TERMINATOR 3:RISE OF THE MACHINES(輸入盤DVD)

邦題:ターミネーター3

基本データ

TERMINATOR 3:RISE OF THE MACHINES DVDジャケット
  • レーベル:WARNER HOME VIDEO
  • 制作年度:2003年
  • 上演時間:109分
  • 監督:ジョナサン・モストウ
  • 出演:アーノルド・シュワルツェネッガー、ニック・スタール、クレア・デーンズ、クリスタナ・ローケン
  • 画面:2.40:1/アナモルフィック
  • 音声:DOLBY DIGITAL 5.1ch 英語、フランス語
  • 字幕:英語、フランス語、スペイン語

あらすじ

 2004 年、ジョン・コナーの前に再びターミネーターが姿を現す。そして、新型ターミネーター T-X も姿を現す。今回の新型ターミネーター T-X のターゲットはジョン・コナーのみならず、審判の日以降、彼の腹心の部下となる人々だった。そしてターミネーターは、ジョン・コナーだけでなく、未来の彼のパートナーとなるケイト・ブリュースターの保護が目的だった。T-1000 をはるかに上回る性能を誇る T-X の前に苦戦を強いられるターミネーター。そして回避したはずの審判の日が近づいていることを知り、必死でそれを阻止しようとするジョンとケイト。果たして物語の行方は...。

感想

 前作「ターミネーター 2 」以来 10 数年ぶりの続編となったこの作品ですが、シュワルツェネッガー以外前作のスタッフ、キャストがほとんど関与していないということで、興味半分。不安半分で鑑賞していました。

 

 見終わった結果としては、ジェームズ・キャメロンの作品と比較しますと何か物足りない作品である、と言わざるを得ません。キャメロンの作品は激しいアクションシーンの中にも一本筋の通ったストーリーがあってそこに見ごたえがあったわけですが、今回の「ターミネーター 3 」は、アクションシーンこそ激しいものの、少しストーリーに濃厚な部分が欠ける為、どうしても物足りないものを感じてしまいます。

 

 しかし、それはあくまでキャメロンと比較して、と言う点であってアクション映画単体として見た場合、十分に楽しめるものだと思います。監督のジョナサン・モストウはこれまでもなかなか面白い作品作りをしてきた人ですので、キャメロンの大ヒット作の続編と言ういわば地雷原のような作品によく果敢に挑戦したものだな、と思います。

 

 またこの作品に輝きがあるとすれば、そのラストにあるのではないかと思います。キャメロン版では、「運命は変えられる」と言う強烈なメッセージが心を打ちましたが、この「ターミネーター3」では、「運命は変えられない」と言う悲しい現実を突きつけられているようで、それが心に残っています。普通この手のアクション映画ではハッピーエンドで終わりそうなものですが、アンハッピーエンドで終わってしまうのですから驚きが隠せません。多分第 4 作目につなげるための商業的な理由もあったかとは思いますが。

 

 作品を見ていると、わざと意図的に「ターミネーター 2 」のシーンや画面構図を真似ているような気がします。ある意味、「ターミネーター 3 」は「ターミネーター 2 」のパロディ映画とも取れなくはないのかな、という気がします。(ちなみに「ターミネーター 2 」は「ターミネーター」のパワーアップ・リメイク版といえるかもしれません。)

 

 今回出てくる新型ターミネーター T-X は前作の T-1000 より強力なパワーを持つターミネーターと言う設定になっているようですが、作品を見ている限りあまりそういう印象を受けません。一つに T-X を演じているクリスタナ・ローケンの演技に凄みがないのがその理由かなと思っているのですがどうでしょうか。逆に言えば T-1000 を演じたロバート・パトリックの演技はなかなか凄みがあったと言えるでしょう。また、シュワルツェネッガーも筋力トレーニングをしたとはいうものの何となく年取ったな、と言う印象を感じてしまいます。やはり 10 数年と言う時間はイメージを変えてしまうのかもしれません。そこが残念と言えば残念です。

 

 その辺をカバーするためでしょうか。特殊効果でターミネーターの質感と言うか重量感を出しているのはなかなかよかったかと思います。ただ一歩間違うと漫画になりかねないところで、時にそういう感じを受けるシーンもありましたので、難しいところです。

 

 主人公の一人であるジョン・コナーが前作と比べ自信を失っていると言う設定も少々戸惑いを感じますが、時は人を変えてしまうのかもしれません。自分の身を考えてもそういう気がしてきます。

 

 人類を滅ぼそうとするスカイネットが実は分散されたインターネット接続のコンピューターの集合体と言う設定は、SETI@homeと言うプロジェクトに参加している僕としては、なかなかリアルな設定だと思えますが、昔はスーパーコンピューターが自律神経を持って人類に反乱を起こすというのが定番だったのを考えると時代というものを考えざるを得ません。

 

 画質ですが、少し画面が暗いかな、という気がします。明るいシーンですらそういう感じを受けます。もちろん最近の作品ですから映像の質自体には不満がないのですが。音響はアクション映画お得意の全チャンネル鳴りっ放しといった感じで物語を楽しませてくれます。

 

2005年3月13日