BLOOD DIAMOND(輸入盤DVD)

邦題:ブラッド・ダイヤモンド

基本データ

BLOOD DIAMOND DVDジャケット
  • レーベル:WARNER HOME VIDEO
  • 制作年度:2006年
  • 上演時間:143分
  • 監督:エドワード・ズウィック
  • 出演:レオナルド・ディカプリオ、ジェニファー・コネリー、ジャイモン・フンスー
  • 画面:2.35:1/アナモルフィック
  • 音声:DOLBY DIGITAL 5.1ch 英語、フランス語、スペイン語
  • 字幕:英語、フランス語、スペイン語

あらすじ

 アフリカのシエラレオネ国では、政府軍と反乱軍の武力紛争が続いていた。その中、反乱軍の突然の攻撃によって家族と散り散りになったソロモンは、国際裏マーケットで取引されるダイヤモンド採掘現場で、かつてないほど大きなダイヤモンドを採掘する。しかし、政府軍の攻撃によって捕まってしまったソロモンは、牢獄でダイヤモンド商人のダニーと知り合うことになる。ダニーはそのダイヤモンドの事を聞きつけ、ソロモンに場所を教えるよう話すのだが、ソロモンは警戒して話そうとしない。ダニーはダイヤモンドを手に入れるべく、ソロモンと一緒に行動をし、散り散りになった彼の家族と会わせてやると約束をするのだが。

感想

 アフリカの現実を描いた映画としてヒットを記録したのがこの「ブラッド・ダイヤモンド」です。ダイヤモンドの産出国としての現実を描いて、大変興味深い作品になっています。

 

 監督のエドワード・ズウィックは、重たいテーマの作品を骨太の描き方をするので有名な監督ですが、本作では、戦いに巻き込まれた一人の父親と、ダイヤモンドの行方を追う商人との関係を描いています。また、そこにジャーナリストの女性であるマディーを絡め、深い人間模様を描いています。

 

 アフリカ諸国といいますと、あまりイメージがわかないのですが、発展途上国であるということと、内戦が勃発している国という印象があります。本作の舞台となっているシエラレオネ国もその一つということで、今作を見るまでこの国の事は知らなかったのですが、悲惨な国であるという認識を持つことが出来ました。映画のラストでは「この国は平和を取り戻した」とクレジットされているので、今は穏やかな国になっていると思うのですが。

 

 物語は冒頭からソロモンを追いかけ、彼が巻き込まれた事件を中心に描いていると思います。エンドクレジットの順番は 3 番目になる彼ですが、真の主人公はソロモンなのではないかと思います。また、彼の息子であるディアの行動も描いていたのも印象的です。まだ子供なのに戦争に巻き込まれたばかりか、兵士として特訓させられるのは、ショックではあります。ソロモンが息子を思う気持ちが強く伝わってきます。

 

 レオナルド・ディカプリオ扮するダニーという男は、金儲けのためなら手段を選ばない商人としての描き方をしていますが、ソロモンと行動を共にすることで心理状態が変わってきていると思います。クレジットで 1 番目の彼ですが、なんとなく狂言回しの雰囲気を漂わせているのではないかと思います。また、本人が実際に吸うのかは不明ですが、タバコを吹かしているシーンが多いのも印象的です。このシーンがあることで、なんとなくワイルドな性格であるという意識付けをしていると思います。

 

 出番は少ないのですが、ジェニファー・コネリー扮するマディーも印象的です。彼女はダイヤモンドの国際マーケットを調査していて、ダニーと知り合うわけですが、ダニーは彼女に心を開いていって、自分の生い立ちを話すシーンなど、いい関係にあるのではないかと思います。それがクライマックスの会話シーンに生かされていっていると思います。

 

 撮影自体を南アフリカやシエラレオネ国で撮影していることも臨場感を高めていると思います。アフリカの人間を拒絶するかのような雄大な自然と、その中で繰り広げられるちっぽけな人間の争いという構図は、物語にダイナミズムを生み出しているのではないかと思います。

 

 映像は大変きれいな色彩を発色しています。アフリカの自然が見事に生えるような色彩をしていて、観ていて引きこまれるような感覚があります。解像度も DVD としては見事なものであると思います。サウンドは 2 チャンネル再生ですが、結構サラウンド感があり、戦闘シーンなどは、自分が戦場にいるかのような錯覚を覚えます。しかし、サブウーファーはあまり鳴らなかったと記憶しています。ジェームズ・ニュートン・ハワードの作曲したスコアが物語の吸引力を高めていると思います。

 

2010年10月30日