「この世界の片隅に」を巡る広島・呉の旅行記2020年3日目/呉散策2・呉の博物館・美術館巡り/がちゃんの部屋

2020年10月21日

再び呉に鈍行電車で向かう

 旅行3日目も呉に観光に出かけた。2日目が火曜だったため、大和ミュージアムやてつのくじら館、入船山記念館が休みで見学できなかったからである。2日目と同じく、8:05広島発の呉線に乗り、9:05に呉に到着した。

大和ミュージアムで戦艦大和の模型に驚く

 まず、最初に見学したのは大和ミュージアムである。呉は戦艦大和が建造された海軍基地であり、それをバックグラウンドに詳細な大和の資料や呉の軍港としての経緯、人間魚雷や零戦などの展示がされている博物館である。入場料は500円だが、特別展を見ると800円になる。特別展は呉で開発、製造していた戦闘機の歴史を語る内容になっていた。確か「この世界の片隅に」では、すずさんの義父、北條円太郎が戦闘機開発に携わっていた設定になっていたので、これらの資料は興味深く見ることができた。

 そして、1/10スケールの戦艦大和の模型を見た。大きい! とても大きい! そのサイズと迫力に圧倒された。これを作るのにどれだけの労力と時間を費やしたのだろうというぐらい、あまりに圧倒的だった。これを見るだけでも入場料の元が取れる気がしたぐらいである。軍港としての呉の変遷や戦艦大和の歴戦の経緯、この辺の資料はあまりに多く、じっくり見たら2-3時間はかかるぐらいである。残念なことに新型コロナウイルスの蔓延を防ぐため、鑑賞時間をなるだけ1時間以内で済ませるよう注意があったので、内容をじっくりとは見られなかった。

1/10スケールの戦艦大和の模型

 その他の展示物としては、実物の人間魚雷や零戦もあり、模型だが戦艦が多数展示されているので、ミリタリーオタクには最高の博物館ではないかと思ってしまう。広島の広島平和記念資料館とは別の視点で太平洋戦争やその他の戦争を訴えかけているものがあった。

てつのくじら館で、自衛隊の活躍を学ぶ

 大和ミュージアムの斜め前に、巨大な潜水艦が置いてある。これはハリボテでもなんでもなくて、本物の潜水艦である。艦名を「あきしお」といい、実は海上自衛隊呉資料館の展示物の一部なのである。かつては第一線で活躍した潜水艦を展示物にしてしまったところに自衛隊の凄さがある。自衛隊の運営なので、入場料はタダ。ただし、新型コロナウイルス対策として入場制限をかけていて、館内に一定以上の人が入らないようにしている。館内に入ると、自衛隊が機雷を掃討する様の説明が続き、自衛隊が平和貢献している様子をきちんと説明している。建物内でも潜水艦内の様子を復元した展示物があるのだが、圧巻は本物の潜水艦あきしお艦内の見学。普段見ることのない潜水艦の内部が見学でき、その上潜望鏡も覗かせてくれるので、気分は映画「レッド・オクトーバーを追え!」である。ただ、あきしお内部の写真撮影は禁止なので、要注意である。当然自衛隊の機密に関わる部分だからである。潜水艦の構造の説明があるところは勉強になった。

てつのくじら館の本物の潜水艦「あきしお」

シーサイドカフェ BEACONで海自カレーを食べる

 大和ミュージアムの横に、シーサイドカフェ BEACONというレストランがある。ここは海上自衛隊の護衛艦さみだれで毎週金曜日に食べているカレーが食べられるレストランなのである。2日目の昼もカレーライスを食べたが、せっかく自衛隊の基地がある呉に来たら、海上自衛隊で食べているカレーが食べたい。それで、2日続けて昼食はカレーになった。メニューの「さみだれカレー」というのがそれで、1300円でカレーが食べられる。カレーの他にはらっきょと福神漬け、サラダ、スープがつく。カレーにはナンかライスが選べる。気分は海上自衛隊隊員である。

護衛艦さみだれで食べられているさみだれカレー

入船山記念館で旧呉鎮守府司令長官官舎を見て、再び「この世界の片隅に」の世界に戻る

 午後は入船山記念館に行ってみることにした。2日目が定休日で見られなかったところである。直接の描写はないが、「この世界の片隅に」で周作さんが働く軍の旧呉鎮守府司令長官官舎がそのまま残っていると言うことで、見てみたかったところである。入場料は250円だが、大和ミュージアムのチケット半券を持っていれば、2割引で入場できた。

 実際の見所は、旧呉鎮守府司令長官官舎であろう。海軍の司令官が住んでいた官舎が戦後復元をされ、当時の姿をそのまま残しているというのは、歴史的にも貴重である。ここだけ歴史が太平洋戦争中に戻ったかのような感覚を覚える。壁に金唐紙というのが貼ってあり、それは和紙と金箔を張り合わせた珍しい壁紙らしい。それの復元の様子が説明されていて、ひとつ知識を得た。

旧呉鎮守府司令長官官舎

呉市立美術館で「この世界の片隅に」全原画展を見る

 入船山記念館の敷地内には、呉市立美術館もあった。そして、幸いなことに「この世界の片隅に」のこうの史代さんが書いた「この世界の片隅に」の全原画展が開催されていた。こちらも入場料500円のところが大和ミュージアムの入場券を持っていれば2割引だったので、400円で入れた。流石に普段の平日の午後ということもあったせいか、館内はガラガラ。自分のペースで原画と解説パネルを読むことができた。しかし、解説パネルを読むたびに、改めて「この世界の片隅に」の原作漫画の描写の凝りようが分り、感嘆するしかなかった。すずさんが右手を失った後からは原作者のこうの史代さんも背景を描くのに意識的に左手だけで書いたり、最初に鉛筆で描いた絵をコピーしてそのコピーを原画にしたり、予想外の執筆方法がこれでもかと繰り広げられていた。

呉市立美術館

大和ミュージアムと、てつのくじら館

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