「Perfume World Tour 2nd」イギリス公演 ライブビューイング T・ジョイ博多

「Perfume World Tour 2nd」イギリス公演 ライブビューイング
T・ジョイ博多

2013年7月6日

 Perfumeのワールド・ツアーの最初の公演はアジア中心で、欧米の戦略はどうなのだろうと思っていた。そうしたら、今年の初夏、ヨーロッパ・ツアーの公演が発表された。ドイツ、イギリス、フランスを回るということであった。

 今回はライブビューイングはどうなのだろうと思っていたら、現地時間7月5日のイギリス公演をライブビューイングを実施するというアナウンスがあった。前回のアジアツアーと違って時差が大きいため、日本時間7月6日の朝4時からのライブ中継と、その日の夜6時からのディレイ中継を行うということだった。前回チケットのに入手に少々苦労したので、今回は万全の体制で準備していたら、チケットぴあで余裕で入手できた。ただし一番右端の席というちょっと残念な場所ではあった。

 当日、福岡地方は大雨で、やきもきしていたが、午後になると雨も収まってきて、出かけるのに容易になってきた。6時開演ということで、5時半から入場が開始される。今回チケットが余っていたようでPerfumeの人気も下火になってきているのかなと思って会場を見渡してみたが、だいたい8割程度の入りで、2回公演をしていることを考えると、まずまずの入りかなと思った。

 ほぼ定刻に映像が中継会場の映像に変わる。しかし映像はしばらくの間開演前の会場を映し出すばかりで、いっこうに始まる気配がない。会場内も手拍子で開演をリクエストしていた。しばらく会場内を映し出した後、英語と日本語で開演前の注意が流される。日本語での注意のとき、アナウンサーが日本語を噛んだのがギャグだと思った。中継会場には結構日本人も多い。ツアーで行った人とか、在留日本人なのだろう。

 その後しばらく経って、映像が暗転し、ようやくショーが始まった。

本編

  1. オープニング
  2. Spending all my time
  3. Magic of Love
  4. ポリリズム
  5. レーザービーム
  6. MC
  7. Spring of Life
  8. SEVENTH HEAVEN
  9. スパイス
  10. Handy Man(インストルメンタル)
  11. だいじょばない
  12. エレクトロ・ワールド
  13. P.T.A.のコーナー
  14. FAKE IT
  15. Dream Fighter
  16. チョコレイト・ディスコ
  17. MY COLOR

 オープニングはスクリーンに映像で3人の姿が映し出され、「Welcome to Perfume World」と宣言をする。続けて歌われたのが「Spending all my Time」。「カンヌライオンズ 国際クリエイティビティ・フェスティバル」でも披露されていて、YouTubeでも観ることができるが、曲を大胆にアレンジし、かつ3人の衣装に映像が同期して映し出されるという画期的な演出で盛り上げた。新曲「Magic of Love」はライブ初披露。ライブ映えのする曲だと思う。3曲目と4曲目はちょっと記憶があやふやで順番違っているかもしれないが、それにしてもPerfumeの代表曲「ポリリズム」を最初の方に持ってくるとは思い切った選曲だと思う。

 4曲演奏した後、MCに入る。一応簡単な英語は覚えてきたらしく、3人も挨拶を英語でやっていたが、実際そんなにしゃべれず、会場内の日本語・英語堪能なダニエル君に通訳をお願いしていた。ただ、前回のウメさんのインパクト強すぎて、今回のダニエル君は、ちょっと力不足かなと思った。今回のイギリス公演にはヨーロッパ各地からの参戦も見られ、イギリス国外からの参加者も多いとのこと。日本好きなんだなと思った。恒例の会場分けは、3人がイギリスで食べておいしかったという「フィッシュ&チップス」にちなんで会場後方を「フィッシュ」、会場前方を「チップス」としていた。映画館でも同様の割り振りをしていた。

 MCが終わって「Springof LIfe」が歌われ、その次が意外だった。少なくとも「JPN Tour」以降のライブではやったことのないと思われる「SEVENTH HEAVEN」が歌われたのである。「ポリリズム」の陰に隠れてしまっているが、佳曲だと思う。続けて僕の好きな「スパイス」。ここまできて、比較的新曲関係の選曲が多いことに気づく。Perfumeの中でテクノの部分を強調した楽曲が中心になっている印象である。「Handy Man」は3人の衣装替えのコーナーで、3人は舞台から消え、スクリーンにテクノな映像と、インストルメンタルが流れていた。再び3人が舞台に現れ「だいじょばない」。この曲もライブ映えする曲である。次がまた意表をついて初期の名曲「エレクトロ・ワールド」。面白い選曲だなと感じた。

 「P.T.A.のコーナー」は例により会場と3人の掛け合いがあった。今回はなぜかクイーンの「ウィ・ウィル・ロック・ユー」とB’zの「ウルトラ・ソウル」、「歯磨きの歌」を掛け合いに使い、会場と一体感を醸し出す。その後あ~ちゃんの「この曲やるの久しぶり」というMCとともに「FAKE IT」が歌われる。ライブも後半になって盛り上げ曲の「Dream Fighter」、「チョコレイト・ディスコ」と続く。「チョコレイト・ディスコ」はベストアルバムのバージョンとオリジナルアレンジが融合したハイブリッド・バージョンで、見ていて心地よい。最後は「MY COLOR」でライブ本編を閉じた。

アンコール

  1. GLITTER

 観客のアンコールの声の中、3人は再びステージに。アンコールは実は3曲の中から会場の要望に応じて演奏するというもので、その3曲とは「ねぇ」、「GLITTER」、「love the world」であった。観客のリクエストは圧倒的に「GLITTER」だったので、その曲が演奏されて幕を閉じた。その後映像は終了してしまったが、イギリスの会場では「The best thing」が少し歌われたらしい。それと会場にはギタリストの布袋寅泰夫妻の姿もあったとか。演奏時間が1時間40分程度と、コンパクトだったが、ヨーロッパという違う文化の中でPerfumeらしさを追求した選曲には楽しいものを感じていた。

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