番組なので何とか観る事ができた。多少なりとも医者の言う気分転換にはなるだろう。

 

8月23日

 昨晩も眠くて早く寝てしまったせいもあって、割と心が落ち着いていた一日だった。いつもなら週明けということもあって社内の環境も騒がしく、いらいらしがちなのだが。

 最近妙に仕事のことを割り切るようになってしまい、あまり残業もせず今日も早々に帰宅。特に「サラリーマン残酷物語」(風樹茂、中公新書ラクレ)という新書を読んだ影響が大きい。この本によれば「リストラされるときはどう行動しようがリストラされるのだから、自分らしくあるべきだ。」ということだそうで、その部分に心を動かされたからである。それ以外にも 5 月以降うつ病関係の本をいくつか読んで、できるだけ休息を取ったほうが(つまり仕事をあまりしない方が)回復が早い、ということを学んだことも大きな理由である。その代わり多分業務評価は落ちて給与が上がらなくなるだろうけど。それでもうつ病を悪化させて休職とか、病院に入院するくらいだったら、仕事の手を抜いたほうがマシだと思う。(実は病気のせいであまり複雑な、あるいは大量の仕事を処理できないというのが実態として存在しているのも仕事の手を抜こうとしている理由の一つではある。)

 

8月24日

 昨晩涼しかったこともあって、夏掛け 1 枚では寒かったようだ。夜中目を覚まし毛布を取り出す始末だった。そんな状況だからまた睡眠が浅かった。睡眠が浅ければ次の日の調子が悪くなることは容易に予想できた。

 予想通り前日に比べ頭の回転も悪く、なんとなく心が落ち着かない感じが1日中断続的に続いていた。周囲にはあまりいないのにもかかわらず。

 夕方 CS の I さんとヒソヒソ話。I さんも仕事のやる気が出ていないようだ。また、社内で予想以上に精神の病を患っている人が多いことを知った。多くの人が休職したりしているようだ。そういう意味では早めにクリニックに行き、医師の診察を受ける気になれたのは幸いだったと思う。そうは言ってもまだつらいときも多いが、少しずつ回復してきてはいるのだろう。後は職場異動を出来ればいいのだが...。

 

8月25日

 朝起きたとき、なんとなく憂鬱な気分だった。部屋の暗さもいつもの朝と比べても暗いような気がする。カーテンを開けると、空がどんより曇っていた。時々雨も振り出すくらいの空の暗さだった。どうも太陽が出ていないことが憂鬱な気分で目覚めた理由のようだ。

 そうでなくても毎晩 3 - 5 時の間に必ず一度目覚めてしまい睡眠の質という点では正常ではないのだから、天気が悪いだけでも気分は落ち込みやすい。

 今日は一日出張。午前中は先週金曜日の作業の続きを行いにグリップハンドさんを訪問。ここ 2 日間の会社内でのテストから解決策がなんとなく見えてきていたので、その策をテストしてみるとあっさりと解決した。週末気がかりだったのでなんだかほっとした。その後、グリップハンドの皆さんとお話等しながら作業を続けた。

 午後は販売会社で打ち合わせ。会議ではないので気楽な気分で打ち合わせできた。打ち合わせついでに社内のことをいろいろ話しているとどこの職場もおかしくなっているのが実感できる。これでは社員のやる気が出なくて当然である。昨日も書いたが精神の病を患っている人が多いのもそのためだろう。

 

8月26日

 今朝もなんとなく憂鬱な気分で起床。いつも通り早朝、睡眠が浅くなっているから熟睡感がないのだろう。(今朝は早朝覚醒までにはいたらなかった。) とは言うものの朝食を取ったりしているうちにまあまあの気分になってきた。

 午前中は会議に出席したり、Web ページを作ったり。午後もその続きをしていた。

 夕方の組合の連絡会も終わり、「さてとっとと帰ろうかな。」と思っているところで周りからいろいろ打ち合わせが入ってしまい、帰れなくなってしまった。予定より 30 分帰るのが遅くなり、会社を出て、駅に着いたときには妙に疲労感を感じてしまった。

 駅のホームに立つと、時々「列車に飛び込むとどうなるのかな ? 」という思いが頭をよぎることがあるのだが、今日は疲労感を感じているのにもかかわらずそういう考えは起きなかったから、やはり多少は症状が改善しているのだろう。しかし、ふと思い返すとここ数年時々このような思いが頭をよぎっていたような気がする。実はもう長い間軽い抑うつ傾向が続いていたのではないか、という気がしてきた。たまたま 5 月の H 部長との衝突が引き金になって症状が悪化しただけで。でもどちらにしても H 部長とはどうやっても波長は合わないな、と感じる。F 課長とも波長が合わないと感じる。何度も書いているが体育会系の論理(というものですらないと思う)はいつまでたっても僕には理解できない。

 自宅に帰り着き、夕食を取ってしばらくするとなんだか睡魔が襲ってくる。まだ夜の 9 時過ぎだというのに。これもうつ病の影響か、それとも坑うつ剤の影響なのか。眠い。

 

8月27日

 深夜起床とまでは行かないまでも、今朝も早朝睡眠が浅くなり、朝が憂鬱だった。それどころかなんとなく頭に霞がかかった感じがする。週末最後の一日は駄目だなという感じが会社行く前からしていた。

 一日 PC で Web や Linux の勉強などをしてみるがちっとも頭に入らないし、とても疲れた。なんとも一日が長く感じ、夕方近くは本当にしんどかった。途中何人かと立ち話をするが、みんな僕を励ましてくれるのはいいが、基本的にうつ病患者に対する励まし方が間違っているので(つまりうつ病患者に「がんばれ。」と励ましてしまっているということ)、むしろ心に負担になってしまう。やはりうつ病のことは自分でなってみないと分からない病気なのだな、と改めて実感できた。

 幸い今日は定時退社日だったので 17:30 になった瞬間に会社を退社。しかし帰宅途中も心は弾まず、疲れた思いを引きずっていた。自宅に着き、食事を取り、ビールと焼酎を飲んでようやくほっとできた。

 

8月28日

 毎日のことだが早朝睡眠が浅くなるため、なんだか寝た気がしない。一度 7 時前に起床し、「まだ早い。」と思ってまた浅い眠りを続けていたら、次に起床したのは 9 時過ぎ。それでも起床したくない気分だったし、ものすごくテンションが低かった。それでも起きて朝食を食べ、薬を服用するとようやく少しだけテンションが上がってきた。それでも何もしたくない気分である。

 そうは言っても部屋の掃除と洗濯だけはしようと、何とか行動を起こし、その後「新スタートレック」を観始めると、割と平常心(といっても本当の平常心ではなく薬の影響による平常心)が戻ってきた。おかげで久しぶりに DVD による映画鑑賞をすることが出来た。「ストーカー」というロビン・ウィリアムス主演のスリラーだが、主人公の孤独感が今の自分の心境に共鳴して、楽しむことが出来た。もっともその後また軽く昼寝に入ってしまったのはいつも通りのことだが。

 

8月29日

 昨晩はなんだかシャワーを浴びるのも面倒で「そのまま寝ちゃおうかな」と 9 時過ぎに考えていたのだが、やはり体が痒いのでシャワーを早めに浴びて、就寝前の薬も早めに服用し、11 時ごろに就寝した。おなじみの早朝覚醒はいつもより遅い 5 時だったので、少し楽な気分。起床後再度熟睡状態に入れたし、何日かぶりに睡眠が取れた気分だった。

 しかし日曜日だというのに台風の影響か昨日から天候が悪く、雨もかなり降っているのでまるで何もする意欲がなくなってしまい、なんとなくだらだらと 1 日を過ごす。雨の止んだ合間を見計らって、近所のコンビニに買い物に行った以外は何もしなかった。コンビニに行くとき、少しほっとした気分が味わえた。1 日中部屋にこもっているのもある意味息が詰まる。と言ってどこか行きたいと言う気力もないのだが。恒例の昼寝も実施。これは多分ドグマチールとワイパックスの影響があるためだろう。なんとなく 1 日中眠い感じが続く。

 夕食後は、毎日の日課となっているインターネット掲示板、"2ちゃんねる"の閲覧。その中の"メンタルヘルス板"に書かれていたリンク先のFLASHアニメを見ていたらボロボロ泣いてしまった。自分の人生についてほんの少し考えさせられたアニメだった。

 

8月30日

 いつものとおり、週明けの深夜は睡眠が浅い。まあ恒例なのであせりも何もないが、気分のいいものではない。また長い 1 週間が始まる。午前中は気分的には今ひとつ。とは言っても Web サーバーのメンテナンスをすることは出来た。F 課長が以前使用していたサーバーだが、ファイルがぐちゃぐちゃで何がなんだか分からないのでいらないファイルをすべて削除しようと思ったのだ。(まだ 1/3 も整理できていない。F課長の悪い癖で、最先端なことには飛びつくが長続きせず、すぐほったらかしになるから Web サーバーもプロバイダーに金だけ払ってここ 2 年放置状態だった。)

 午後は薬のせいと、うつ病特有の体調状態のため(うつ病の人は、午後から調子が出てくるのである)、普段どおりの気分になれた。

 そんな中、社内の噂話をしていたら販売会社に事業部長として出向している S 部長が秋の異動で広島に行ってしまうことを知った。S 部長は、僕が係長の昇格試験を受けていたときの上司(当時は課長)であり、いろいろ指導してもらったのでなんとなく寂しい思いを感じた。

 

8月31日

 また昨晩も睡眠が浅かった。何せ台風の影響で風の音が耳につくのである。例によって睡眠に不満な状態で起床することになった。

 そうなると当然仕事をする気もなくなる。最近は仕事があるようでないような状態だから(周囲は朝早くから夜遅くまで無駄に頑張っているからそれも意識してしまい)、さらに疲れる。普通なら仕事がなくても何か仕事を生み出せたりするものだが、それが出来ない。今日も早めに帰ろう、と思っていたが、夕方、部課長クラスの深刻な販売打ち合わせを自分の席のすぐそばでやられてしまい、帰りづらくなってしまう。余計にストレスがたまってしまった。

 ここ数週間、毎週週明けは調子良いのだがすぐにずるずると意欲が失せていく、というパターンを繰り返している感じがする。週明けに調子いいのは土日、何もせず寝てばかりいるからだろう。会社に行けているのが良いのか悪いのか分からなくなってきた。といって休職するぐらい症状が悪化してしまうと一人暮らしの僕としては大変なことになるし...。