土岐麻子 Sentimental Journey at BLUE NOTE TOKYO|BLUE NOTE TOKYO

2025年5月24日 1st Stage
はじめに
土岐麻子が「Lonely Ghost TOUR」を終えて、この「Sentimental Journey」ライブをBLUE NOTE TOKYOで開催すると告知したのは、2月か3月あたりだったと思う。最初は、「Lonely Ghost TOURが終わったばかりで、早くも次のライブ開催するの?」と思ったのだが、横浜に越してきて、首都圏で開催されるライブに参加しやすくなったこともあり、このライブも参加する気になった。
BLUE NOTE TOKYOでのライブのチケット予約は、BLUE NOTE TOKYOの会員登録をして、直接予約という形をとっていた。なので、チケット予約開始日の昼にMacBook Proの前に向かって会員登録をして、チケットの予約をした。予約開始日の昼だったこともあり、アリーナ席のチケットは余裕で確保できた。
その後、この「Sentimental Journey」は、中国の大都市3箇所で開催されることが決まり、地方都市でのツアーも実施されることが決まった。ラストに長崎が選ばれたのも決まった。そして、5月24日のチケットが完売したのをを受けて、6月5日の追加公演も決まった。
僕個人で言えば、ゴールデンウィークにロンドン旅行に行ったことで、その余韻や疲労感がしばらく続いていたが、流石に旅行後3週間が経過すると、余韻や疲労感はかなり抜けてきた。なので、気分的には安定した状態でライブに挑むことになった。
BLUE NOTE TOKYOは初参戦
24日のライブは2公演開催されるのだが、僕は1st Stageの方を予約していた。単に2nd Stageだと帰りが遅くなるので、それを避けたかったからである。午後になって家を出て、BLUE NOTE TOKYOのある表参道まで足を向けた。
表参道に行くのは初めてであるし、BLUE NOTE TOKYOに行くのも初めてである。亡くなった母の実家が東京・青山にあったのだが、母の実家に遊びに行った時に表参道に行った記憶が全くない。僕にとっては縁遠い場所であった。当然地理感はないので、iPhoneにインストールしたCitymapperでナビゲートして、BLUE NOTE TOKYOまでたどり着いた。
BLUE NOTE TOKYOは名門ジャズレーベル、BLUE NOTEの名を冠したライブハウスである。ジャズをメインにしたライブハウスのせいか、かなりシックな佇まいを示していた。開場時間は15:30だったのだが、15:10には会場に到着してしまったので、ロビーでしばらく待機していた。

15:30に入場を開始した。23日に自分のeメールアドレスに座席番号が書かれたeメールが届いていて、それをスタッフの人に見せれば入場完了、という流れだった。会場が狭いこともあり、座席はステージがよく見える近い席で、なかなかの良席だった。過去に何回か訪れている「Billboard LIVE TOKYO」、「Billboard LIVE YOKOHAMA」、「Billboard LIVE OSAKA」より一回り小さくなった感じである。
BLUE NOTE TOKYOでも飲食ができる。ただ、開演時間が16:30からなので食事には早いと思い、生ビールとチーズの盛り合わせで軽く取ることにした。生ビールはなかなか美味しく、チーズの盛り合わせも美味しかった。チーズの盛り合わせは量がかなり少なかったが。

16:00頃からステージ背後の壁にスクリーンが貼られ、CMが流れていたが、16:20にはそれも終わり、スクリーンが外された。その間にローディーが機材チェックも行っていた。

16:29に会場の照明が落ちた。そして、サポートメンバーである高木大丈夫と、西原史織がステージに上がってきて、楽器の準備をした。それから演奏が始まり、土岐麻子がステージに登場して、ライブが始まった。
セットリスト本編
- Sentimental Journey
- Mr. Sandman
- SU SA MIN
- close to you
- Singing in the Rain
- 窓辺
- Lonely Ghost
- 夜凪
- Cheek to Cheek
- August
- Gift~あなたはマドンナ~
最初の曲は、ジャズスタンダードの「Sentimental Journey」だった。ライブのタイトルでもある「Sentimental Journey」をトップに持ってくるのは、いい雰囲気である。高木大丈夫のアコースティック・ギターと、西原史織のバイオリンだけのサポートもアコースティックなアレンジがなされていて、会場の雰囲気にあっていた。
続いてもジャズスタンダードで、「Mr. Sandman」という選曲だった。これも穏やかな楽曲で、落ち着いた雰囲気に浸れることができた。
2曲歌ってから、MCが入る。「この会場に足を運んでくださってありがとうございます。Sentimental Journey、以前も開催したことがあるのですが、今回は規模を拡大しています。中国にツアーに行って、このBLUE NOTE TOKYOで今日と追加公演、それから全国ツアーを行います。今回のSentimental Journey、色々なところに心の旅に行っていただけると嬉しいです。」という話をして、メンバー紹介を早速行った。中国ツアーについての話をしていて、3日間連続ツアーが大変だった話をした。西原史織は旅をするのが滅多になかったそうで、新鮮な喜びを堪能したそうである。さらに関西万博にも参加していたそうである。
3曲目は土岐麻子の持ち歌で、「SU SA MIN」を歌った。アコースティック・ギターとバイオリンだけのバックにこの楽曲を歌うのは、新鮮味がある。続けて4曲目は「close to you」だった。元々バラードっぽい楽曲なので、演奏もじんわりとしていた。
5曲目は再びジャズスタンダードに。有名な「Singing in the Rain」を歌った。この日は天気が良くなく、ライブが終わった時には雨が降っていたのであるが、24日の天気に合わせたかのような選曲は気分とマッチしていた。
MCが入る。「BLUE NOTE TOKYOでワンマンライブを行うのは初めてだと思うのですが。イベントやテレビの収録でここにきた記憶はあるのですが。落ち着く場所です。今日はスタンダードとオリジナルを織り交ぜて歌っていますが、昨年、「Lonely Ghost」というアルバムを出しましたので、その中から何曲か演奏します」と言って、「窓辺」を歌い出した。
じっくりと「窓辺」を聴かせた後、「Lonely Ghost」を歌った。この楽曲を初めて聴いた時には、オリジナルアレンジをリリースする前のライブの時だったので、こういうアコースティックなアレンジも合う楽曲である。
「Lonely Ghost」の演奏が終わらないまま、その次の楽曲である「夜凪」へと続いていった。アルバム「Lonely Ghost」からの選曲は、アコースティックなアレンジに合う楽曲を選曲している。
MCが入る。「新しく行った土地で生水を飲まないようにしていたのですが、スタッフがバタバタ調子崩して、私は歯磨きもシャワーも生水を口にしないようにしていました。冷たい水を摂らないようにして熱いお茶を飲んでいました。東京に帰って冷たい水を飲んだら調子を崩しました。沖縄に家があるので行くのですが、沖縄の水に馴染まないです。中国のお客さんと話す機会が多かったです。オタクの方が多くて、色々知っていました。次の曲は高木くんとデュエットします」と言って、「Cheek to Cheek」を歌った。
「Cheek to Cheek」の後、MCが入る。「名残惜しいのですが、喋っている時間が長くて時間が心配ですが。夏が近づいてきていますが、8月の曲を聴いてください」と言って、「Lonely Ghost」から「August」を歌った。アルバムの中では激しい楽曲だが、アコースティックな楽器でもテンポのいい乗れるアレンジがされていた。
MCが入る。「Sentimental Journey、次が最後の曲です。”Gift~あなたはマドンナ~”」と言って、「Gift~あなたはマドンナ~」を歌った。この楽曲もいつもと雰囲気が違うので、心地よかった。歌が終わった後、メンバー紹介を行い、一旦メンバーはステージを去った。
アンコールセットリスト
- In a Sentimental Mood
- ファンタジア
- Sentimental Journey
観客からのアンコール要望の拍手が起こり、あっという間に土岐麻子と高木大丈夫はステージに戻ってきた。MCで、「アンコールで出てくるのが日本で一番早いです。」と言って笑いを取ると、「アンコールの1曲目は一番センチメンタルな曲を歌います」と言って「In a Sentimental Mood」を歌った。いい雰囲気の楽曲である。
MCが入る。「史織ちゃんをもう一回呼びます。そっちから出てきた。史織ちゃんはシェリーと呼ばれているのですね。史織は海外では呼びにくいので。旅はまだまだ続きますが、東京は6月5日に追加公演がありますので、皆さん、よろしかったら参加してください。”ファンタジア”」と言って、「ファンタジア」を歌った。
「みなさん、ありがとうございました。また、みなさんにお会いできたら嬉しいと思います。」と話しして、ラストの楽曲は再び「Sentimental Journey」に戻った。楽曲の終わりにメンバー紹介をして、土岐麻子はステージを去り、アウトローの高木大丈夫と西原史織だけが務め、その二人も演奏後にステージを去ってライブは終了した。
時間にして1時間15分のライブであったが、リラックスして見られたライブだったと思う。ライブ終了後に飲食物の会計を済ませ、広告チラシをいただき、会場を後にした。
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