唐津日帰り観光

2011年5月2日

はじめに

  九州に引っ越してはじめての大型連休は、実家に帰らずに福岡にいることにした。というのも福岡に引っ越してきて1ヶ月強、知らず知らずのうちに疲れが溜まっているだろうからゆっくり休みたいという思いがあったからである。当初はのんびり家にいるつもりだったが、せっかくの連休、日帰りでどこか行こうと思い立ち、唐津に行ってみることにした。唐津と言えば10年ぐらい前に会社でお客様の接待で来た記憶はあるのだが、観光はしていない。たしかその時には大宴会を仕切っていて、ただホテルに篭っていただけという記憶しかない。そんなことと家から電車一本で行けることから行ってみることにした。本当は温泉にでも浸かりたいところだが、近くに温泉もスーパー銭湯もないので、これは諦めた。

虹の松原

 連休中の月曜日、朝9時半に家を出発し、JR筑肥線に乗り込んだ。西唐津行きの直通電車で、約1時間揺られて唐津に到着。まずは観光案内所に行き地図をもらう。唐津と言えば虹の松原が有名だが、唐津駅からどのくらいかかるか聞いた。歩いて3-40分ぐらいだという。そこでまず虹の松原を目指して地図を片手に歩き出した。途中観光名所がいくつかあったが、それらは後回しにして、ひたすら虹の松原を目指した。唐津城を越え、舞鶴橋を渡り、しばらく歩くと目指す虹の松原が見えてきた。虹の松原は17世紀に植樹が行われた場所で、総延長5kmにわたる日本三大松原で特別名勝に指定されている。黒松しか生えていないところも見所の一つである。歩行者向けに松林の中を歩かせる道があって、それは車道と別になっていて、虫の音色以外聞こえない静寂を保っている。広場に子供たち(たぶん近所の小学校の課外授業)はいたが、それ以外は人一人としていない。心癒される瞬間を感じた。道の所々に「虹の松原七不思議」という立て札がたっていて、次のように書いてあった。

にらみの松
松原には蛇はいない
黒松ばかり
槍掛けの松
松原の中心と藩境
松原には蝉の声がしない
松原の真中に真水

 

 これを読んでみると、豊臣秀吉に関係する逸話が多いようである。「にらみの松」という話は秀吉が「景観がよくない」といったことから松の成長が止まったという逸話だそうだし、「松林には蝉の声がしない」という話も秀吉が「蝉の声がうるさい」と叫んだら鳴き声が止んだということである。途中まで歩いたが、あまりに広大なので適当なところで引き返し、また来た道を戻っていった。

唐津城

  舞鶴橋を再び渡り、今度は唐津城を目指す。唐津城は江戸時代初期に建造された城であるらしい。豊臣秀吉の側近だった寺沢広高が築城したと書いてあった。当然今ある城は戦後復元されたものだろうと思う。天守閣は入場料を取られるので入らずに城を見ただけだったが、城を取り巻く舞鶴公園は藤の花が満開で見ごたえがあった。塀などをただ今修復中ということで、工事現場が多くて、ちょっと見所が少なかったが、天守閣は綺麗に見えて、よかったと思う。ここも小学生の一団がいて賑やかだった。

お食事処栄太

  唐津城を後にし、昼食を取りに店を探した。唐津は何が有名だろうと思ったが、よく分からなかった。たぶん海の幸がいいのだろうが、どの店も値段が張る。観光協会で紹介された店にも行ってみたが、イカの刺身が1500円からとか、ちょっと高いなと思ってしまったので、安い店を探していた。ふらふら歩いて、商店街の奥まったところにある定食屋を見つけた。店の名を「栄太」といい、入ってみると鯖の焼き魚定食が650円と手頃なのでそれにした。それと喉も乾いたのでビールを頼む。鯖の焼き魚定食は、焼くのに15分かかるからいいかと尋ねられたので、構わないと答えた。ビールは生じゃなくて、アサヒスーパードライだったのが残念だが、それでも乾いた喉には効いた。ビールを飲みながら魚が出てくるのを待つ。出てきた料理は、鯖の焼いたものと、キャベツの千切り、大根の煮物が2切れ、スパゲッテイ少々、味噌汁1杯、ご飯は1回に限りおかわり自由というものだった。鯖は脂がのっていてうまい。当たりの店を引いたなと思った。

曳山展示場

  食後、市内をぶらぶら見学していたが、どこも見学すると料金が取られるのでとりあえず外観だけ見て終わらせていた。旧高取邸も建物の中には入らず、外観をさらっと見回しただけである。また、旧唐津銀行本店の建物も、遺産として残っているが、こちらも実際に銀行として使われているので、外観をさらっと見ただけ。そのなかで入っていったのが「曳山展示場」。ここは入場料300円を取られるが、ちょっと見ておきたいなと思い入館した。あとで気づいたのだが、ここと唐津城天守閣、旧高取邸の入館券セットで売っていて、それだと200円ぐらい安くなるらしい。それだったら見ておいても良かったかなと後で思った。ここは九州の有名なお祭りである「唐津くんち」の出し物の一つである曳山を収納、展示しているスペースである。「唐津くんち」は毎年11月2-4日に開催される唐津神社の出し物で、16世紀後半から続くお祭りである。写真でもわかるように大きな曳山を引き街中を歩き回るというものである。見ていてその迫力に圧倒された。館内ではビデオが上映されていて、「唐津くんち」の模様が放映されている。見ているとその壮大さに一度見てみたいなと思うようになった。館内には売店もあり、曳山をモチーフにしたキーホルダーや、羊羹、その他グッズなどがいろいろ売られていた。羊羹には心惹かれたが、食べきれないやという思いから買うのは諦めた。こういう時には独り身はちょっとそんな感じもする。この「曳山展示場」のすぐ前には唐津神社があり、お祭りの時にはここが拠点になる。

最後に

 

 「曳山展示場」を後にして、とりあえず駅に戻った。ビールのせいで酔いが回っていて、コーヒーでも飲みたいなと思っていたが、駅に着くとちょうど福岡空港行きの電車が入線中。慌てて飛び乗り、一路自宅に戻っていった。万歩計を持っていたのでどれだけ歩いたかと見たら、16000歩を越していた。虹の松原を歩いたのが大きかったなと思いながら携帯でこのレポートを途中まで書き進め、1時間で自宅近くの駅まで到着。結構疲れた。いい観光をしたという気分になっていた。