TEENAGE MUTANT NINJA TURTLES(輸入盤Blu-ray 3D)

邦題:ミュータント・タートルズ

基本データ

TEENAGE MUTANT NINJA TURTLES Blu-rayジャケット
  • レーベル:PARAMOUNT HOME ENTERTAINMENT
  • 制作年度:2014年
  • 上演時間:101分
  • 監督:ジョナサン・リーベスマン
  • 出演:ミーガン・フォックス、ウィル・アーネット、ウィリアム・フィクトナー
  • 画面:2.35:1/アナモルフィック
  • 音声:DOLBY ATMOS 英語 / DOLBY DIGITAL 5.1ch フランス語、スペイン語、ポルトガル語
  • 字幕:英語、フランス語、スペイン語、ポルトガル語

あらすじ

 ニューヨークは、フット団と呼ばれる犯罪組織による暗躍が始まっていた。テレビ局のレポーター、エイプリル・オニールは、そのフット団の正体を探るべく独自に取材していたが、偶然、遺伝子操作されて強化された、亀の軍団がフット団を退治するのを目撃する。しかし、その亀の軍団は、オニールの存在に気づき、彼女の撮った写真等を破棄してしまう。その頃、ニューヨーク警察もフット団に対抗すべく、組織を強化していた。それに協力するのがサックスという研究者で、彼はオニールの子供の頃からの知り合いだった。サックスは遺伝子操作の研究をしていて、オニールの父と共にネズミや亀に遺伝操作の液体を注射していたが、成功はしなかった。そして、研究所で事故があり、オニールの父は亡くなっていた。オニールは、ネズミと亀を逃していたが、そのネズミと亀たちが遺伝子操作により強化され、忍者の術を学んで悪と対抗すべく活動を開始していたのだった。フット団はネズミと亀の存在に気づき、彼らの目的の邪魔になると考え、フット団のリーダー、シュレッダーは直接彼らを排除し始める。そして、それに協力するのがサックスだった。フット団は、ニューヨークをフット団の配下に置こうと企んでいた。

感想

 1990年に一度実写映画化された「ミュータント・タートルズ」を、1990年の作品では着ぐるみで亀たちの活躍を描いたものが、2014年にCGキャプチャーによるリアルな映像でリメイクしたのが、今作「ミュータント・タートルズ」です。興行収入的にも大ヒットを記録しており、作品としては成功していると言えます。

 

 元々はアメコミである「ミュータント・タートルズ」を実写映画化していますが、1990年代の着ぐるみ映画化と違い、今回はCGキャプチャーによる映像化ということもあり、とにかくスピーディーな映像表現をしているのが特徴です。しかも、後半の雪の坂道を下るシーンは、意図的にワンカットで映像を見せていて、その迫力は見事なものがあります。

 

 CGによる映像表現もありますが、アクションシーケンスがかなり素早い動きをしているので、リアル感は少ないと感じるところもあります。ただ、そのスピーディー感が映画としての面白さを醸し出していると思いますので、それを楽しむのが、この映画の要素であると言えます。とにかく現代風の映画なので、そのノリについていけるかどうかが、この映画を楽しめるかどうかの分かれ目になります。

 

 物語としては、フット団と呼ばれる悪人軍団に立ち向かう4人の亀と、その師匠であるネズミの姿を描いていますが、その存在そのものが、主役であるオニールが彼らの存在を生み出したという設定になっていて、かなり展開的に面白いと思います。オニール自身は、最初、単なるテレビレポーターとして、犯罪集団であるフット団を取材しているところから始まりますが、次第に事件そのものに巻き込まれていく、という話になります。

 

 フット団のリーダーであるシュレッダーと、その弟子であるサックスの関係が、日本の沖縄で出会った、という設定になっていることから、シュレッダーは日本語で部下に指示をするシーンもあり、そこに異国感を感じるところがあります。ただ、シュレッダーの話す日本語は聞き取りづらいと思います。また、亀たちのアクションも忍者をイメージしているため、かなりアクロバティックな動きをしていて、アメリカ人の考える忍者、という感じがします。

 

 ただ、アクションシーンに力を入れすぎたためか、ドラマ性でいえば少し弱いと思います。物語的に話が単純で、一応フット団の目的はありますが、それの設定が今ひとつという気がします。で、なんで亀がフット団と戦うのかも今ひとつ曖昧な感じはしていて、ストーリーテラーとしては、弱いと感じるところもあります。あくまで、映像美を楽しむ映画であるかと言えます。製作に派手なアクションシーンを取らせたら天下一品のマイケル・ベイが絡んでいることから、彼の意向も入っているのかもしれません。

 

 映像はシネマスコープサイズの3Dですが、物語前半は、解像度も画面の明るさも不足している感触を受けます。後半になるとその辺も解消されていきますが、前半は少々辛い感じはします。3D効果は抜群で、映像の飛び出し感や奥行き感は見事なものがあります。音響はDOLBY ATMOSサウンドトラックですが、ボリュールが小さいのと、レンジが多少ナローな感じを受けました。サラウンドは効果的に再現されますが、ボリュームが小さいので、迫力に少々欠けるきらいがあります。ただ、3Dの映像とリンケージはしているので、その辺の再現性は見事だと思います。

 

2017年1月9日