『ブルース・リー:A WARRIOR’S JOURNEY』DVD(輸入盤)レビュー|未完素材から“本来の構想”を組み上げた決定的ドキュメンタリー【SDR / Dolby Digital 5.1】
未公開フッテージで『死亡遊戯』の本来像に迫る。 研究者ジョン・リトルが倉庫フィルムを精査し、ブルース・リーの思想(ジークンドー)と撮影実態を丹念に検証。未使用映像で構成したクライマックス再編集を含む、ファン必携のドキュメンタリーです。
『ブルース・リー:A WARRIOR’S JOURNEY』輸入盤 DVD 基本仕様
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邦題 | ブルース・リー:A WARRIOR’S JOURNEY |
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レーベル | Warner Home Video | |
制作年度 | 2000年(劇場公開版) | |
上映時間 | 100分(劇場公開版) | |
監督 | ジョン・リトル | |
出演 | ブルース・リー, カリーム・アブドゥル=ジャバー, ダン・イノサント | |
画面 | 1.33:1 & 2.35:1 / SDR(本編=スタンダード、未使用フッテージ=レターボックス) | |
音声 | Dolby Digital 5.1ch 英語 | |
字幕 | 英語, フランス語, スペイン語, ポルトガル語 | |
リージョン | DVD=リージョン1(NTSC) | |
パッケージ | DVD 1枚(本編+予告編) |
あらすじ(短縮版)
『死亡遊戯』が“10分だけの流用”で公開された背景を検証し、未公開フッテージを元にクライマックスを再構成。ブルース・リーの武学思想と映画表現の接点を、インタビューと記録映像で辿る。
あらすじ(詳細)
ブルース・リーが『燃えよドラゴン』直前に撮影した『死亡遊戯』の素材は、彼の急逝で長らく未完成のまま眠っていた。1978年に公開された『死亡遊戯』は未使用素材のごく一部しか採用されず、真意は不明のまま。本作は、研究者ジョン・リトルが当時の台本メモ、撮影記録、現存フィルムを突き合わせ、撮影順や演出意図を時系列で解説。後半では、本来構想された“塔”クライマックスを未使用映像で可能な限り再現する。
見どころとテーマ
- ジークンドーの映画化: 型に囚われない“無心”の哲学を、敵ごとに戦法が変わる“塔”構造で可視化。
- 一次資料に基づく検証: 台本メモ/現場証言/NG含む撮影素材を突合し、撮影順や演出意図を実証的に提示。
- 未使用フッテージの全景: ダン・イノサント、カリーム・アブドゥル=ジャバーらとの長尺の対決をワイド(2.35:1)で提示。
- “再構成版”の価値: 1978年版で割愛された設計思想を、リー本人の身振り・呼吸で追体験できる。
DVD 映像クオリティ【SDR】
本編ドキュメンタリー部分は1.33:1のSDR。未使用フッテージはレターボックスの2.35:1で収録。経年によるフォーカス甘めや傷、グレインの増減は見られるが、資料映像としては良好。同時期の他ドキュメンタリー(例:G.O.D)より生素材寄りの絵作りで、“そのままの質感”を重視する方には好適。
音響効果レビュー【Dolby Digital 5.1ch】
基本はナレーション・インタビュー中心のミックス。5.1chといってもサラウンド演出は控えめで、明瞭なセンター重視。未使用フッテージの効果音はアーカイブ由来の質感で、レンジは狭いが聴き取りやすい。AVアンプのDolby Surround等での軽い拡張は有効だが、過度なアップミックスより原音尊重が無難。
特典映像一覧と評価
特典名 | 収録 | メモ |
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オリジナル予告編 | YES | SDR |
英語字幕(本編) | YES | 単品DVD版では字幕完備(後年の『燃えよドラゴン』特典再録版で省略例あり) |
特典は控えめだが、本編そのものが最大の“特典”。当時の権利状況に左右されるため、単品DVD版の入手価値は高い。
入手性・注意点
- 版の違い: 単品DVD版/『燃えよドラゴン Special Edition』特典再録版など複数流通。後年版では字幕・権利の関係で構成に差があるため、購入前に仕様確認推奨。
- リージョン: 北米盤はリージョン1(NTSC)。国内プレイヤーの対応要確認。
総評
『A WARRIOR’S JOURNEY』は、未使用フッテージで“本来の構想”を可視化した決定的資料。画・音はアーカイブ由来で限界もあるが、一次情報の密度がそれを凌駕する。『The Final Game of Death』の網羅性と併せて観ると、素材の成り立ち/撮影順/演出意図が立体的に理解できるはずだ。
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