The French Connection(輸入盤Blu-ray)

邦題:フレンチ・コネクション

基本データ

The French Connection Blu-rayジャケット
  • レーベル:20th CENTURY FOX HOME ENTERTAINMENT
  • 制作年度:1971年
  • 上演時間:104分
  • 監督:ウィリアム・フリードキン
  • 出演:ジーン・ハックマン、フェルナンド・レイ、ロイ・シャイダー
  • 画面:1.85:1/アナモルフィック
  • 音声:dts-HD MA 5.1ch 英語 / DOLBY DIGITAL 5.1ch スペイン語、フランス語 / DOLBY DIGITAL 2.0ch 英語 / DOLBY DIGITAL 1.0ch 英語
  • 字幕:英語、スペイン語

あらすじ

 フランスのマルセイユから、アメリカのブルックリンに向けて、犯罪組織がヘロインの密輸を企んでいた。その情報を入手した「ポパイ」と「クラウディ」の両刑事は、証拠を掴むべく動き出すが、犯罪組織の方が上手で、販売のしっぽをなかなか現さなかった。しかし、執拗に迫る「ポパイ」に圧倒された犯罪組織は、次第に追いつめられ、「ポパイ」抹殺に向けて動き出す。それをかわした「ポパイ」は、更に犯罪組織を追いつめて行く。

感想

 1970年代に活躍したウィリアム・フリードキン監督の傑作刑事ドラマがこの「フレンチ・コネクション」です。映画自体はなんと実話を元にして製作されていて、アカデミー賞で、作品賞、監督賞、編集賞、脚色賞、主演男優賞の5冠を獲得しています。

 

 実話が元になった映画と言うことで、普通の刑事ドラマと違って、かなりのリアリティを持った作品になっています。犯罪組織を追いかける「ポパイ」と「クラウディ」の両名の存在感がものすごく大きな状態になっています。犯罪のしっぽをつかむために、寒いニューヨークで体を震わせながら容疑者を執拗に負い続ける様は、そのリアリティさに拍車をかけることになっています。

 

 「ポパイ」の犯罪に対する執念は、物語中盤の「ポパイ」を抹殺しようとした狙撃手との電車と車でのカーチェイスシーンでも遺憾なく発揮されています。このシーンは1.85:1のワイドスクリーンをフルに活用した映像撮影になっており、まるで自分が映画の中で実体験をしているかのような迫力のある映像を提供しています。また、このシーンのラストは、「ポパイ」が狙撃手を撃ち殺すところで終わりますが、その時点で狙撃手は丸腰だったのにもかかわらず、犯罪者を躊躇なく撃ち殺すところに「ポパイ」の刑事としての資質を現しているように思います。

 

 犯罪組織がヘロインの密輸をどうやってやるのかに疑問を持っていましたが、中古自動車の売買の中にヘロインを混ぜこぜにしているところで納得してしまいました。「ポパイ」らが徹底的に車を調査するのですが、見つからない、と言う点で「どうするのだろう?」と思っていましたが、意外な展開でヘロインが見つかり、物語の展開として「おぉ」と感心していました。

 

 一方でフランスの犯罪組織が、徐々に警察の追跡を避けながらヘロインを密輸して手を打って行く様は知恵競べといった感があり、物語を盛り上げる要素があります。クライマックス近くまで、犯罪組織の方が上手に出ているところは、物語がどう転ぶのかというハラハラドキドキ感をうまく演出していると思います。

 

 クライマックスで「ポパイ」らは、犯罪組織撲滅を図りますが、肝心の中核人物は捕まえられず、しかも味方を誤射して射殺してしまうというとんでもない展開になります。この辺は普通の刑事ドラマではあり得ない展開で、物語が70年代フィルム・ノワールとしてのインパクトを強くしていると思います。ラストで登場人物のその後が描かれますが、結局犯罪組織の中核人物は捕まらない、というト書きがあり、「リアルだな」という感触にとらわれます。

 

 映像は70年代のフィルムということもあってか、フィルムの粒状感が散見されます。しかしながら、今Blu-rayは商品化としては2度目のリリースになり、監督自らの監修版になっていることもあって、おおむね良好な色合いや、画調が堪能できます。サウンドは多分オリジナルはモノラル音声だと思いますが、Blu-rayでは5.1chのサラウンドサウンドになっています。マスターの関係で中域中心のナローレンジではありますが、積極的にサラウンドに音を回しており、包囲感はなかなかのものと言えます。ただし、リアリティを追求した結果、サウンドトラックは最低限しか鳴らず、セリフもないシーンがかなりあり、異色の音響になっています。

 

2014年1月12日