TERMINATOR GENISYS(輸入盤Blu-ray 3D)

邦題:ターミネーター:新起動/ジェニシス

基本データ

TERMINATOR GENISYS Blu-rayジャケット
  • レーベル:PARAMOUNT HOME ENTERTAINMENT
  • 制作年度:2015年
  • 上演時間:125分
  • 監督:アラン・テイラー
  • 出演:アーノルド・シュワルツェネッガー、ジェイソン・クラーク、エミリア・クラーク
  • 画面:2.35:1/アナモルフィック
  • 音声:DOLBY ATMOS 英語 / DOLBY DIGITAL 5.1ch フランス語、スペイン語、ポルトガル語
  • 字幕:英語、フランス語、スペイン語、ポルトガル語

あらすじ

 西暦2029年。世界はコンピューターであるスカイネットに支配されていた。それから解放を目指してジョン・コナー率いる人類のレジスタンスが活躍し、スカイネットを停止させることに成功する。しかし、スカイネットは自分が負ける前に、ターミネーターを1984年の世界に送り込む。ターゲットは、ジョン・コナーの母となるサラ・コナー。それを阻止するべく、カイル・リースが志願して過去に戻る。しかし、その過去はカイルが聞いていた世界と違っていた。ターミネーターと世界の関わりについてサラはすでに知っていたし、ターミネーターがサラをすでに防御していたのである。混乱するカイルだったが、T-1000型ターミネーターの攻撃を撃退し、ひと段落を得る。そしてカイルは、自分の幼少期を思い出す。ネットワーク型コンピューター・ジェニシスが、スカイネットになるというもので、カイルの意見を受け入れ、サラ達は1997年の審判の日ではなく、2017年の未来へタイムトラベルをする。そこでサラ達は、ジョンと出会うが、彼はターミネーターだった。

感想

 アーノルド・シュワルツェネッガーの代表作、「ターミネーター」が、新たにリブートされて制作されたのが、この「ターミネーター:新起動/ジェニシス」です。高い制作費をかけていますが、北米興収では1億ドルにも届かず、事実上の失敗作とみなされています。

 

 物語の最初は、悪くないと思います。2029年の未来でのスカイネットと人類の戦いは、最新VFXとDOLBY ATMOSのサラウンドが、かなり派手に使われていて、これから始まる物語の展開に期待をしてしまいます。

 

 そして、カイルが1984年の世界にタイムトラベルをして、最初の辺りは1984年の「ターミネーター」の展開そっくりなぞっているところが、魅力を感じてしまいます。そして、そこから少しずつタイムラインが変わるところも、結構面白いと思います。1984年に送られたターミネーターが、その前から存在していたターミネーターに倒される展開や、T-1000型ターミネーターが登場するシーンは、悪くないと思います。ただ、T-1000自身が今回あまり強くないので、その辺の緩急のつけ方が弱いと思います。

 

 物語がだれた展開になるのは、サラ達が2017年にタイムトラベルをしてからだと思います。サラ達の前にジョン・コナーが登場し、これが実はターミネーターだった、という展開は、ジョン・コナーのキャラ自体に魅力がないので、ターミネーターの倒しても倒しても復活する、という怖さが弱く、その点でスリル感が薄くなっているのが弱点かな、と思います。

 

 物語自体に魅力を感じないもう一つの弱点は、アーノルド・シュワルツェネッガー自身にあると思います。やはり長らく映画界から遠ざかっていて、忘れられた存在になっているのと、彼自身の老いが、ターミネーターの不死身さを弱くしている感覚があり、それが「ターミネーター」の魅力を失っていると思います。まあ、物語中でも「ターミネーターの皮膚も老いる」という設定にしてあるので、無理はないのですが、やはり全盛期のシュワルツェネッガーを知ってしまうと、物足りなさを感じてしまいます。

 

 ストーリー自身は、1984年の「ターミネーター」から派生した物語で、「ターミネーター2」以降(正確には3以降)を無視して作られていますが、見ていて、やはりジェームズ・キャメロンの監督した最初の2本がいかにストーリー的に優れているかが、よくわかると思います。最初の2本にはかなわない、というのが実感です。ただ、3と4とを比較してみると、そんなに悪くはないと思います。水準でいうと並みの映画かな、と思います。

 

 映像はシネスコサイズで、3D仕様ですが、かなり臨場感と精細感のある映像を提供しています。映像の奥行き感はなかなかなものですし、精細感も魅力ある映像に仕上がっています。夜のシーンの多い映画ですが、見づらいということもなく、暗部階調もきちんと再生されています。音響は劇場では対応していないDOLBY ATMOSで、自宅では再生環境がないので5.1chでの再生となりますが、かなりアグレッシブな音響効果を出しています。YAMAHAのAVアンプの性能のせいか、なんとなく高さ方向も再現されているようで、音の渦に巻き込まれる、といった感が強い音場です。重低音も多用されていて、迫力ある音響効果です。

 

2016年1月10日