THE LOAD OF THE RINGS:THE TWO TOWERS(輸入盤DVD)

邦題:ロード・オブ・ザ・リング/二つの塔

基本データ

THE LOAD OF THE RINGS:THE TWO TOWERS DVDジャケット
  • レーベル:ALLIANCE ATLANTIS
  • 制作年度:2002年
  • 上演時間:179分
  • 監督:ピーター・ジャクソン
  • 出演:イライジャ・ウッド、イアン・マッケラン、リブ・タイラー
  • 画面:2.35:1/アナモルフィック
  • 音声:DOLBY DIGITAL 5.1ch-EX 英語 / DOLBY DIGITAL 2ch フランス語
  • 字幕:英語、フランス語

あらすじ

 仲間と別れてしまったフロドとサムは、指輪の力にとりつかれたゴラムと一緒に旅を続けることになる。彼の道案内により、アイゼンガルドの入り口まで来た二人だったが、危険を感じて別の道を歩みだす。一方アラゴルンら一行は、ローハンの王に出会う。彼はサルマンの呪いに掛けられている身で、復活したガンダルフによって魔法が解かれる。サルマンは、世界支配をしようと、まずローハンの侵略を始める。アラゴルンたちはその準備をする。更に別れて旅を続けるメリーたちは、木の精の住む森に逃げ込む。彼らに出会ったメリーたちは、サルマンの居城の侵攻を企てるのだが。

感想

 興行的にも大成功を収めた「ロード・オブ・ザ・リング」の続編に当たるのが、この「ロード・オブ・ザ・リング / 二つの塔」です。前作に引き続き大ヒットを記録し、アカデミー賞でも視覚効果賞と、音響賞の 2 部門を受賞しています。

 

 今作は物語の中盤ということで、始まりもなければ、終わりもありません。物語は前作のラストから始まり、ローハンでの戦いと、モルドールへの木の精の侵攻が描かれ、続きはここからだよ、という感じで物語が終了していきます。

 

 ストーリー的に、前作で散り散りになってしまったメンバーが再度集結するのかな、と思いましたが、そういうことはなく、それぞれがばらばらなまま、物語は進行していきます。きっとこれは、第 3 部で集結するのではないかな、と思わせる展開ではあります。

 

 ストーリー的に中心となっているのは、フロドとサムに付きまとうことになるゴラムの描き方と、ローハン国のサルマンの侵攻です。これにピピンとメリーが木の精に出会い、アイゼンガルドへの侵攻をする姿が並列で描かれていきます。

 

 特に今回よりちゃんと登場するゴラムは、物語のキーを握っていると思われます。彼はかつて指輪の所有者であり、指輪の魔力に取り付かれてしまった人物であります。指輪を持つフロドを主人と呼びながらも一方で彼らを殺してしまおうとたくらむ姿は、見ていて謎に包まれていると思われます。

 

 一方でフロドの指輪の魔力に取り付かれていく様も見ていてどきどきさせる要素であります。指輪のパワーがだんだんフロドの精神に影響を及ぼしていく様は、「このままでフロドは旅を続けられるのだろうか」という気にさせてしていきます。

 

 ピピンとメリーを追っていたアラゴルンたちは、ローハンの兵士に出会い、ローハンの命運を掛けた戦いに巻き込まれていきますが、これは物語のスピードを少し緩めているのではないかと思います。先にも書きましたが、登場人物たちが集結しない要素のひとつとして、このローハン国の戦いがあるので、物語的には、テンポを押さえているのではないかと思います。

 

 その中でアラゴルンのキャラクターの描き方が集中しているな、と思いました。彼と、リヴ・タイラー演じるアルウェンの恋の行方が、物語に織り込まれているので、彼のキャラクターが立ってきていると思います。彼は何度も死の淵をさまよったりしますが、いつもここ一番というところで活躍をするので、今作では主役の一人と数えてもいいのではないかと思います。

 

 その他にも、ギムリがコメディーリリーフとして活躍をするという点などを踏まえても、今作では物語の中盤として、キャラクターの掘り下げがなされているのではないかと思います。前作は導入部ですが、今作はその世界観を深く描いていると思われます。いろいろな地名や人物が登場し、名前を覚えるだけでも大変ですが、その分複雑な世界観を広げていると思われます。

 

 物語ラストで、木の精たちのアイゼンガルド侵攻でサルマンの野望はいったん沈静化してしまうと思われるのですが、その先どうなるかは、第 3 部のお楽しみといったところでしょうか。

 

 映像クォリティは前作に引き続き鮮明な画質であります。基本的には色乗りもよく、世界観を構築するのに一役買っていると思います。音響は、2ch ステレオで聴きましたが、サラウンド感がすごく、音が空間を漂っています。また、サブウーハーを多用していて、迫力のある音響効果を創出しています。

 

2010年2月13日