小原孝ピアノコンサート

2004年7月10日

 引越ししてきてから 1 年経つ。引越ししてからまもなく、郵便ポストに「ぱど」という無料の情報誌が届くようになった。ご近所の情報やお店を紹介するフリーペーパーである。そこのプレゼント欄に「小原孝ピアノコンサート御招待」の記事があった。試しに応募してみると見事当選し、招待券が送られてきた。招待券といっても川崎市民ミュージアムでの開催ということもあってコンサートのチケットではなく、博物館の入場券だった。博物館に入場すれば無料でコンサートが楽しめるらしい。川崎市民ミュージアムには行ったことがなかったので、この機会に行ってみることにした。

 

 川崎市民ミュージアムは開館して 15 年ほど経つとのことだが、なかなかモダンな建物である。中にはいってコンサート開始まで展示物を見ようと思うが、イライラ度が少々高く、展示物をゆっくり見る気にならない。しかも会場となっている吹き抜けの空間には早くもいい席を確保している人が大勢いた。展示物はざっと見るだけにし、コンサート開始 30 分前にはとりあえず席を確保する。それからしばらくは PHS で 2 ちゃんねる閲覧をして暇をつぶす。

 

 ちょうど 15 時を回ったところで小原孝さんが登場してきた。彼は、TV-CM (キャベジンコーワや、太田胃散の CM など)で美しいピアノを奏でていて、結構知らず知らずのうちに耳にしている様である。

 

 コンサートは、軽快なトークをはさみながら進行していった。演奏曲も彼のオリジナル曲だけでなく、サザンオールスターズの「TSUNAMI」や坂本九の「上を向いて歩こう」など誰でも知っている曲も多く演奏してくれた。昔僕がアメリカ(多分ラスベガスだったと思う)を旅行していたとき、移動手段として使ったタクシーの中で「上を向いて歩こう」のインストルメンタルバージョンが流れていたのが印象に残っている。空はすばらしく晴れていて何か心にジーンと来るものがあった。

 

 コンサート後半は、彼が毎日 FM で放送している「弾き語りフォーユー」という番組の形式でコンサートが進行した。今回集まっている観客はこの番組をよく聴いているようだ。平日の昼前と、朝 5 時からの再放送という時間のため聞きづらいと思うのだが、ファンはちゃんと聞いているようである。

 

 コンサートは順調に進み、アンコールの段になって、なんと子供のリクエストに応えて「猫ふんじゃった」を演奏。これをただ弾くだけではなく、ショパン風、ベートーベン風、モーツァルト風にアレンジして演奏するのだから大したものである。また、この作品についての薀蓄もなかなか面白かった。他の国ではまったく別の曲名なのだそうである。日本で「猫ふんじゃった」という曲名になったのは、最初に日本に紹介されたときに歌つきのレコードとして発表されたしまったからだそうである。でもそのレコードは売れなくて、歌詞はどこかに行ってしまい、曲だけが残ってしまったそうである。

 

 ちょうど 1 時間 20 分でコンサートは終了。博物館の吹き抜けの空間、というコンサート向きとは思えない場所でのピアノコンサートだったが、なかなか心にゆとりを持たせてくれたと思う。

 

演奏曲目

  1. リベルタンゴ
  2. NAGISA
  3. 浜辺のうた
  4. うみ
  5. TSUNAMI
  6. 川の流れのように
  7. 上を向いて歩こう
  8. 星に願いを
  9. 夜空のムコウ
  10. パガニーニの想い出
  11. プレリュードOp28-7
  12. ノクターン遺作20番
  13. 生『弾き語りフォーユー』コーナー
  14. 明日に架ける橋
  15. 涙そうそう
  16. 世界に一つだけの花
  17. アンコール〜猫ふんじゃった