ジャングル・クルーズ(4K UHD/Disney+)/Apple TVで観た映画のレビュー

ジャングル・クルーズ(4K UHD/Disney+)

 

原題JUNGLE CRUISE
レーベルWalt Disney Home Entertainment
制作年度2021年
上映時間129分
監督ジャウマ・コレット=セラ
出演ドウェイン・ジョンソン、エミリー・ブラント、エドガー・ラミレス
画面2.39:1/DOLBY VISION
音声DOLBY ATMOS 英語
字幕日本語

あらすじ

 中世のヨーロッパから、どんな病でも治すことのできる植物「月の涙」を求めて、アギーレはアマゾンの奥地にやってきた。仲間が次々に倒れていくなか、アギーレは原住民と接触し、「月の涙」の効力を知る。しかし、「月の涙」を搾取しようとしたアギーレは、原住民の呪いをかけられ、川の近くでないと生きられない体質になってしまい、化石化してしまった。時は流れ、第一次世界大戦の2年目に、ロンドンでマクレガー・ホートンは「月の涙」についての論文を発表するが、学会からはブーイングを浴びる。マクレガーの姉であるリリーは、学会が所有していた「月の涙」に近づくための指針石を強引に持ち出し、マクレガーと共にアマゾンにやってくる。リリーは「月の涙」の生息している場所を求めて、船と船長を探していたが、フランクという男と交渉することになり、最終的にはフランクの船で「月の涙」を探す旅に出る。しかし、「月の涙」を探していたのはリリーたちだけでなく、ドイツも狙っていた。数多くの困難を乗り越え、リリーは「月の涙」の生息地に近づくが、原住民たちに行手を妨げられる。また、ドイツによって化石化されたアギーレも復活して、リリーたちに立ちはだかる。

レビュー

 ディズニーランドの人気アトラクションである「ジャングル・クルーズ」を実写映画化した作品が、この「ジャングル・クルーズ」です。ディスニーランドの人気アトラクションを映画化したのはこれまでにも「パイレーツ・オブ・カリビアン」などがありますが、本作もその例に倣っています。新型コロナウイルス感染拡大化の中、劇場公開とDisney+でのプレミア・アクセスでの同時配信を行いましたが、「ブラック・ウィドウ」と同じく興行収入的には苦戦を強いられ、劇場での興行収入は全世界での興行収入がようやく製作費に届くぐらいの成果しか上げられませんでした。また、Rotten Tomatoesの批評家評価は62%と、あまり芳しいものではありません。ただ、観客評価は92%と高評価を得ているので、観客からのウケはいいと言えます。
 ディズニーランドの「ジャングル・クルーズ」は、船長役のスタッフが喋る会話がギャグ狙いで、観客のウケのいいものになっていますが、この映画版「ジャングル・クルーズ」では船長役にドウェイン・ジョンソンを配し、安心して見ることのできるファミリー向け映画になっているのが特徴です。映画はさまざまな困難にドウェイン・ジョンソン演じるフランク船長とリリー役のエミリー・ブラントが直面しますが、この二人が配役されていることで、絶対的危機に陥ることがあっても危機をかわせるだろうというワンパターンだが安定したストーリーが繰り広げられています。

 ストーリー的には「インディ・ジョーンズ」風の展開になっていて、アマゾンの奥深くに生息するどんな病でも治せるという「月の涙」を求めて、リリーとその弟マクレガー、フランク船長が行動していくというものですが、それを邪魔するのがドイツで、ドイツも「月の涙」を求めているという展開は、よくあるパターンかなと思います。
 元々は中世のヨーロッパで、病気の娘を救うためにアマゾンにやってきたアギーレとその仲間たちが、アマゾンで次々に倒れ、生き残ったアギーレたちが原住民に「月の涙」で救われるものの、「月の涙」を奪取しようとするアギーレは原住民の呪いをかけられ、川の近くにいないと生きられない呪いを受けて化石化していた状態でいます。それをドイツが甦らせ、自身が「月の涙」を奪うべく、フランクたちに迫っていくところが冒険映画らしいところかなと思います。

 フランク船長にも秘密があり、それは物語後半で明らかにされますが、ドウェイン・ジョンソンならではの演技がその秘密に寄与していて、納得してしまうところがあります。まさにスター映画としてはこれでいいと言える作品になっていて、物語を楽しむことができます。それが、ラストでの展開につながり、ハッピーエンドとして終わるところが面白いと言えます。

 映像は4K/DOLBY VISIONで収録されています。マスターデータは4Kで管理されているので、ネイティヴ4Kでの収録になります。ネイティヴ4Kなので、高精細の映像が堪能でき、ジャングルの深さが映像で再現されています。また、DOLBY VISIONのHDR効果は優れていて、明暗さが効果的に演出されています。アマゾンの色調は黄色に偏った映像になっていますが、それがアマゾンの雰囲気を醸し出すのに成功していると言えます。音響はDOLBY ATMOSで収録されています。まさにオブジェクト・オーディオとしての音の移動感、配置感が優れていて、ジャングルの雰囲気がイマーシヴ・オーディオとして再現されています。滝の落ちる音や、蜂の飛び回る音、蛇の動きなど素晴らしい空間オーディオが繰り広げられています。

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