『ブルース・ブラザース』4K UHD Blu-ray(輸入盤)レビュー|“神の啓示”とブルースが世界をぶっ壊す!熱狂のミュージカル・カーチェイス【HDR10 / dts:X】

『ブルース・ブラザース』4K UHD Blu-ray(輸入盤)レビュー|“神の啓示”とブルースが世界をぶっ壊す!熱狂のミュージカル・カーチェイス【HDR10 / dts:X】

コメディ、ミュージカル、アクション──ジャンルの垣根を破壊しながら突っ走る伝説的映画『ブルース・ブラザース』。ブルース界の巨匠が本人役で歌い上げ、主人公コンビは神の啓示(と勢い)で暴れ回り、シカゴの街は壊滅寸前。1980年の“最高にクレイジーな映画”が、4K HDRとdts:Xで強烈にアップデートされた。

『ブルース・ブラザース』4K UHD Blu-ray 基本仕様

The Blues Brothers 4K UHD Blu-rayジャケット 邦題 ブルース・ブラザース
原題 The Blues Brothers
レーベル UNIVERSAL PICTURES HOME ENTERTAINMENT
制作年度 1980年(劇場公開版) / 1998年(完全版)
上映時間 133分(劇場公開版) / 148分(完全版)
監督 ジョン・ランディス
出演 ジョン・ベルーシ、ダン・エイクロイド、キャリー・フィッシャー、レイ・チャールズ、アレサ・フランクリン、ジェームズ・ブラウン
画面 1.85:1 / HDR10
音声 dts:X 英語
字幕 英語、フランス語、スペイン語、北欧言語ほか
リージョン UHD=リージョンフリー, Blu-ray=リージョンA, B, C
パッケージ UHD 1枚(本編 + 特典) + BD(本編 + 特典)

あらすじ(短縮版)

出所したジェイクを迎える弟分エルウッド。育ての孤児院が税金滞納で閉鎖の危機にあり、二人は“神の啓示”によってバンドを再結成し、5000ドルを稼ぐことを決意する。しかし、警察、ナチ残党、カントリーバンド、さらには謎の女までもが彼らを追い始める──。

あらすじ(詳細)

刑務所を出たジェイクがエルウッドと再会し、孤児院の危機を知るところから物語は動き出す。教会で“啓示”を受けた二人は、かつてのバンド仲間を再結集し、ブルース・ブラザース・バンドとして復活。しかし、過去のトラブルが尾を引き、警察にマークされ、行く先々で大騒動を巻き起こす。

さらに、ジェイクへの復讐に燃える謎の女性(キャリー・フィッシャー)が爆破攻撃まで仕掛けてくる。ライブ会場に向かう頃には、警察、武装ナチ、カントリーバンド、バーの店主…怒涛の追っ手が続々集結していく。

果たして二人は5000ドルを稼ぎ、期限までに税務署へ辿り着けるのか──?

見どころとテーマ

  • ブルースのレジェンド総出演:レイ・チャールズ、アレサ・フランクリン、ジェームズ・ブラウン、ジョン・リー・フッカーらが本人役で登場。
  • ミュージカル×カーチェイス:ジャンル融合による唯一無二の映画体験。
  • 無表情で暴走する二人:ジェイク&エルウッドの冷静さと周囲の大混乱のギャップが最高。
  • キャリー・フィッシャーの怪演:レイア姫とは真逆の“復讐の女”。
  • 映画史に残る都市破壊アクション:大規模カーチェイスの迫力は今見ても圧巻。

4K UHD 映像レビュー【4K / HDR10】

1980年作品ながら、4K HDRによってしっかりアップデートされた映像。

  • 序盤はフィルムグレインが強めで、解像度が甘いショットもあり
  • ライブシーンや後半パートになるほど安定感が向上
  • ブルースクラブの照明、夜間の光の色分離がHDRで大幅改善
  • クライマックスのカーチェイスはコントラストが高く情報量も豊富

映像スコア:82点 —— フィルムルックを活かした自然な4Kマスター。後半の画質は特に優秀。

音響レビュー【dts:X】

dts:Xリミックスの恩恵が最大級に活きたタイトル。音楽映画として決定的な進化を遂げている。

  • ボーカルとバンド演奏の分離が格段に向上
  • 教会シーンのコーラスは頭上まで広がるイマーシヴ表現
  • カーチェイスでは車列の移動が立体的に定位
  • ベースの鳴りが強く、音楽映画として理想的な重厚感

音響スコア:90点 —— dts:Xの価値が最大限発揮されたアップグレード。ライブの臨場感が段違い。

総評

40年以上経ても“勢いと熱”が全く衰えない奇跡のエンタメ映画。ブルースの名曲、伝説級ミュージシャン、キレ味鋭いコメディ、そして映画史に残る破壊的大規模カーチェイス。

4K HDRとdts:Xにより、音楽もアクションも一段上の“祝祭感”へと進化。映画の楽しさを全身で思い出させてくれる一本だ。

総合スコア:88点 —— 映像・音響とも良質アップデート。未見者にも再見者にも“必携”の4K UHD。

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