THE MATRIX RELOADED(輸入盤DVD)

邦題:マトリックス リローデッド

基本データ

THE MATRIX RELOADED DVDジャケット
  • レーベル:WARNER HOME VIDEO
  • 制作年度:2003年
  • 上演時間:138分
  • 監督:ウォシャウスキー兄弟
  • 出演:キアヌ・リーヴス、ローレンス・フィッシュバーン、キャリー=アン・モス
  • 画面:2.40:1/アナモルフィック
  • 音声:DOLBY DIGITAL 5.1ch 英語、フランス語
  • 字幕:英語、フランス語、スペイン語

あらすじ

 人類とマシーンの戦いは続いていた。マシーンは人類の最後のザイオンに向けて進行を開始する。それを阻止するには救世主であるネオの行動にかかっていた。預言者オラクルの元に訪れたネオは、ザイオンを救うにはキーメイカーの力が必要であることを知る。しかしキーメイカーに接触しようとするネオら一行の前に前作で破壊されたはずのエージェント・スミスがパワーアップして立ちふさがる。更にキーメイカーを捕虜にしているメロビンジアンとその部下たちが彼らの行動を阻止しようとしていた。

感想

 第一作が予想以上の大ヒットとなってしまったために製作された待望の続編です。第一作目は SFX や作品の世界観の設定とカンフーという組み合わせがとても面白く DVD 普及のキラーソフトにまでなってしまいましたが、今回は SFX やカンフーシーンが更にパワーアップしています。

 

 とはいうもののマトリックスの大ヒット以降、似たようなカンフーシーンやブレットタイムといわれる特殊撮影方法を多用した作品が増えてしまった為、そのアクションシーンも前作の期待から考えると多少期待はずれになってしまっています。これはこの手のアクションシーンに慣れてしまって驚きが薄れてしまったことにあると思います。

 

 また前作は監督のオタク魂が炸裂している雰囲気が画面にあふれていて、カンフーアクションもなかなか良かったと思うのですが、近作は超大作扱いになってしまったためかカンフーアクションが洗練されすぎているきらいがあります。

 

 元々ジャッキー・チェンに代表されるカンフー映画は主人公がピンチに陥りながら何とか最後に逆転勝利するところに醍醐味があります。第一作目はそれがあったのですが、今作はそれがありません。キアヌ・リーヴス演じるネオはまるでスーパーマンかスティーヴン・セガールの映画のように無敵になりすぎてしまい、そこがはらはらどきどき感を削いでいるような気がします。

 

 ストーリーとしても半分一作目を忘れている身としてはかなり唐突感の感じられるストーリー展開であり、話を詰め込みすぎのような気がしないでもありません。さまざまな新キャラクターが登場しますが伏線を張っているかと思ったら割とあっさり画面から消え去ってしまい、「あれ ? 」と思うところもあります。

 

 もう一つ今作を分かりづらくさせているのがマトリックスの概念です。一作目でも分かりづらかったのですが、それでも現実の世界と架空の世界という部分、そして我々が現実だと思っていた世界が実は架空の世界だということを理解だけしていればちゃんと楽しめたのですが、今作では更に PC 用語のような概念が大量に出てきますので英語字幕だけだとかなり理解に苦労します。いや、日本語の吹き替えであっても少々分かりづらいのではないかと思います。

 

 といろいろ批判めいた部分が多い作品ではありますが、何も考えずに楽しむサマーシーズンムービーとしては文句のない作品ではないかと思います。派手なアクションシーンやカーチェイスが次から次へと登場しますので 138 分という長さを飽きさせることなく楽しませてくれます。

 

 画質は前作同様マトリックスの世界を緑がかった色調で、現実の世界を青みがかった色調で表現していますが、今作では緑がかった色調の度合いが弱いような気がします。時々マトリックスの世界なのか現実の世界なのかが分かりづらいシーンもありました。この辺は元のフィルムでのトーンなのか、DVD 化による色調の変化なのかは分かりかねます。音響は当然 5.1ch をフル活用していますが、割とそれを強調したサウンドデザインになっていないような気がします。どちらかというとナチュラルな音の鳴り方で、何か控えめな気がしないでもありません。もっとも近所迷惑を考えてボリュームを抑え目にしていた面もありますから一概には言えませんけど。

 

 ところでこの作品、劇場公開時には IMAX シアターで特別に上映されていました。僕は実はそちらを観に行っていますので自宅のホームシアターシステムでは迫力の面で IMAX シアターにはかなわないというのを改めて実感いたしました。普通の劇場だとそんなに差異は感じないのですけれどね。

 

2005年4月3日