FMヨコハマで聴いていた声の主に会えた|北村浩子さん出演・神奈川県立図書館朗読会参加記

FMヨコハマで聴いていた声の主に会えた|北村浩子さん出演・神奈川県立図書館朗読会参加記

2026年3月14日@神奈川県立図書館

はじめに

僕が神奈川県立図書館で開催される朗読会のことを知ったのは、SNSのXだった。

僕が20歳代から30歳代ごろによく聞いていたFMヨコハマのニュースアナウンサー、北村浩子さんをXでフォローしているのだが、北村浩子さんがこの日の朗読会に参加されるということを、本人の書き込みで知った。

情報としては前から知っていたものの、行くかどうかは決めていなかった。ただ、当日が近づくにつれて、「これは行ってみたいな」と思うようになっていた。

当日は花粉症の治療のために耳鼻科へ通院しなければならないし、テレビドラマも見なければならないので、時間の確保が問題だった。しかし、なんとか調整をつけることができたので、昼から神奈川県立図書館へ足を向けることにした。

初めて神奈川県立図書館に行ってみる

家からiPhoneのマップで神奈川県立図書館へのナビゲートをさせると、京浜急行の日ノ出町駅まで行き、そこから歩くルートが最短だった。だから、その通りに移動していった。

京浜急行日ノ出町駅で降りるのも久しぶりだったが、神奈川県立図書館に行くのは今回が初めてである。野毛の山を登って神奈川県立図書館に向かったが、モダンな建物を目にして少しワクワクした。

到着したのは朗読会開始の30分ほど前だったので、館内のソファに座って時間までくつろいでいた。本を探す気分ではなかったので、iPhoneでネットを見ながらゆっくり過ごした。

朗読会に参加し、その面白さを知る

14:00から4階の「学び↔︎交流エリア」という会場への入場が可能になったので、入場して座席を確保した。入場料は当然ながら無料で、座席も自由席だったので、思い切って最前列を陣取った。

14:10から朗読会は始まった。内容としては、北村浩子さんが講師となっている朗読講座の受講生が、朗読の成果として発表するという形式だった。北村浩子さん自身も短編小説の一部を朗読するのだが、それは最後で、4名の受講生が5編の小説や詩を朗読するのがメインとなっていた。

朗読会は14:40〜14:50の休憩を挟み、14:10〜15:30まで行われた。朗読作品は次の通りである。

  1. 朗読者全員で「枕草子」を群読
  2. 「あたま山」松田哲夫著/あすなろ文庫/竹下良則朗読
  3. 「子供に聞かせる 世界の民話」実業之日本社/川口生実朗読
  4. 「ないもの、あります」クラフト・エヴィング商會/筑摩書房/山崎亜矢子朗読
  5. 「星つむぎの歌」覚和歌子著/大野舞:絵/響文社/南和子朗読
  6. 「十六ざくら」小泉八雲著/新潮文庫/竹下良則朗読
  7. 「駐車場のねこ」嶋津輝著/文春文庫/北村浩子朗読

1は、実は会場にいた参加者全員も一緒に「枕草子」を朗読するという形式だった。朗読者と会場の人が一体になり、不思議な一体感が生まれていた。

2は、ケチな人が種を飲み込んだら頭から木が生えてきて……という不思議な話を落語調で読んだ一編。落語のような語り口がとても楽しく、味わい深い話だった。

3は、今回はタンザニアに伝わる民話の朗読。太った女性が痩せたいと思って医者に行くのだが、そこでとんでもない目に遭うという話である。これも朗読で聞くと、なかなか面白い。

4は、架空のカタログをテーマにした本からの朗読。実在しないものが架空のカタログでは商品として存在し、売られているという設定なので、どこかシュールで不思議な世界観だった。

4と5の間で休憩が入る。

5は、病になった人を治す不思議なオルゴールの話。絵本からの朗読なので、会場にはテレビが置かれていて、朗読に合わせて絵本の画面がテレビに映し出されていた。文章の朗読と絵が重なり合い、効果的な演出になっていた。

6は、旧暦の1月16日に一日だけ咲く桜の話。実はその桜の花は、桜を育てていた侍の命と引き換えに咲いていたという、少し怖い物語である。

7は「スナック墓場」という短編の一部の朗読。ラストということで、講師である北村浩子さんが自ら朗読を担当された。

総じて感じたのは、朗読者による小説や絵本の朗読は、自分が本を読むのとは違う臨場感があるということだった。講座の受講生の朗読なので発声がとても上手く、物語の世界に引き込まれていくような感覚を味わえた。

それでも、ラストの北村浩子さんの朗読はやはり別格だった。ニュースアナウンサーでもあり、日本語教師でもある方なので、声の説得力や表現力が段違いに感じられた。

僕にとっては、かつてラジオから聞こえてきた声の主が、今まさに目の前で朗読している。その姿を実際に見ることができたというだけで、かなり感慨深い時間だった。

こうして、1時間半弱の朗読会はあっという間に終了した。最後にアンケート用紙へ回答を書き、会場を出る前に北村浩子さんにご挨拶をした。ほんの二言三言ではあったが言葉を交わすことができ、そのまま会場を後にした。

実は北村浩子さんの著書も密かに持っていっていたのだが、写真撮影ができる雰囲気でもなかったし、サインをお願いできる空気でもなかったので、それらは諦めた。それでも、ご本人にお会いできただけで十分に楽しいひと時だった。

本の朗読会というものは、たぶん子供のころの学校の授業以来体験していなかったと思う。しかし、実際に参加してみると、思っていた以上に面白かった。また機会があれば、ぜひ参加してみたいと思っている。

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