Knives Out(4K UHD Blu-ray)

Knives Out 4K UHD Blu-rayジャケット 邦題 ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密
レーベル LIONSGATE HOME ENTERTAINMENT
制作年度 2019年
上演時間 130分
監督 ライアン・ジョンソン
出演 ダニエル・クレイグ、クリス・エヴァンス、アナ・デ・アルマス
画面 1.85:1/DOLBY VISION
音声 DOLBY ATMOS 英語 / DOLBY DIGITAL 5.1ch フランス語、スペイン語
字幕 英語、フランス語、スペイン語

あらすじ

 小説家で大富豪のハーラン・スロンビーはある朝亡くなっているのが発見される。警察が捜査に入る中、探偵のブノワ・ブランも捜査に同行し、スロクビー一家の調書に参加する。前日にパーティーを開いていたスロンビー一家の全員に容疑がかかる中、ブノワはハーランの世話をしていた看護師のマルタからも事情を聞いていた。マルタは最後にハーランを世話していて、ハーランに接種する薬を間違えて注射し、ハーランを殺してしまったと思い込んでいた。ハーランの死後、遺言書がスロンビー一族に明かされ、ハーランの遺産はマルタに譲られるとあったことから、スロンビー一族はマルタに冷たい視線を送る。そのマルタに接近したのがランサムであり、マルタから経緯を聞いて、彼女を保護しようとしていた。そして、マルタには脅迫状が送り届けられるようになる。事件が複雑化していく中、ブノワは事件の真相を追及する。

感想

 批評家から高い評価を得たものの、ファンから酷評を浴びてしまった「スター・ウォーズ:最後のジェダイ」の監督でもあるライアン・ジョンソンが、脚本と監督を務め、スター・ウォーズファンの酷評をひっくり返してしまった作品が、この「ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密」です。批評家、観客共に高い評価を得ており、興行収入も製作費を大きく上回る作品として、存在感をあらわにしています。

 映画はミステリーといったところですが、登場するスロンビー一家を演じる俳優たちが豪華ですので、誰がハーランを殺害したのかがラストになるまで謎のままで、好奇心を刺激させてしまう設定になっています。物語途中でハーランの死亡原因がマルタの介護によるものと思われる描写もありますが、そこに行き着くまでの謎がラストになってようやく明確になるので、マルタが犯人かと思わせて真相は...という展開になっています。

 探偵を演じるのは007ことジェームズ・ボンド役でお馴染みのダニエル・クレイグですので、探偵としての存在感が強く出ています。とはいうものの、調査をするスロンビー一家も有名俳優たちばかりですので、一人目立つというわけでもなく、途中存在感がなくなる箇所もあります。どちらかというと、物語の中心にいるのはマルタではないかと思わせる展開になっており、彼女の行動が事件の真相を握っていると言えます。

 物語の大半はスロンビーの屋敷での話になりますので、会話劇としての面白さがあります。その分、台詞が多く、内容も複雑化しています。スロンビー一家の各々のキャラクターがそれぞれ事情を抱えていますので、それを追いかけるのは結構大変です。しかし、その分、スロンビー一家のハーラン殺害容疑が高まっていくところでもあり、謎が謎のまま進んでいく様は緊迫感を煽ります。

 話自体も舞台となるシーンがハーランの屋敷中心ですので、カメラがあまり場所を移動して屋外を撮影するということもなく、ある種の圧迫感を感じるところもあります。それがこの映画の緊張感を保っていると言えます。時折、ハーランの屋敷からカメラが離れて、マルタやランサムといったキャラの行動を追いかけていきますが、必要最低限の移動であり、空間移動による映像の面白さはスポイルされているとも言えます。ただ、この映画の性質上、カメラがあまり移動しないというのが演出上必要ですので、これはこれでありかなとも思います。

 映像は4K UHDでDOLBY VISION収録です。マスターはIMDbでは2Kとありますので、この4K UHD Blu-rayではアップスケールでの収録になります。解像度は十分にあるのですが、フィルムの粒子みたいなものが画面を覆い尽くしており、あまりクリアではない映像になっていると言えます。天候が悪い屋外や、屋内のシーンでの色乗りは十分にあり、落ち着いた映像を提供していると言えます。音響はDOLBY ATMOS収録ですが、会話劇であるためか、ほとんどのシーンで台詞のみの音声出力になっており、オーケストラの音楽すらあまり鳴らずにいるため、イマーシヴ効果は少ないといえるかと思います。ただ、時折サラウンド効果を発揮するシーンもあり、そのシーンではイマーシヴに音が鳴っています。

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