EX MACHINA(輸入盤Blu-ray)

邦題:エクス・マキナ

基本データ

EX MACHINA Blu-rayジャケット
  • レーベル:LIONS GATE HOME ENTERTAINMENT
  • 制作年度:2014年
  • 上演時間:108分
  • 監督:アレックス・ガーランド
  • 出演:ドーナル・グリーソン、アリシア・ヴィカンダー、オスカー・アイザック
  • 画面:2.40:1/アナモルフィック
  • 音声:dts X 英語 / dts 5.1ch 英語
  • 字幕:英語、スペイン語

あらすじ

 プログラムのコンテストで優勝した若手プログラマーのケイレブは、ブルー・ブック社の研究室に招待される。そこでケイレブは会社のCEOであるネイサンと出会い、ネイサンは、ケイレブにA.I.の教育を任せる。ケイレブは、研究室でエヴァという女性型アンドロイドと対面し、いろいろ会話をすることで、A.I.の知能向上に努める。そして、次第にエヴァに感情移入をすることになる。しかし、ネイサンはケイレブの動きを監視していて、彼がA.I.に余計な知識をつけるのを密かに防いでいた。そうとは知らないケイレブは、エヴァと会話をすることでネイサンの秘密が知りたくなり、彼の背後を探る。そして、エヴァと一緒に研究室を脱出しようと企む。その行動もネイサンは密かに知っていた。

感想

 アメリカで公開され、地味な内容ながら、静かに高い評価を得ている映画がこの「エクス・マキナ」です。日本での劇場公開はアメリカからかなり遅れてしまい、その前にヨーロッパ版のBlu-rayに日本語字幕が収録されていたことで、Blu-rayで見た人も多いのではないかと思われる作品です。

 

 この映画は一種のSF映画という判断ができると思います。A.I.を搭載した女性型アンドロイド、エヴァと若手プログラマーの青年、ケイレブが会話を交わし続けることで、エヴァが徐々に知能をつけていく、という展開です。派手なシーンがないので、ドラマという見方をすることもできますが、その分、話がどう転ぶのか分かりづらいところもあり、ラストに至る展開が興味深く見ることができます。

 

 エヴァを作ったのは、ブルー・ブック社というインターネット関連企業のCEOであるネイサンという男ですが、見た感じ、研究者という感じではないです。運動しているか、酒(ビールが多い)を飲んでいるばかり、というイメージが強く、エヴァを作り上げたとは到底思えない風貌をしています。しかし、ネイサンはエヴァだけでなく、実に多くのアンドロイドを作り上げていて、そのコレクションは一見の価値があると思います。

 

 そのエヴァを作り上げたネイサンに選ばれ、若手プログラマーのケイレブがエヴァのA.I.を教育することになるのですが、孤独なケイレブがエヴァと出会い、会話を続ける中で、エヴァに対して感情移入をしていく様が、物語の骨子をなしていると思います。物語は、エヴァとのセッションという形で、進行していきますので、物語の進行がエヴァの進化と相まって展開されていくことになります。

 

 物語途中からネイサンの世話をするキョウコというキャラも登場しますが、彼女も実は...、という設定で、これがクライマックスに重要な役割を果たすことになります。彼女の沈黙を保った行動には、ものすごい違和感を感じるところがありますが、彼女の正体を知ると、それも納得の設定だな、と感じるところではあります。

 

 クライマックスは、ちょっと予想を外した展開になっています。エヴァとキョウコの行動は、結構意表をついていて、ラストのシーンで、「これからどうなるのだろう?」という疑問を残したまま、エンドロールに移行していきます。ケイレブやネイサンの立ち位置も予想外で、これは意外だったな、と思わせるオチが待っています。

 

 

 映像はBlu-rayにしては、時々ソフトフォーカスで、解像度が足りないな、と感じるシーンが多かったです。ノイズ等は乗っていないのですが、研究室の室内シーンが多く、そのシーンでの撮影がソフトフォーカスっぽいので、あまりはっきりと映像を見せていない感じはします。音響は世界初のdts X収録のソフトになり、三次元音響効果が楽しめるという謳い文句がありますが、僕の環境ではdts Xを再生できる環境ではないので、通常のdts-HD MAでの視聴になります。その音響ですが、ドラマという関係のせいか、派手なサラウンド効果はないように感じます。dtsの関係か、音量が小さく、AVアンプのボリュームを上げて聞いていましたが、その時には重低音が要所要所で鳴り、空間にサウンドトラックが漂う感じはします。

 

2016年7月18日