RACE TO WITCH MOUNTAIN/ウィッチマウンテン/地図から消された山/輸入盤DVDで観た映画のレビュー

RACE TO WITCH MOUNTAIN

RACE TO WITCH MOUNTAIN DVDジャケット 邦題 ウィッチマウンテン/地図から消された山
レーベル WALT DISNEY STUDIOS HOME ENTERTAINMENT
制作年度 2009年
上演時間 99分
監督 アンディ・フィックマン
出演 ドウェイン・ジョンソン、アナソフィア・ロブ、カーラ・グギーノ
画面 2.35:1/アナモルフィック
音声 DOLBY DIGITAL 5.1ch 英語、フランス語、スペイン語
字幕 英語、フランス語、スペイン語

あらすじ

 ラスベガスの近郊にUFOが墜落する。政府の機関はそれを調査し、異星人が人間の姿格好をしてベガスに潜伏していると追跡をする。そのラスベガスでしがないタクシーの運転手をしていたジャック・ブルーノはタクシーに突然乗り込んできた少年少女に驚く。彼らはある目的地まで運んで欲しいとジャックに依頼をする。大金を持っていた彼らの望みを受けてジャックはタクシーを走らせるが、政府の機関がそれを阻止しようと妨害をする。更には異星人である少年セスと少女サラの行く手を妨害すべく、別の異星人も動き出す。セスとサラは自分の故郷を救うために地球に来て、物資を手に入れていた。そして故郷に帰ろうとする。

レビュー

 元プロレスラーであるザ・ロックが本名のドウェイン・ジョンソン名で俳優として出演したのがこの「ウィッチマウンテン/地図から消された山」です。内容的にはファミリー/アクション映画なのですが、ドウェイン・ジョンソン人気のせいか、そこそこのヒットを記録している作品になりました。

 話としては自分の故郷を救うべく、地球に物資を頼ってきた異星人とタクシードライバーの決死の逃避行を描いたものになっています。物語自体が99分とそんなに長くないためか、最初から物語のテンションは高い感じがします。

 しかし面白いとは思いましたが、どうも突っ込みどころのある作品になっていることも確かで、観ていてあれっと思うところもあります。例えば少年セスと少女サラに扮した異星人とジャックの関係が観ていておかしいのです。異星人として能力があるのだから、それを駆使すれば別にジャックはいらない気もしますが、何故かジャックの力を結構借りるところもあって、主役がドウェイン・ジョンソンだからこういう話になったのかなと思ったりもします。

 原作物ではありますが、どうも原作の内容とは大分違っているようで、基本的にドウェイン・ジョンソンの人気に頼った作品になっているのかなと思います。そういう意味ではスター映画としてみればそう悪くはないと思うのですが、その分設定が無理があるような気もします。

 異星人セスとサラを追いかけるのが政府の諜報機関と、彼らの故郷を汚染した別の星の異星人とダブルですので、話がややこしいことになっています。政府の機関も何が目的かよく分からないところもあったりして、今ひとつ恐怖感のようなものが見えないと思います。こういう話の時は、主役級を追いかける敵は怖さがある程度ないと緊迫感に欠けると思うのですが、今回の話はそういうところがあるように思えます。

 ラスベガスとその周辺が舞台ということもあって、ラスベガスでUFOのコンベンションをやっていて、「スター・ウォーズ」のストーム・トルーパーが出てきたりするところは、笑いを誘っているのかなと思ったりします。これも最初チョイ役で出てきたりして、単なる脇役キャラかなと思わせておいて、後半、またチョイ役で活躍するというのは笑えます。

 同じく最初チョイ役で出てきていて、後半主役級になるのがアレックスという研究者。意外と彼女の活躍シーンが多くて、後半はドウェイン・ジョンソンとためを張る活躍をしています。彼女のUFOの知識が生かされているように思います。その分話が薄まったような気もします。スター映画から急に格が落ちたというかそんな感じを受けます。

 画質はDVDとしてはかなり良好な映像を提供しています。解像度はそれほどではありませんが、綺麗な発色をしていて、ノイズもなく、魅力的な映像を提供しています。音響は5.1chステレオですが、自然なサラウンドを提供しています。背後に効果的な音像を結ぶことで、映像に3次元的な効果を与えることに成功しています。

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