LONDON HAS FALLEN(輸入盤Blu-ray)

邦題:エンド・オブ・キングダム

基本データ

LONDON HAS FALLEN Blu-rayジャケット
  • レーベル:UNIVERSAL PICTURES HOME ENTERTAINMENT
  • 制作年度:2016年
  • 上演時間:99分
  • 監督:ババク・ナジャフィ
  • 出演:ジェラルド・バトラー、アーロン・エッカート、モーガン・フリーマン
  • 画面:2.40:1/アナモルフィック
  • 音声:dts:X 英語 / dts 5.1ch スペイン語
  • 字幕:英語、スペイン語、フランス語

あらすじ

 アメリカ大統領を警護するシークレット・サービスのマイク・バニングは、間も無く父親になろうとしていた。そのマイクが大統領のベンジャミン・アッシャーと一緒にイギリスのロンドンを訪問することになる。イギリスの首相の葬儀のため、先進諸国の大統領、首相らが弔問に訪れることになったのである。しかし、ロンドンに集結したVIPたちをロンドンの警察官に扮したテロリストたちによって、次々に抹殺される。テロリストはロンドンの街を破壊し、緊急避難したアッシャーを追跡する。マイクはアッシャーを保護しようとするが、その過程でテロリストたちの目的が明らかになっていく。かつてアジアでテロ行為をしていたバルカウィをアメリカ合衆国はリモートコントロールで爆弾を落とし、彼の抹殺を図ったのであるが、バルカウィは生き残り、復讐の機会を狙っていたのである。MI6が唯一信頼できる組織と判断したマイクは、アッシャーと一緒にMI6の隠れ家に逃げ込み、テロ組織壊滅に向けて動き出す。

感想

 大ヒットを放った「エンド・オブ・ホワイトハウス」の直接の続編にあたるのが、この「エンド・オブ・キングダム」であります。主な登場キャラクターは前作と同じで、無敵のシークレット・サービス、マイク・バニングをジェラルド・バトラーが、ベンジャミン・アッシャー大統領をアーロン・エッカートが、アラン・トランブル副大統領をモーガン・フリーマンが演じています。興行収入的には制作費をかろうじて上回る状況で、前作の大ヒットとまでは行かず、また批評的には今ひとつの状態になっています。

 映画を見ていますと、アメリカのエゴというか、アメリカの正義を主張しているかのようなストーリーテリングになっているかと思います。もちろん主人公マイクが戦うのはテロリストなのですが、テロリストの親分であるバルカウィにも彼の主張はあり、その辺の大義名分がアメリカの正義と衝突しているがための戦いになっているような気がします。

 それは映画の小道具にも表れているように思います。マイクやテロリストたちが使うコンピューターが、AppleのMacBookなのは、そのいい例だと思います。ハリウッド的に言えば、AppleのMacBookを使う人は正義の味方で、MicrosoftのWindowsを使う人は悪役、という法則みたいなものがありますが、今回、主人公もテロリストもMacBookを使っていることで、その辺の境界線があやふやになっているように思います。

 あとは、見ていて爽快感はあるのですが、主人公が無敵すぎなのが「ありえないだろう」と思ってしまう要因になっています。あまりに強い主人公にテロリストたちも霞んでしまう状態になってしまい、見ていて安心感と同時にハラハラ感は少ない感じを抱かせる結果になっているかと思います。その分は、大統領アッシャーが弱点であると言えそうですが。

 ロンドンの話なのに、アメリカ副大統領トランブルもテロリストの親分であるバルカウィとやり取りをするシーン等で存在感を放ち、実質主人公という美味しい立ち位置にあるのもポイントかと思います。トランブルの落ち着いた態度が映画の安定感を表していると言えます。

 映像は所々荒いシーンもありますが、基本的には高い解像度と、素晴らしい色乗りで映画の魅力を表していると言えます。音響は劇場での再生形式はエンドクレジットでは判別不能だったのですが、このBlu-rayではdts:Xのオブジェクト・オーディオの収録になっています。イネーブルド・スピーカーの設置の関係で高さ方向はあまり感じられないところもありますが、音の包囲網は素晴らしいものがあり、アクションシーンでの銃撃シーンとか爆発シーンが、音に包み込まれる感覚を再現しています。この音響の再現だけで映画の面白さが一段階アップしていると思います。低域もよく出ていて、迫力を感じるところであります。

2018年4月14日