BIG HERO 6(輸入盤Blu-ray 3D UK)

邦題:ベイマックス

基本データ

BIG HERO 6 Blu-rayジャケット
  • レーベル:WALT DISNEY STUDIOS HOME ENTERTAINMENT
  • 制作年度:2014年
  • 上演時間:97分
  • 監督:ドン・ホール、クリス・ウィリアムズ
  • 声の出演:クリス・アツィット、ライアン・ポッター、T・J・ミラー
  • 画面:2.39:1/アナモルフィック
  • 音声:dts-HD MA 7.1ch 英語 / dts 5.1ch スペイン語
  • 字幕:英語、ポルトガル語、スペイン語

あらすじ

 ロボットやコンピューターに強い少年、ヒロ・ハマダは兄、タダシの勧めで展示会にマイクロ・ボットを出展する。それに好奇心を示したのが、クレイという実業家だった。しかし、クレイの申し出をヒロは断る。その直後、展示会会場は火災に見舞われ、オタクの学校の講師であるキャラハンが中に取り残される。それを救うためにタダシは火の中に入り、帰らぬ人となる。悲観に暮れるヒロだったが、タダシが残したヘルスケア・ロボット、ベイマックスとの交流で少しずつ精神的に安定して行く。その最中、ヒロの開発したマイクロ・ボットが他のマイクロ・ボットと共鳴を始める。ベイマックスとその位置を突き止めるヒロは、歌舞伎の仮面をつけた男がマイクロ・ボットを開発し、何かを企んでいることを確認する。ヒロのことを心配していたタダシのクラスメートたちもその事実を知り、歌舞伎の男の正体と、その目的を探ることになる。

感想

 アメリカン・コミックが原作の「BIG HERO 6」をCGアニメーションで映画化したのが、この「ベイマックス」です。映画の原題は「BIG HERO 6」と、コミックと同じタイトルになっていますが、日本ではタイトルが変えられ、主人公を支えるロボット「ベイマックス」をタイトルにしています。映画としての出来は良く、全米、日本とも興行収入的に成功を収めている作品です。

 映画のタイトルが原題と日本公開時では変わっていますが、それは意外と作品の内容に対して異なるイメージを与える結果になっているように思います。原題の「BIG HERO 6」だと、主人公ヒロやロボットベイマックスも含め、ヒロの兄のクラスメートたちとの活躍を印象付けるものになっていますが、日本公開タイトルである「ベイマックス」だと、ヒロの心を救済するベイマックスの存在を強く感じさせるものになっています。鑑賞した限りにおいては、原題の方が作品のトーンにあっていると感じます。

 物語は兄を失ったヒロがベイマックスによりだんだん生気を取り戻し、そして彼の開発したマイクロ・ボットをめぐる陰謀に際して兄のクラスメートとともに事件解明に挑む明快な展開になっていますが、マイクロ・ボットを操る歌舞伎仮面の男の正体や、実業家クレイの野望など、見どころはいろいろあり、飽きさせない展開になっています。特に歌舞伎男とクレイの関係は、意外性を感じさせるものであり、興味深いものであると言えます。

 ヒロとタダシのクラスメートとの活躍を見るのも物語のポイントであるかと思いますが、ベイマックスがヒロになくてはならない相棒になっていくのも、物語の肝であるかと思います。彼の存在は結構印象強く、物語を展開させていくのに外すことのできないキャラクターになっているかと思います。

 物語の舞台は架空の都市、サンフランソーキョーですが、日本語が結構溢れていて、それでいてサンフランシスコのイメージを持った多国籍都市として描かれているのが、目に止まります。登場キャラが英語しか話さないのに、都市では日本語が溢れているのは奇妙な感じもしますが、その辺はハリウッド映画だからという点で処理されるものであると言えます。

 映像はフルCGですので、高解像度で色彩豊かな映像を提供しています。特にクライマックスのシーンは、CGアニメならではの鮮やかな色彩を提供しています。3D映像は奥行き感が多分にあり、映像に没頭できるようになっています。音響は劇場公開ではDOLBY ATMOSで公開されたようですが、このBlu-rayはdts-HD MA 7.1chでの提供になっています。サラウンド感は分離度はそんなに高くはありませんが、空間に充満するサウンドフィールドが3D映像と相まって、イマーシヴな感じを作り出しているかと言えます。

 なお、今回鑑賞したのはイギリス盤のBlu-rayです。アメリカ本国では3D仕様のBlu-rayはリリースされなかったため、イギリス盤の3D Blu-rayで鑑賞しています。リージョンコードは全世界フリーな仕様になっていますので、日本でも鑑賞可能であります。

2018年7月3日