CROUCHING TIGER,HIDDEN DRAGON(Blu-ray)

CROUCHING TIGER,HIDDEN DRAGON Blu-rayジャケット 邦題 グリーン・デスティニー
レーベル SONY PICTURES HOME ENTERTAINMENT
制作年度 2000年
上演時間 120分
監督 アン・リー
出演 チョウ・ユンファ、ミシェル・ヨー、チャン・ツィイー
画面 2.40:1/アナモルフィック
音声 DOLBY ATMOS 北京語
dts-HD MA 5.1ch 英語
DOLBY DIGITAL 5.1ch フランス語
字幕 英語、フランス語、ポルトガル語、スペイン語

あらすじ

 カンフー・マスターのリー・ムーバイは、修行を中断して、ユー・シューリンの元に戻ってくる。リーは、手元に持っている秘剣、グリーン・デスティニーを手元から離そうとしていた。そのグリーン・デスティニーを盗もうとしたのが、政略結婚をさせられるイェンであった。彼女はかつて盗賊のローと恋仲になり、彼の元に行きたかったのだが、それが叶わなくなり、グリーン・デスティニーを盗んで、自身の恋心を叶えようとしていた。イェンは、リー・ムーバイの師匠を殺したジェイド・フォックスの元でカンフーを修行していたため、かなりのカンフーの使い手になっていた。盗まれたグリーン・デスティニーを巡って、イェンとリー・ムーバイ、ユー・シューリン、ジェイド・フォックスの間で戦いが起こる。

感想

 19世紀の中国を舞台に、秘剣、グリーン・デスティニーを巡って、何人かの思惑が交錯し、そしてワイヤーアクションによるカンフーが堪能できるロマンティック・アクション・ドラマがこの「グリーン・デスティニー」です。監督は、「ブロークバック・マウンテン」などで有名なアン・リーで、2000年の映画としてはかなりのヒットを記録しています。

 登場人物は、この制作年度の映画としては豪華で、ハリウッド・デビューも果たしているチョウ・ユンファや、ミシェル・ヨーなど、有名どころを配置して、作品の豪華さを図っています。しかし、主人公はこの映画制作時には新人だったチャン・ツィイーであり、彼女が政略結婚をさせられそうになるものの、それから逃れるために秘剣、グリーン・デスティニーを盗んだことから、起こるトラブルを描いています。

 物語は時系列で描かれているかと言えばそうでもなく、途中で過去の描写もあるため、話的には混乱しそうな展開になっていると言えます。しかし、主人公イェンの行動動機をじっくり鑑賞すれば、彼女の生き様をよく描いていると言え、話の筋としてはスッキリします。主役級のリー・ムーバイや、ユー・シューリンはどちらかというと脇役的扱いになっていて、思ったほど目立たないのが、印象的です。

 この時期に制作された「マトリックス」でもカンフー・アクションの演出をしたユエン・ウーピンが、この映画でもワイヤー・アクションを演出していて、その映像が迫力をもたらしています。しかも、その描き方は、派手なものではなく、優雅さを感じさせるものになっていて、幻想的演出をしているところが、この映画を特徴付けているかと思います。

 音楽にチェリストのヨーヨー・マが参加していて、彼の演奏するチェロの音色が、映画の幻想度を高める要因になっています。音楽自体が映画の印象を強烈に意識づけるものになっていて、ストーリーを補完するものになっています。中国の音楽っぽい感じを受けながら、何か少し違う雰囲気を漂わせていて、感触のいい音楽を奏でています。

 映像は、4K UHD Blu-ray用にテレシネし直したマスターを元にBlu-rayも作られていますが、思ったほど高解像度になっていないのが気になるところです。フィムル的といえばそれまでですが、ボケ気味の映像に、グレインノイズが若干多め、色乗りは十分だが、古典的という感触を受けます。音響も4K UHD Blu-ray用にリミックスされたDOLBY ATMOS音声ですが、意外に静かなサラウンドですので、盛大に周囲を取り囲むサウンドになっていないのが特徴です。要所要所ではオブジェクトオーディオが効果を発揮しますが、派手ではないです。

 SONYのBlu-rayは、4K UHD Blu-rayにはDOLBY ATMOS収録でも、Blu-rayではdts-HD MAになっている例が多いのですが、今作のBlu-rayは、同時期にリリースされた「SUPREME CINEMA SERIES」という4KリマスターのBlu-rayと同じ仕様なのか、DOLBY ATMOS収録しているのが、貴重なポイントかなと思います。日本版ではBlu-rayはdts-HD MAだけなので、ATMOS仕様で映画を見たいならば、北米版になります。今回は4K UHD Blu-rayのコンボで入っているBlu-rayでの視聴になりますが、4K UHD Blu-rayの再現性も気になるところです。なお、Blu-rayでは未収録ですが、4K UHD Blu-rayでは日本語字幕が収録されています。

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