INTERSTELLAR(輸入盤Blu-ray)

邦題:インターステラー

基本データ

INTERSTELLAR Blu-rayジャケット
  • レーベル:PARAMOUNT HOME ENTERTAINMENT
  • 制作年度:2014年
  • 上演時間:169分
  • 監督:クリストファー・ノーラン
  • 出演:マシュー・マコノヒー、アン・ハサウェイ、ジェシカ・チャステイン
  • 画面:2.40:1/1.78:1(IMAXシーケンス)
  • 音声:dts-HD MA 5.1ch 英語 / DOLBY DIGITAL 5.1ch フランス語、スペイン語
  • 字幕:英語、フランス語、スペイン語

あらすじ

 近未来、地球は荒廃しつつあり、砂嵐が吹き荒れるようになっていた。食料でもあるトウモロコシが作れなくなりつつあった中、元パイロットのクーパーは娘であるマーフが自室で幽霊が見えるという話を受け止め、その幽霊の送ってきた信号がある地図の座標であることを突き止めた。その座標に向かったクーパーとマーフは、NASAが極秘裏に進めていた別の宇宙への地球人の移民計画を知ることになる。それは、土星のそばにワームホールがあり、そこを通過すれば別の宇宙に行けるので、それを使って人類の住める惑星を探索するというものであった。クーパーはブランド博士の誘いもあり、その作戦に参加することになるが、マーフは自分が見捨てられると、クーパーをなじって反対する。クーパーは、ブランド博士の娘であり、研究者でもあるアメリアらとともに宇宙へ行き、土星のそばにあるワームホールを通過して、人類の住める惑星を探し始める。クーパーたちの作戦の10年前にも人類を救うために何人かのエキスパートがワームホールを通って人類の住める惑星を探していたが、連絡が途絶えていた。そのエキスパートたちの残したデータを使って惑星を探索するクーパーたちであったが、そこには想像を絶する危険が待ち受けていた。

感想

 2010年あたりから急速に普及しだしたデジタルカメラに対して反発をし、今日でもフィルムで映画製作・撮影を敢行するヒットメーカー、クリストファー・ノーラン監督がIMAXカメラを含む全ショット、フィルムで撮影した本格的SF映画がこの「インターステラー」です。169分という長尺の映画ではありますが、北米だけでも制作費を上回る興行収入を得て、世界的に大ヒットを記録した映画であります。

 映画は本格的SF映画ではありますが、それがリアリティをもって描かれているのが特徴です。現代の地球環境の破壊を参考にしたのか、映画の中でも砂嵐が吹き荒れていて、次第に人の住めない環境になりつつあり、それをNASAが極秘裏に解決すべく、別の宇宙で人の住める惑星を探すというのが物語の根本にあります。その中では主人公のクーパーやアメリアといったキャラクターが土星のそばにあるワームホールをくぐって別の宇宙に行き、その別の宇宙で遭遇する出来事を乗り越えていく、という展開になっています。

 その一方で主人公クーパーとその娘マーフ、ブランド博士とその娘アメリアとの関係を軸に備えた父と子供の関係性を強く訴えかける作品にもなっています。特にクーパーとマーフの親子関係は、映画のクライマックスで重要な役割を果たしていて、見逃せないものになっています。クライマックスの二人の親子関係は、実は映画の冒頭からしっかりと描かれているものであり、クライマックスでその真実が描かれることで、氷解した感覚に陥ることになります。

 また、ブランド博士とアメリアの関係も見逃せないものになっています。ブランド博士は、人類の未来に関して、ある秘密を抱えていますが、それを娘のアメリアに知らせず、アメリアを宇宙に送り出します。だから、物語後半でアメリアが真実を知る際には、親子関係がおかしくなる結果になっています。

 物語のキーとなる要素の一つに、時間の経過というものがあります。主人公たちからすれば一瞬の時間経過でも、地球時間にすれば数十年も経過していく、というタイムラインや、クライマックスのある時間経過などは、SF映画ならではの設定であり、それが物語に重みを置いていると言えます。そして、マーフがそれを理解して、父との絆を強くしていくというのも、物語上重要なポイントであります。

 ラストも予想外の展開になっており、いい余韻を残して物語は終了することになります。クーパーの運命やアメリアの運命、マーフの状態など、一応の解決を見出してエンドマークを出すことになり、作品の出来の良さを印象付けるところがあります。

 映像は前述の通り全シーン、フィルムで撮影されていますので、インパクトのある映像を表現しています。特にIMAXカメラで撮影されたシーンは、ワイドテレビの1.78:1のアスペクト比でフル出力されており、画面の広がり感と精細感はBlu-rayの高画質の中でも際立っているかと思います。色乗りもフィルム調の画質なので魅力的な色彩を表していますが、2.40:1の通称フィルムで撮影されたシーンとIMAXフィルムで撮影されたシーンでは、解像度に差がある印象を受けます。音響はdts-HD MA 5.1chで収録されていて、あまりわざとらしいサラウンドにはなっていません。とはいうもののサウンドの効果がないかというとそれは違っていて、要所要所で全チャンネルがうなりをあげるようなデザインになっています。また、音が沈黙をするシーンもいくつかあり、逆にそれが映像の効果を出しているシーンもあります。

2018年2月11日