THE HUNGER GAMES:MOCKINGJAY PART 1(輸入盤Blu-ray)

邦題:ハンガー・ゲーム FINAL:レジスタンス

基本データ

THE HUNGER GAMES:MOCKINGJAY PART 1 Blu-rayジャケット
  • レーベル:LIONS GATE HOME ENTERTAINMENT
  • 制作年度:2014年
  • 上演時間:123分
  • 監督:フランシス・ローレンス
  • 出演:ジェニファー・ローレンス、ジョシュ・ハッチャーソン、リアム・ヘムズワース
  • 画面:2.40:1
  • 音声:DOLBY ATMOS 英語 / DOLBY DIGITAL 5.1ch スペイン語 / DTS Headphone:X 英語
  • 字幕:英語、スペイン語

あらすじ

 第75回ハンガー・ゲームの最中、ピータと離れ離れになってしまったカットニスは、キャピタルによって消滅させられたはずの第13地区に救助される。第13地区は、キャピタルに対して反旗を翻そうと、体制を整えつつあった。その反キャピタルの象徴として、カットニスを起用しようとする。しかし、カットニスはその事よりもピータの生存が気になっていた。ピータはキャピタルからの放送に登場し、キャピタルの意図を汲んだ発言を繰り返し、カットニスを動揺させる。カットニスは、ピータをキャピタルから救助することを条件に、第13地区の反乱の象徴になることを承諾する。それに対し、キャピタルのスノー大統領は、カットニスを抹殺すべく、攻撃を開始する。キャピタルの攻撃に対して、他の地区も反乱を開始し、一時的にキャピタルの防衛機能が停止する。その隙間を縫って、第13地区の志願者がピータたちの奪還を試みる。

感想

 スーザン・コリンズの同名小説を映画化したシリーズ第3作目が、この「ハンガー・ゲーム FINAL:レジスタンス」です。最終章を前後編に分けて公開し、今作はその前編に当たります。映画としての出来はそんなに良くはないのですが、元々がヤングアダルト小説(日本で行ったらジュニア小説)であることからか、大ヒットを記録し、商業的には成功している作品です。

 映画としての出来はそんなに良くない、と書きましたが、この作品は最終章を2部構成にしてしまったため、物語が途中で終わる、という弱点を抱えています。そのため、最後の終わり方が微妙です。物語全般も微妙なのですが、ラストの盛り上げが今ひとつで、「次が見たい」という気持ちにあまりならなくなっています。

 物語全般も微妙と書きましたが、前作、前々作での描き方と同じく、アクションシーンがあまりないことが、物語を微妙にしている要因かと思います。カットニスが主人公にも関わらず、今ひとつ主体的に行動をしていないため、反乱軍の象徴という設定に無理があるように感じます。カットニス自身が普通の少女で、単に弓矢が得意という設定なのがその原因かと思うのですが、せっかく苦しい生活から逃れるための反乱なのに、それに主体的に関わらないというのが、不思議に感じるところであります。

 また、カットニスが誰を気にかけているのかがよくわからないところもあります。第1作ではゲイルのことが気にかけているかと思えば、途中からピータになり、第2作目でもピータ、今作ではゲイルはそばにいるもののピータを気にかけるという、「どちらを選ぶのだよ」とツッコミを入れたくなるキャラであると思います。そのピータがキャピタルの代弁者になっているのが、今作の特徴かなと思います。

 第13地区を中心としたキャピタルへの反乱が、次第に他の地域にも伝染しているのが、物語では描かれていますが、それもいまひとつ盛り上がっていません。こういうのはもっと反乱の意思が示されないと敵としてのキャピタルの存在意義がないと思うのですが、その辺の描きこみも不足していると思います。

 映像は第13地区の地下の基地をベースに描かれていますので、あまり明確な色彩はしていないと言えます。暗い映像が多く、屋外のシーンも荒廃とした映像が印象に残る色調になっています。解像度的には問題ないレベルです。音響はDOLBY ATMOS MIXです。アクションシーンがあまりないので、ATMOS MIXは限定的かと思いきや、意外と第13地区での演説のシーンや、地上の環境音等で空間に広がる音場感を作り出していて、意外と聴きどころはあると言えます。

 なお、原題のMOCKINGJAYは、日本語で「マネシカケス」と言い、架空の鳥であるとのことです。反乱の象徴として、この架空の鳥を生み出しているという話です。

2018年8月20日