佐野元春 & THE HOBO KING BAND TOUR 2008「SWEET SOUL,BLUE BEAT」NHKホール

2008年3月29日

 佐野元春のツアー 2008「SWEET SOUL,BLUE BEAT」も NHK ホールでの公演でツアーファイナルを迎えた。ツアーファイナルは何か特別なことが起こる、という理由で、参戦を決めていた。座席は、東京公演唯一の公演だったせいか、2 階席の外れというあまりいい席ではなかった。ネット上では、先日行った神奈川県民ホールでのセットリストのほかにも他地方でのセットリストも明らかになっていて、そういった意味での新鮮味は少なかった。東京公演では、何か仕込があるのではないかという、期待で参戦を決めたようなものである。

 

 会場に 5 時半に到着すると、入場の行列が出来ていた。列について入場する。最初にトイレに行くと、行列が出来ていて、大分待たされてしまった。それから、MWS が主催している、「MWS フレンド to フレンド フォトメッセージ」を試してみることにした。これは、携帯電話から写真とメッセージをメールでサーバー上に送ると、該当ページでその写真とメッセージが表示されるというものである。

 

 開演時間である 18 時を 10 分ほど過ぎ、開演のブザーが鳴る。観客の入りは、満員と言ってもいいぐらいだった。多少の空席も見受けられたが、大勢の観客が入っているかのように見えた。場内が暗くなり、ステージ全面にかけられた暗幕にフィルムが映し出される。フィルム内で、開演のブザーが鳴り、調光機のつまみをスライドすると、それに応じて会場内の電気も暗くなっていく。フィルム内で、フィルムが映写機にかけられ、元春がキーボードの前に座って演奏する姿が映し出される。それからその演奏シーンとシンクロするかのように舞台上の元春にスポットライトが浴びせられ、実際の演奏が始まった。

 

第一部

  1. グッドタイムス&バッドタイムス
  2. アイム・イン・ブルー
  3. マンハッタンブリッジにたたずんで
  4. シュガータイム
  5. ハートビート
  6. 7日じゃ足りない
  7. ドライブ
  8. ワイルド・オン・ザ・ストリート

 オープニングの「グッドタイムス&バッドタイムス」は元春の弾き語りから入る。観客も座ったままでの鑑賞である。続いて、懐かしい「アイム・イン・ブルー」、「マンハッタンブリッジにたたずんで」、「シュガータイム」と元春はキーボードに座ったままの演奏が続く。珍しい曲ばかりなので、聴いていてニコニコしてきてしまう。途中、凡ミスと感じられるところもいくつかあったが、THE HOBO KING BAND のテクニックで、見事にリカバリーしていた。「シュガータイム」が終わってから、初めて元春の MC が入る。続いて演奏されたのが、レゲエアレンジされた「ハートビート」である。長い演奏曲だが、その長さを感じさせない力量で演奏されていく。続いて元春の MC「THE BARN から何曲か聴いてもらいます」とともに演奏されたのが、「7日じゃ足りない」。途中「♪どんなときでも君がいてくれるだけで僕は大丈夫さ」というワンフレーズを佐橋佳幸に歌わせる。後半、Dr.Kyon のアコーディオンソロが映える演奏だった。その Dr.Kyon がギターに持ち替えて演奏されたのが、「ドライブ」。後半、元春の「♪君だけなんだ」というフレーズを何回も繰り返すところで、会場内が盛り上がる。前半のライブ最後の曲は「ワイルド・オン・ザ・ストリート」。アップテンポで、これまた会場内のボルテージでヒートアップしていく。めったにライブでやらない曲だが、ライブ映えのする曲だと思う。この曲を持って第一部は終了、15 分の休憩時間の後、第二部に移っていった。

 

第二部

  1. HKBインストルメンタル
  2. 君が気高い孤独なら
  3. 荒地の何処かで
  4. 黄金色の天使
  5. レイナ
  6. 恋しい我が家
  7. 観覧車の夜
  8. 君の魂 大事な魂
  9. ワイルド・ハーツ
  10. ロックンロール・ナイト
  11. 約束の橋
  12. サムデイ
  13. アンジェリーナ

 第二部は、「HKBインストルメンタル」からスタートした。井上富雄のベースソロが光るインストルメンタル曲だったと思う。続いて元春が「COYOTE」のジャケット写真と同様の衣装を着て登場し、「君が気高い孤独なら」を演奏する。会場内はヒートアップする。アウトロの部分が CD より長めのヴァージョンでの演奏だった。「COYOTE」を今でもよく聴くという MC のあと、観客を座らせて、演奏されたのが「荒地の何処かで」と「黄金色の天使」。第一部で「シュガータイム」が演奏されたのは、「荒地の何処かで」が関係していると思う。双方とも「♪DANCE DANCE 素敵さ BABY」というフレーズがあるからである。「COYETE」からの曲はこの 3 曲で終わり、アルバム「THE SUN」からの曲に移っていった。「「THE SUN」を出したときに多くのファンから声援をもらった」という MC とともに演奏されたのが、「レイナ」。元春が再びキーボードの前に座り、弾き語りで演奏される。続けて「THE SUN」から「恋しい我が家」。ここで、観客が再び立ち上がる。「レイナ」と「恋しい我が家」は、「THE SUN TOUR」では演奏されなかった曲なので、聴いていてご機嫌な気分になる。続く「観覧車の夜」では、Dr.Kyon のキーボードソロが印象的な演奏を繰り広げられていた。個人的には好きな曲なのでニコニコとしていた。「会場内にいる次の世代にこの曲を届けたい」という MC とともに演奏されたのが「君の魂 大事な魂」。個人的に思うのだが、この曲は 21 世紀の「サムデイ」になる曲ではないかなと、思っている。サビの部分では会場内の観客の手が揺れていた。「ここから 80 年代にぎゅーとっ戻ります」というMCとともに演奏されたのが「ワイルドハーツ」。山本拓夫のサックスがフィーチャーされた曲になっていた。「ロックンロールナイト」はオリジナルに忠実なアレンジ。アウトロの演奏が心にしみる。MC で「小田和正さんと競演したんだ。その小田さんのファンに対して、「 10 代には 10 代のいつかきっと、20 代には 20 代のいつかきっと、30 代、40 代、50 代にはそれぞれのいつかきっと、そういうのがあると思うんだ」という話をしたんだ」ということを話した後、「一緒に歌おう」とともに「サムデイ」が演奏された。「皆もっと踊りたいんだろ ? 」という MC とともに演奏されたのが「アンジェリーナ」。会場内のボルテージもピークに達していた。

 

アンコール 1

  1. ハッピーマン
  2. ソー・ヤング

 「ハッピーマン」はノリのよいアレンジで、「♪Shout Shout Shout,my friend」のところでは、観客の声が会場内にこだましていた。MC で「佐野君はちょっと考え方が若すぎるんじゃない。と言われることがあるけれど、考え方に老いも若いもない」と言って「ソー・ヤング」を演奏していた。

 

アンコール 2

  1. 悲しきRADIO
  2. HKBメドレー

 アンコール 2 回目は、「悲しきRADIO」。MC で「スートンズ、ビートルズ」などなど歴代のロックバンドの名を上げると、佐橋佳幸がギターリフで、代表曲のフレーズを演奏する。一瞬戸惑った部分もあったが、会場内は歓声が沸く。後半の「♪ムード盛り上げれば」という観客に歌わせるコーナーで、2 度失敗してしまい、1 度目は、元春はドラムの前に行き、首をかしげてしまい、2 度目は、元春がすねてステージ袖に引っ込んでしまった。バンドメンバーが客席を煽り、観客もそれに呼応するかのように声援を送り続ける。それを聞いた元春、ようやく袖から戻ってきて、観客に歌わせる。3 度目は成功し、ご機嫌な感じで演奏が続いていた。「HKB メドレー」では、演奏が始まると同時に会場内に巨大な風船が投げ込まれる。それ同時に紙ふぶきが大砲が発射され、1 階席は、風船と、紙ふぶきが舞う、きれいな状態になっていた。後半では、観客と「I Love You / You Love Me」のコール & レスポンスを行った。演奏が終わったあと、バンドメンバーの紹介をする。そして、ツアーファイナルということで、ツアークルーのメンバー達も紹介される。ツアークルー達は、みな帽子をかぶりステージ上に登場すると、帽子を観客席に投げ込んでいた。ここまで来ても観客のボルテージは下がらない。元春を中心に円陣が組まれ、アンコールの相談をする。

 

アンコール 3

  1. ナイトライフ

 「本当は金曜日の歌なんだけれど」という MC とともに演奏されたのが、この「ナイトライフ」。グループ感抜群のアレンジが施されていて、会場内が盛り上がる。

 

 「ナイトライフ」が終わると、ようやくライブは終了した。会場内に「コヨーテ、海へ」のSEが流され、終演を告げていた。3 時間以上にわたるライブで長いライブであった。