MARVEL'S THE AVENGERS(輸入盤Blu-ray 3D)

邦題:アベンジャーズ

基本データ

MARVEL'S THE AVENGERS Blu-rayジャケット
  • レーベル:PARAMOUNT HOME ENTERTAINMENT
  • 制作年度:2012年
  • 上演時間:143分
  • 監督:ジョス・ウェドン
  • 出演:ロバート・ダウニー・Jr、クリス・エヴァンス、マーク・ラファロ
  • 画面:1.85:1/アナモルフィック/3D
  • 音声:dts-HD MA 7.1ch 英語 / dts-HD HR フランス語 / DOLBY DIGITAL 5.1ch スペイン語
  • 字幕:英語、フランス語、スペイン語

あらすじ

 特殊機関S.H.I.E.L.D.は手に入れたエナジーキューブで実験を行っていた。しかし機器の暴走により異次元の世界との窓を開いてしまい、アスガルドの邪神・ロキを呼び寄せてしまう。ロキはその神の力を用いてS.H.I.L.D.のメンバーの何名かを仲間に引きずり込み、エナジーキューブを持ち去ってしまう。キューブの行方を追うリーダーのフューリーは、キャプテン・アメリカやアイアンマンに協力を要請、彼らも渋々ながら行動を共にする。ロキはキューブを用いて、人間界に自身の兵士を送り込み、人間界を征服しようとしていた。その魂胆を知ったソーも人間界に降りてきて、最終的にS.H.I.E.L.D.に協力する。また、超人ハルクもロキのことを調査するために協力をするようになる。こうして互いに反目したり、仲間意識を感じたりしながら、世界の平和を守る組織「アベンジャーズ」が結成される。

感想

 これまで劇場公開されたマーベル・コミックスのスーパーヒーロー、「アイアンマン」、「インクレディブル・ハルク」、「マイティ・ソー」、「キャプン・アメリカ」が一堂に会して、世界の危機に対応するという豪華なアメコミ映画が「アベンジャーズ」です。全世界的に大ヒットを記録し、特に北米では同時期に公開されたバットマンシリーズの最終作「ダークナイト・ライジング」をはるかに上回る興行収入を稼いでいます。

 

 元々単独でも映画の主役を張れるヒーローたちが一堂に会して世界の危機に立ち向かうという設定だけで、もうお腹一杯という感じのする豪華な映画ですが、それだけではなく、ちゃんとそれぞれの見せ場やこれまで描かれた作品の回想シーンを入れたりすることで、初めて観る人にも楽しめるようにしてあるところが、芸が細かいかなと思う映画です。もちろん各作品を楽しんでいる人には、各作品のラスト等で描かれたおまけがそれぞれ生かされているので、ニヤリとするシーンがあるかと思います。

 

 ただ、少なくとも「マイティ・ソー」と「アイアンマン」は先に観ておいた方が物語が分かりやすくなるかと思います。アベンジャーズの敵となるのがソーの兄弟で、悪に染まっているロキなので、彼らの関係がよく分からないと、少し不親切かと思われるところもあります。「アイアンマン」はクレジットのトップで出てくる関係上、多少別格に扱われている感じもありますので、これも観ておいた方がいいでしょう。

 

 ヒーローたちが一堂に会すれば、たいていは最初不協和音となるのが当然の描き方ですが、今作もそれに洩れず、キャプテン・アメリカとアイアンマンが、ロキを奪い返しに来たソーと対立するという描き方をしています。また、ハルクも制御不能になってしまって、他と協調性がないというのもお約束のようで、その辺はどうなるのだろうと、ハラハラさせられます。

 

 今までの作品では断片的にしか語られていなかったS.H.I.E.L.D.がきちんと描かれたのも話の重要な点で、彼らの航空母艦が、空を飛ぶというありえない展開にも、なんか魅力を感じてしまいます。その航空母艦での話が結構長く、そこでヒーローたちが対立したり、協力したりという様々なアクションを見せてくれるところが、話の胆かなと思います。

 

 ヒーローたちのパワーがそれぞれ違うので、だれが格上で誰が格下かというと難しいところがあります。個人的にはキャプテン・アメリカはどうしてもヒーローとしてちょっと弱いかなという感じはします。その分無敵の盾が彼を守ってはくれますが。アイアンマンはこの時点で映画が2本も作られているだけあって、やはり人気の筆頭ではないかと思います。クライマックスで重要な役割を果たすのも彼ですし。ソーは、神の力ですので、それなりの活躍。ハルクもそれなりに活躍します。そして独立した映画は持っていませんが、エージェント・ロマノフとバートンもS.H.I.E.L.D.の一員として、クライマックスでは見せ場を作っているかと思います。

 

 クライマックスのニューヨーク大破壊は観ていて爽快で、ヒーローの活躍の場として最適かと思います。どうしてもヒーローたちが追い詰められていく中で、どう解決をしていくのかが物語のポイントの一つであり、手に汗握るというのはこういう場面を言うのでしょう。アイアンマンの中の人の建てたビルが物語のキーポイントになっていて、これは「アイアンマン3」にもつながるのかなと気になるところではあります。

 

 登場キャラがハルクを除いて、脇役まで含めて、単独映画の俳優たちがちゃんと演じているのも物語に親しみを覚える一因で、馴染みの面々がどう活躍するかを安心して観ていられるところはあります。ハルクを単独映画で演じていたエドワード・ノートンが不参加になったのは残念といえば残念ですが、マーク・ラファロが代わりにハルクを魅力的に演じています。

 

 映像は1080pのビスタサイズということで、画面一杯に映像が広がるので、3Dで観るとその奥行き感や立体感が魅力的に見えてきます。ただ、意外と暗いシーンが多く、元々3Dグラスをかけると画面の明るさが減じてしまうところに加えて、シーンの暗さが少々観辛いところもあります。映像自体のクオリティの高さは保証付きではあります。音響はdts-HD MA 7.1chを5.1chで再生しましたが、文句のつけようないサウンドフィールドを展開しています。3D映像の補完をする音響を構築しており、リアリティのある音場を見せつけてくれます。

 

2013年5月19日