TOMB RAIDER(2018/輸入盤Blu-ray 3D)

邦題:トゥームレイダー ファースト・ミッション

基本データ

TOMB RAIDER(2018) Blu-rayジャケット
  • レーベル:WARNER BROS.HOME ENTERTAINMENT
  • 制作年度:2018年
  • 上演時間:118分
  • 監督:ローアル・ユートハウグ
  • 出演:アリシア・ヴィカンダー、ドミニク・ウェスト、ウォルトン・ゴギンズ
  • 画面:2.40:1/アナモルフィック
  • 音声:dts-HD MA 5.1ch 英語 / DOLBY DIGITAL 5.1ch フランス語、スペイン語、イタリア語、中国語、ポルトガル語、チェコ語、ハンガリー語、ポーランド語、ロシア語
  • 字幕:英語、フランス語、イタリア語、ポルトガル語、スペイン語、アラビア語、ブルガリア語、クロアチア語、チェコ語、エストニア語、ギリシャ語、ヘブライ語、ハンガリー語、アイスランド語、ラトビア語、リトアニア語、北京語、ポーランド語、ルーマニア語、ロシア語、スロヴェニア語

あらすじ

 ララ・クラフトの父であるリチャードは、冒険家であり、企業の代表でもあった。そのリチャードは、日本の最初の女王卑弥呼と邪馬台国の秘密を調査していて、その秘密を解くべく、ララを残して旅立ってしまう。そしてリチャードは行方不明になり、数年が経過した。ララはリチャードの残した会社の資産を受け取るべく、リチャードの死を受け入れるための書類にサインをしようとするが、リチャードの残したパズルから、リチャードが卑弥呼の秘密を探すための資料を隠し部屋に残していったことを知る。ララは、香港に飛び、リチャードの足跡を辿って、卑弥呼の秘密に迫ろうとする。しかし、リチャードと共同で卑弥呼の秘密を探っていたヴォーゲルが裏切り、秘密を独り占めしようとしていた。ララは絶海の孤島で、必然的に卑弥呼の秘密を解くこととなる。

感想

 かつて、アンジェリーナ・ジョリー主演で映画化された、人気TVゲームの再映画化が、この「トゥーム・レイダー ファースト・ミッション」です。今回は主役に演技派女優であるアリシア・ヴィカンダーを迎え、TVゲームの制作に携わったSQUARE ENIXも映画化に関係して、新たな冒険を描いていますが、作品の出来はあまりよくなく、興行収入的にも失敗をしている作品になっています。

 作品の出来が良くないのは、主役であるララ・クラフトに華がないことに尽きるかと思います。アリシア・ヴィカンダーが体を鍛え、冒険家としての活動をしていますが、見ていても一向に主役としての魅力を感じず、その他のキャラクターに埋もれるところが、この映画の欠点かと思います。また、敵であるヴォーゲルや父であるリチャードの卑弥呼に対する執念も、いまひとつピンと来ずに、その冒険性が昇華していないところも欠点であると言えるでしょう。

 日本人から見ると、ララの父リチャードやヴォーゲルが追い求める日本の女王卑弥呼の謎を解く、とありながら日本のシーンが一切なく、地図に載っていない絶海の島が舞台になるというのも、なんか違和感を感じるところであります。せっかく卑弥呼をターゲットにするのならば、日本のどこかを舞台にして、オリエンテッドな雰囲気を出せば、もう少し面白くなったのに、「インディ・ジョーンズ」の2番煎じのような展開には、意外性もなく、期待はずれのところはあります。

 ただ、後半の卑弥呼の墓を暴く段階になると、多少は緊迫感もあり、どう結末に結びつけるのかという期待感はあります。それが水準的な出来であることには、一応の満足感は得られますが、そこに行くまでの展開が面白くないので、評価としてはあまり高い数値をつけられないなと言えます。

 ララと、父のリチャードの親子関係も、魅力を感じない設定であります。リチャードが最初から死んでいて、ララがその秘密を解くという展開ならば、面白かったのでしょうが、リチャードは実は...という設定は、物語に深みを与えるどころか、白けさせる展開になってしまっています。クライマックスでもその辺の足を引っ張っていると思います。

 映像は3Dで鑑賞しましたが、意外と奥行き感のある映像を提供しています。暗いシーンも多いのですが、立体感を感じるシーンが多くて、3D映画としては及第点を与えられると言えます。解像度や色乗りも魅力的で、その辺の楽しさはあると思います。音響は2D版ではDOLBY ATMOS収録なのですが、3D版ではdts-HD MA 5.1chとスペックダウンしています。3D映画こそDOLBY ATMOS音声ならば、究極の映画体験が受けられると思うのですが、容量の関係か、dts-HD MAになっています。で、このサウンドフィールドがかなり良好です。サラウンドが終始鳴り響き、重低音も魅力的で、映画の内容をレベルアップさせるような効果を発揮しています。

2018年9月30日