新日本製薬 presents SONGS & FRIENDS 佐野元春の名盤「Café Bohemia」LINE CUBE SHIBUYA

2020年2月8日

 佐野元春の1986年リリースのアルバム「Café Bohemia」をライブで再現するというニュースを知ったのは、2019年12月の半ばだったと思う。情報を聞いた時、東京の渋谷だけの開催で、土曜日だったこともあり、WOWOW先行予約と、佐野元春メルマガ会員先行予約を同時に申し込んだ。WOWOWは外れたが、佐野元春メルマガ会員先行予約は当選したので、その後LCCのスカイマークとホテルの予約を確保した。

 当日は昼前に福岡の自宅を出て、福岡空港に向かい、空港で昼食をとり、スカイマークで羽田空港に向かった。スカイマークに乗るのは初めてだったが、福岡-羽田便はキットカットとコーヒーのサービスがあったので、快適だった。羽田空港から京浜急行とJR山手線で渋谷に移動した。

 LINE CUBE SHIBUYAは、かつての渋谷公会堂である。設備が老朽化したので、建て直しをしたと聞いている。会場に着くと、チケットがソールドアウトのはずが、若干枚数の当日券が出ていることがわかった。それをFacebookで呟くと、プレイガイドで買えなかったファンの人が、当日券を確保でき、喜んでいたようだった。

 17時15分にはロビーに入れたが、会場準備が終わっていないので、ホールには入れなかった。ホールに入ったのは17時35分を過ぎていて、「開演時間が遅れるかな?」と不安になった。ただ、18時10分過ぎにはライブがスタートして、そんなに遅れはなかった。

 まず最初に「The Essential Café Bohemia」の特典映像がスクリーンに流され、その後プロデューサーである武部聡志がステージ上に現れ、ライブの趣旨を話ししていた。その後、ようやくライブはスタートになった。

本編

GLIM SPANKY

 平成生まれなので20代の表現で佐野元春の曲を演じたいとMCで話をして、「Happy Man」を披露した。

田中和将(GRAPEVINE)

 「THIS!」で呼んでもらったのですが、また呼んでもらえて光栄ですと話す。「月と専制君主」の演奏は佐野元春からの指示で、「難しい曲が来たな」と感じたと話をする。なのでもう一曲はストレートな曲を、という理由で「ジャスミンガール」を歌った。

山中さわお(the pillows)

 アーティスト交代の時間稼ぎで、「Café Bohemiaのテーマ」の一部が流れる。山中さわおは「佐野元春が好きなんですよ」と話し始め、「10回も佐野元春に会うことができた!」と話しして会場を沸かせた。

RHYMESTER

 また、舞台セッティングのため、「The Essential Café Bohemia」の特典映像からクリップが流される。その後、まさかの「VISITORS」からの「COMPLICATION SHAKEDOWN」がRHYMESTERのリードの元、演奏される。ここまで座っていた観客も、スタンドアップさせられ、掛け声を乗せられる。2020年になっても1984年のこの曲が古びていないのに驚く。

小坂忠

 武部聡志がステージに登場し、音楽監督がDr.kyOnであることを告げる。それから武部聡志が佐野元春と古い付き合いであることを述べる。それともう一人のプロデューサー、松任谷正隆もステージに登場。松任谷正隆は「佐野元春と2回しか会っていない」と発言し、会場を沸かせた。でも、「サウンド・ストリート」での初代DJと2代目DJの関係であることを述べた。それから「SONGS & FRIENDS」第2弾の出演である小坂忠がステージに呼ばれる。佐野元春との関係について話ししていて、「ムキムキマンのエンゼル体操」のピアノ演奏を手伝ってもらった話をする。その小坂忠が歌うのは、「THE BARN」から「ロックンロール・ハート」。松任谷正隆もキーボードで参加する。

小坂忠&山口洋(HEATWAVE)

 小坂忠が山口洋をステージに呼び、二人で歌ったのが「君を連れてゆく」。山口洋が佐野元春の曲の中で高く評価している曲である。

山口洋(HEATWAVE)

 山口洋がもう一曲歌ったのが、「NEW AGE」。しかも「VISITORS」バージョンではなく、「THE HEARTLAND」バージョン。これがなかなかいい。

LOVE PSYCHEDELICO

 インストが入り、登場したのがLOVE PSYCHEDELICO。「月と専制君主」のセルフカバーでもゲストで参加した「彼女が自由に踊るとき」を歌った。佐野元春と関わりが深いことを話ししていた。もう一曲は、ライブで聴くことはほとんどない「虹を追いかけて」。

堂島孝平

 古田たかしのドラムソロに続いて、堂島孝平が登場。「佐野元春に憧れ続けている。」と話し、佐野元春との関わりを話ししていたのだが、「SOMEDAY再現ライブで僕の昔からの友達です、堂島孝平!と言われて、今回初めてメンバーに入ったのに。」と笑いを取った。そして「高校生の時から励まされていた曲です。」と言って、「レインボー・イン・マイ・ソウル」を歌った。

中村一義

 佐野元春とは雑誌の対談で出会ったこと、ライブ「THIS!」の打ち合わせで佐野元春と食事をした話しをした話をして、観客を楽しませた。そして、ここ数年「ROCKIN’ CHRISTMAS」でしか聞けなかった「クリスマス・タイム・イン・ブルー」を歌いあげ、観客を驚かせた。

佐野元春

 中村一義のステージが終わった後、セッティングで暫し中断。そして佐野元春がついに登場し、観客は総立ち。盛り上がりも人一倍違っていた。「99ブルース」と「インディビジュアリスト」を続けて演奏した後、MCが入り、「Café Bohemia Grand Rockestra!」とバンドの紹介をして、「ヤングブラッズ」を歌った。

Café Bohemia Grand Rockestra

 佐野元春がステージからはけたあと、Café Bohemia Grand Rockestraが「Café Bohemia Meeting」以降ライブでは演奏されなかった「Café Bohemiaのテーマ」を演奏し、ライブ本編は終わった。

アンコール

全員

 アンコールで佐野元春は「ひとつのテーマで全員が取り組むというのは素晴らしいことです」と話しして、今日の出演者全員をステージに呼んでメンバー紹介を行った。Café Bohemia Grand Rockestraのバンドメンバーは、武部聡志(Key)、古田たかし(Dr)、井上富雄(B)、Dr.kyOn(Key)、長田進(G)、山本拓夫(Sax)、 西村浩二(Trp)、佐々木久美(Cho)、TIGER(Cho)であった。そして、アンコールの「約束の橋」を全員で歌った。ラストの「ラーラララー」というコーラスがかなり長く、印象に残っている。

 最初、「Café Bohemia」再現ライブということで演奏時間が短いのかなと思っていたが、実際は「Café Bohemia」再現ライブ+「THIS!」という雰囲気のライブだった。各アーティストが2曲ずつ演奏するという形は悪くはなかった。途中、「Café Bohemia」から外れた雰囲気も持ち合わせており、どうなるのかと思ったが、最後は見事に着地した印象である。メンバーも豪華だし、わざわざ福岡から遠征した甲斐があったと思う。

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