ロンドンの風に吹かれて:佐野元春がくれた旅のメロディ|大聖堂に祈り、アビー・ロードで立ち止まる-3日目、ロンドンが語りかけてきた

ロンドンの風に吹かれて:佐野元春がくれた旅のメロディ|大聖堂に祈り、アビー・ロードで立ち止まる-3日目、ロンドンが語りかけてきた

2025年5月1日

昨晩もまだ、時差ボケに悩む

昨晩もビールを飲んだのと昼間の観光で疲れたので、21:30には寝てしまった。朝食時間が8:00からなので、6:00ぐらいまで寝たかった。

しかし、まだ体内時計は日本のままだった。深夜0:00に目覚め、汗はかくし、トイレに行きたくなった。仕方なく起きてトイレに行った。ただ、その後ベッドに潜り込んだら寝ていたようである。4:00までは寝られた。

4:00に再びトイレに行きたくなり、起きてトイレに行ったら、目が覚めてしまった。そこから1時間ぐらいはベッドの中でグズグスしていたが、今朝も5:00には起床し、旅行記を延々書いていた。

朝食はお腹いっぱいに食べる

3日目の朝は、8:00ちょうどに食堂に行った。トーストが出てくるとは思っていなかったので、バイキング形式のテーブルからパンを2個取ったら、トーストも出てきてしまい、結局計4個もパンを食べてしまった。おかげでお腹いっぱいである。今日も飲み物は紅茶にしたが、紅茶は本場なだけあってとても美味しい。

ウェストミンスター寺院は大混雑だったが、荘厳なデザインに興奮

8:50にホテルを出て、地下鉄ディストリクト線でウェストミンスター駅まで移動した。ウェストミンスター寺院は前日に見た国会議事堂のすぐ隣だったので、行くのは簡単だった。ウェストミンスター駅に着いて、地上に出るとちょうど9:30にビッグ・ベンの鐘が鳴ったので、今日はビッグ・ベンの鐘の音をiPhoneで収録することができた。

ウェストミンスター寺院は10:00からの予約だったのだが、とりあえず入場してみることにした。入り口で手荷物のセキュリティチェックを受けた。オンラインで事前にチケットを予約していたので、9:35と予約時間より早かったが、そのまま入場できた。予約なしだと、チケットを買うのに待たさせる。

寺院内は荘厳の一言に尽きた。まず目についたのがステンドグラスで、とても鮮やかで、綺麗だった。教会らしいなと思った。

驚いたのは、多くの亡くなられた人を祀っているのだが、そのお墓が床にも大勢埋め込まれているのである。有名なアイザック・ニュートンのお墓ですら床に埋め込まれていて、観光客はその上を歩き回るのである。日本からすると死者に対する冒涜のようにも思えるのだが、イギリスでは当たり前らしい。

これも事前にオンラインで予約していたThe Queen’s Diamond Jubilee Galleriesは、王室の遺品などが展示されている。追加で£5を取られるのであるが、教会内を高い位置から見下ろせるので、素晴らしい眺めを堪能できた。ここは残念なことに写真撮影禁止区域であった。

そのほかにも庭園があり、穏やかな景観を醸し出していた。観光客もここにはあまり来ないみたいで、閑散としていた。

セント・ポール大聖堂でゴールデンギャラリーまで523段の階段を登る

ウェストミンスター寺院を見学した後、地下鉄ディストリクト線でセント・ジェームズ・パーク駅からマンション・ハウス駅まで乗って、セント・ポール大聖堂までやってきた。ここは事前予約はしていなかったのだが、入場に待たされることはなかった。しかし、チケットを買う際にセゾンプラチナ・アメリカン・エキスプレス・カードの決済がはねられてしまった。やむなく別のゴールドカードで決済し、入場することにした。

こちらも教会なので荘厳だったが、目玉は建物の中央に塔が建てられており、その塔の上の方にあるゴールデンギャラリーというところまで登ることができる、というものである。高さにして82mの位置にあるゴールデンギャラリーは、ロンドン市内を一望できるという。

それで、僕もゴールデンギャラリーを目指して階段を登った。しかし、523段の階段を登るのは伊達ではなかった。息は切れるし、足も痛い。

最初に着いたのはウィスパリングギャラリーという高さ30mの展望台である。ここは、大聖堂の中を上から見下ろせる。上から見る大聖堂の中は圧巻だった。

続いて、ストーンギャラリーという52mの展望台である。ここに行くのに使った階段はとても狭く、急なので大変だったが、展望台は外にあるので、ロンドン市内を一望できた。展望台にゆとりがあるから写真撮影も柵を気にしなければ割と時間的ゆとりが得られる。

そして、最後に82mのゴールデンギャラリーに登った。さらに階段は狭く、急で疲れる上に、観光客が皆登るので、階段をぞろぞろ登っていて、人ばかりだった。展望台は大した柵もなく、見晴らしは最高だったが、人が多すぎるのと展望台のスペースが狭すぎるので、写真を1-2枚撮ったらもう終わり、という感じだった。スタッフの人も「写真は1-2枚撮ってどんどん進んでください」と声をかけ続けている始末だった。

ゴールデンギャラリーから階段を降りるのも大変だった。急なので、足元に注意しないと、転げ落ちそうな感じだった。ただ、523段の階段を制覇したのは、満足感はある。

階段を降りて聖堂内に戻り、内部を見て回ったが、12:30から牧師の説教が行われていた。信者でもないので、一瞬だけその様子を見て、大聖堂を後にした。

昼食はSLIM CHICKENSで、フライドチキンとフライドポテトを食べる

腹も減ったのと、午前中の観光で疲れたので、昼食はセント・ポール大聖堂の前に開店していたSLIM CHICKENSというフライドチキンの店で、フライドチキンとフライドポテト、パン、コーラを飲食した。チェーン店なのだろうか。ロンドンにしては£13という比較的安い金額で食事ができた。セント・ポール大聖堂の階段を上り下りして喉が渇いていたので、飲み放題のプランを頼み、コーラを2杯、一気に飲んでしまった。フライドチキンは美味しかったが、一緒についてきたフライドポテトは量が多すぎた。食べるのに難儀した。

旧AIR Studiosのあった建物を見てくる

昼食を済ませて、多少は休憩できたので、午後からはオックスフォード・サーカスに向かった。セント・ポール大聖堂から地下鉄セントラル線でセント・ポールズ駅からオックスフォード・サーカス駅まで移動した。オックスフォード・サーカス駅そばに旧AIR Studiosがあった。佐野元春が「ナポレオンフィッシュと泳ぐ日」のレコーディングをしたスタジオである。

かなり前に旧AIR Studiosはなくなり、別のテナントが入っていたようだが、2025年5月1日に同じビルディングにIKEAがオープンした。IKEAに入ってみると、買い物袋をくれた。

残念なことに観光客やショッピングをする人が入れるのは、IKEAのフロアである地上階と地下1階、地下2階だけだった。佐野元春の「ナポレオンフィッシュと泳ぐ日」や、「約束の橋」のミュージックビデオに登場するルーフトップに行くことは無理だった。なので、ビルディングの外観や、ビルディングの裏手にある通りをiPhoneで撮影するだけに留めるしかなかった。

大英博物館は入場無料だがオンライン予約が必要で、展示コーナーは広すぎで見切れず

旧AIR Studiosは外観だけ撮影したので、次は大英博物館を見学しようと移動した。地下鉄だと早いのだが、あえてオックスフォード・サーカス駅から2階建バスに乗ってトッテンハム・コート・ロードまで移動した。せっかくロンドンに来たのだから、名物の2階建バスに乗ってみたかった。乗車すると、2階部分の最前列の席を確保できたので、走行する風景を堪能できた。繁華街の大通りを走るバスだったので、渋滞に巻き込まれ、時間はかかった。

トッテンハム・コート・ロードからは歩いて数分のところに大英博物館はあった。入場無料だと聞いていたのだが、中に入ろうとすると、「チケットは?」と聞かれた。「はっ? 持っていない」と答えると、「モンタギュー・プレイスに行け」と指示された。話が理解できないまま、他の観光客について博物館の裏手に回ると、そこにモンタギュー・プレイスがあり、入場者が列を作っていた。

そこでようやく理解できた。大英博物館は入場無料なのだが、オンラインでチケットを予約しておくと、正面から手荷物検査なしで入場できる。予約をしないでいきなり行くと、モンタギュー・プレイスの入り口に回り、長い列を作って手荷物検査を受けてからようやく入場できる、という仕組みだったのである。

結局手荷物検査を受けるために20分くらい待たされて、ようやく大英博物館に入場できた。

中に入ると、あまりに広大なスペースに色々なものが展示されているので、どこで何を見たらいいのかがわからなかった。死者に関する展示や、エジプトの展示、アフリカの展示、アメリカ先住民の展示、中国の展示、アジアの展示をざっと見たが、ここを見るのには何日あっても足りないなと思った。

結局50分ざっと見て、疲労してきたので館内にあるカフェで炭酸水を飲んで休憩してしまった。

ビートルズの聖地、アビー・ロードに感動する

大英博物館のカフェで多少は休憩できたので、次に世代を超えて人気のあるロックバンド、ビートルズのアルバム「アビイ・ロード」のジャケットで一躍有名になった、アビー・ロードを見に行こうと、トッテンハム・コート・ロード駅から地下鉄セントラル線に乗ってボンド・ストリート駅でジュビリー線に乗り換え、セント・ジョンズ・ウッド駅まで移動した。

アビー・ロードは駅からは歩いて数分のところにあった。閑静な住宅街だが、世界中のファンがアビー・ロードを見にくるので、アルバムジャケットで有名なアビー・ロードの横断歩道はすぐにわかる。僕が行った時にも10人ぐらい観光客がいた。

アビー・ロードは車の交通量が意外に多いところである。なので、ファンが横断歩道の写真や動画撮影しようとしても、しばらく待つ必要がある。車が途切れるのを待って横断歩道を撮影しなればならないからである。

特にビートルズの真似をして、アルバムジャケットのように横断歩道を渡っている自分の写真を撮るのはかなり大変である。交通量が多くて、タイミングを見計らうのが難しい。

流石にアルバムジャケットのような写真撮影をしないのであれば、車が途切れた一瞬を狙って横断歩道を写真に収めることはできる。

横断歩道のそばにはレコーディングスタジオのアビー・ロード・スタジオとアビー・ロード・ショップがある。アビー・ロード・ショップはビートルズのアビー・ロードにまつわるグッズが満載の店だった。何気に入ったショップだが、せっかく来たのだからと、思わず父と姪用にアビー・ロードと書かれたマグカップと、僕自身のためにキーホルダーとCDのアビイ・ロードを買ってしまった。予想外の出費になったが、いい土産物になった。

シャーロック・ホームズの聖地、ベイカー街に立ち寄る

アビー・ロードを見学した後、セント・ジョンズ・ウッド駅に併設されていたカフェでコーヒーを飲んで休憩し、最後に向かったのは、名探偵シャーロック・ホームズが住んでいたと言われるベイカー街の博物館の前で記念撮影をすることだった。博物館のある住所は、シャーロック・ホームズの小説が書かれた当時は存在していなかったそうである。シャーロック・ホームズがその住所に住んでいたという設定なのだが、そこに今は博物館があるというわけである。

セント・ジョンズ・ウッド駅からはまた2階建バスに乗ってベイカー街まで移動した。今回は道路渋滞もないので、快適な気分で2階の最前列から景色を眺められた。

ベイカー街には着いたが、この時点で疲れが溜まっており、博物館の展示が頭に入らなかった。また、17:00を回っていたのに、チケットを予約していない人は入場制限もかかっていた。そのため、博物館の外観だけ写真撮影し、博物館には入場しないで、ホテルに戻ることにした。

ホテルに戻って休憩し、近くのTESCOというスーパーでお土産の紅茶を買う

ベイカー街からは地下鉄のハマースミス&シティ線でゴールドホーク・ロード駅まで移動し、そこからHOTEL 65に戻ってきた。トイレに行きたかったのもあって、ホテルに戻るとトイレに行き、しばらく休憩した。

多少体力が回復してから、HOTEL 65の近くにある大型スーパーのTESCOに行ってみた。父や姪にお土産をと考えた時に、最初からスーパーで紅茶を買うのがいいだろうと思っていた。アビー・ロード・ショップのマグカップは予想外だった。

TESCOはかなり広いスーパーだったが、紅茶売り場では安い紅茶がたくさん並んでいた。父へのお土産としてタージリンティーのティーバックを、姪へのお土産としてアールグレイティーとカモミールティーを、そして自分用にもアールグレイティーを買った。全部で£9もかからなかったので安かった。これでマグカップと合わせてお土産を用意できたので、満足していた。

夕食はBREWDOGで、スタウトビールとハンバーガー

夕食は、ベイカー街から帰ってきた時に見つけたハマースミス&シティ線のゴルドホーク・ロード駅そばのBREWDOGというパブに入った。「ビールが飲める」みたいな看板もあったので入ってみたのだが、前日飲めなかったスタウトビールが飲めたのはよかった。ただ、料理はハンバーガーがメインだったのは若干不満が残った。出された料理は文句なく食べるのが主義なので、ハンバーガーはちゃんと食べた。昼食に続いてフライドポテトが出てきたのにはちょっと閉口した。ハンバーガーなので、夕食費用は比較的安価で抑えられた。

スタウトビールは美味かった。アルコール度数が高いビールなので、1杯で止めておいた。2杯飲むと酔いが回ってしまうと思った。

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