STAR WARS:EPISODE II-ATTACK OF THE CLONES(輸入盤Blu-ray)

邦題:スター・ウォーズ エピソード2/クローンの攻撃

基本データ

STAR WARS:EPISODE II-ATTACK OF THE CLONES Blu-rayジャケット
  • レーベル:20th CENTURY FOX HOME ENTERTAINMENT
  • 制作年度:2002年
  • 上演時間:142分
  • 監督:ジョージ・ルーカス
  • 出演:ユワン・マクレガー、ナタリー・ポートマン、ヘイデン・クリステンセン
  • 画面:2.35:1/アナモルフィック
  • 音声:dts-HD MA 6.1ch 英語 / DOLBY DIGITAL 5.1ch スペイン語、フランス語、ポルトガル語
  • 字幕:英語、スペイン語、フランス語、ポルトガル語
  • THX仕様

あらすじ

 共和国は分裂の危機を迎えていた。共和国から離脱し、分離主義に同調する星々が増えたためである。ナブーの女王だったパドメは、女王の座を降り議員としてこの事態に対処しようとしていたが、何者かがパドメの命を狙う。彼女の護衛にジェダイの騎士が当たることになり、オビ=ワンと、アナキンがその任務につく。しかし暗殺者はその警備をかいくぐってパドメの暗殺を実行、それに気づいたオビ=ワンとアナキンは、暗殺者を追い詰め、手がかりをつかむ。パドメの命の安全のためにジェダイの騎士団はアナキンにナブーで護衛をすることを命じ、オビ=ワンは暗殺者の手がかりから、チャートにない惑星カミーノを探し当てる。そこでは10年前からクローン兵の生産が行われていた...。

感想

 新三部作の第一弾「ファントム・メナス」から3年の時を経て公開されたのがこの「スター・ウォーズ エピソード2/クローンの攻撃」です。ルーカスフィルムからサブタイトルが発表されるとあまりに安直なタイトルに失望を覚えたファンも多かったと聞きますが、それでも興行収入的には成功を収めました。ただし、「ファントム・メナス」ほどの興行収入を稼げなかったのも事実ではあります。

 

 新シリーズ第二弾ということで、物語は前作から10年経過しているという設定になっています。「ファントム・メナス」で子供だったアナキンが成長して、パドメと禁断の恋に落ちるという設定で、物語的にはアナキンとオビ=ワンが主役の物語になっていると思います。そしてパドメも今作では結構元女王様らしくないアクションシーンを演じていて、旧三部作のルーク、レイア、ハンを彷彿させる展開になっています。

 

 アナキン・スカイウォーカーですが、改めて見てみると、まだまだ未熟な若者という印象を受けます。とにかく師匠であるオビ=ワン・ケノービの言うことを聞かない、あるいは聞いていてもすぐに約束を破ってしまうというやんちゃぶりを放っています。そうした所がアナキンのダークサイドに落ちいる要素を持ってしまっているのかなと思います。

 

 一方オビ=ワン自身もまだまだ師匠としては未熟なのかなと思います。前作から10年経っているということで、髪を伸ばし、ひげも生やしていて威厳を放とうとしていますが、口に出るのは皮肉で、クワイ=ガン・ジンとは違った師匠振りを見せてくれています。

 

 物語途中からこの二人が別々の行動に出てしまうために、オビ=ワンはアナキンの暴走を物理的に止められないことになってしまいますが、アナキン自身もジェダイの騎士に必要不可欠である感情の揺れの抑制がまだまだできない所が、途中でタトゥイーンにパドメと一緒に行き、母の死を見とってタスケン・レイダースを虐殺してしまうというジェダイとしてはやってはいけないことをしてしまうのだと思います。

 

 また、アナキンとパドメの恋の行方も描き方があまりうまくないために、表層的ななぞり方をしているように見受けられます。元々アナキン自身がパドメに好意を持っていて、パドメもそれに気づいて心が揺れるという話ではありますが、アナキンの好意の描き方がよくないために(と言うか「ファントム・メナス」での描き方が足りないために)、唐突な印象を受けます。アナキンの心に秘めた思いが物語と物語の間で語られてしまっているために、あっさりし過ぎだと言う所があります。

 

 その代わりといってはなんですが、物語後半ではジェダイの騎士団の活躍が見られ、まさかのクローン兵のジェダイの騎士団のサポートという展開をし、映像的には迫力があります。「ファントム・メナス」では物足りなかったナブーでの攻防戦と違って、「スター・ウォーズ」ユニバース上では伝説になっている「クローン大戦」の発端が描かれているわけで、その辺りの迫力は見応えがあると思います。

 

 また、クライマックスではまさかのヨーダ大活躍シーンが見られ、確か劇場では爆笑だったような気がしますが、ジェダイマスターであるヨーダの凄さがようやく分かるという仕掛けには楽しみがあるかと思います。もともと「スター・ウォーズ」が草稿だった時の主人公であるメイス・ウィンドウも今作では大活躍をし、魅力を放っています。

 

 本作で気になるところは、実はシスのダース・シディアスが登場場面がわずか1シーンだけという少なさが挙げられます。「あらたなる希望」でも登場シーンはなかったですが、その他のエピソードでは登場するだけに、今作ではその座をドゥーク伯爵に譲った感はあります。

 

 映像・音響ともルーカスフィルム社認定のTHX仕様です。「ファントム・メナス」ではフィルム撮影だったものが、この「クローンの攻撃」からデジタルビデオカメラでの撮影に変更されています。つまり元素材はデジタルデータなわけで、それが画質の良さに直接効果を発揮しています。フィルムを使っていないので、グレインとは無縁で大変きれいな映像を提供しています。あまりに綺麗すぎて、人とCG、あるいはマットペイントあたりの合成技術の粗が見えてしまう所があります。音響はdts-HD MA 6.1chですが、6.1chの環境はないのでプレーヤーの設定でコア部分であるdts 5.1chをCINEMA-DSPをかけて再生しました。こちらは「ファントム・メナス」と同様の印象ですが、更に複雑な音響の鳴り方をしているように感じます。物語の目玉の一つであるオビ=ワンがジャンゴ・フェットを追いかけるときのサイズミックチャージという爆弾の鳴り方などはDVD時代とミックスが違っているせいか、より効果を発揮しているように思います。

 

2011年10月2日