MIDWAY(2019)(4K UHD Blu-ray)

MIDWAY(2019) 4K UHD Blu-rayジャケット 邦題 ミッドウェイ(2019)
レーベル LIONSGATE HOME ENTERTAINMENT
制作年度 2019年
上演時間 138分
監督 ローランド・エメリッヒ
出演 エド・スクライン、パトリック・ウィルソン、ルーク・エヴァンス
画面 2.39:1/DOLBY VISION
音声 DOLBY ATMOS 英語 / DOLBY DIGITAL 5.1ch スペイン語
字幕 英語、スペイン語

あらすじ

 太平洋戦争の前、日本はアメリカの燃料供給停止に対し、戦争を仕掛けるかどうかで意見が分かれていた。海軍の山本将軍は「戦争をすれば日本が負ける」と進言するが、陸軍の強硬な姿勢に負け、戦争を始めることに同意する。1941年12月8日、日本はハワイの真珠湾を航空機で奇襲し、太平洋戦争が始まる。しかし、真珠湾の攻撃はかえってアメリカ軍の反感を買い、日本に対する攻撃を強めるだけだった。アメリカと日本の両軍は、太平洋のミッドウェイを決戦の場と定め、双方知力と武力を持って激突する。それはお互いの作戦を読み取り、裏をかこうとする戦略だった。

感想

 太平洋戦争の重要な局面である「ミッドウェイ」でのアメリカと日本の戦いを、CGをフル活用して壮大なスケールで描いた戦争映画が、この「ミッドウェイ」です。実話をベースにしているだけあって、リアルな戦争映画になっていますが、それにしては派手なアクションシーンが多く、そちらに目を奪われる作品になっています。映画評論家からは酷評された映画でありますが、観客からはそれなりに楽しんだという声がある作品ですが、興行収入としては失敗に終わっている作品であります。

 映画はアメリカ側から描いた太平洋戦争という物語になりますが、意外なほど、日本の描写に変なところのない真面目な映画になっているのが特徴です。浅野忠信とか豊川悦司といった日本のスターたちが出演していることもあると思うのですが、日本帝国軍とアメリカ軍が対等な状態で描写されているのが、珍しい映画になっていると言えます。ハリウッド俳優たちも多数出ていますが、群像劇として描いているので、主人公は誰々という雰囲気ではなく、物語が淡々を進んでいきます。

 太平洋戦争のターニングポイントであるミッドウェイの海戦は、日本が空母を多数失い、その後の戦局が悪化していくきっかけになった戦いですが、それをVFXで派手に描き、これまで以上に迫力のある戦闘シーンになっているのが特徴です。それはミッドウェイの戦いだけでなく、真珠湾攻撃でも零戦の奇襲が迫力をもって描かれ、一種のパニック映画としても成立しているのが面白いところであります。

 日本帝国軍とアメリカ軍が対等な状態で描かれているためか、日本帝国軍の会話は基本日本語でのやりとりになっているのもポイントかと思います。当然そこに英語字幕がつくのですが、日本人として視聴していると、日本帝国軍の意図が明確に聞き取られ、物語に面白みが増します。海軍の将軍である山本五十六が戦争には反対だった、という史実まで物語に盛り込み、天皇まで登場するというリアリティぶりに魅力を感じるところがあります。

 アメリカ軍兵士たちは何人かがメインのストーリーテラーになって、話を進めて行きますが、VFXが圧巻すぎてキャラの魅力は欠けるところがあります。そのためにリアリティに拘った映像に仕上がっていて、戦争を俯瞰するかのような感覚に襲われます。登場キャラの何人かは戦闘機に乗り、零戦とドックファイトしたり、日本帝国軍の空母に攻撃を仕掛けたりしますが、その攻撃シーンが派手すぎて登場キャラが誰だっけ、と感情移入する暇すら与えないところは、ハリウッド映画らしくないところでもあります。

 映像は4K UHDでDOLBY VISION収録です。マスターが2KとIMDbに書いてあるので、この4K UHD Blu-rayはアップスケールの4Kになると思われますが、解像度は申し分ない精彩感を出しています。また、DOLBY VISIONで映像が収録されているため、コントラストがはっきりしていて、戦闘シーンの美しさはピカイチであると言えます。色乗りも十分にあり、魅力的な色彩を醸し出しています。音響はDOLBY ATMOSで収録されていて、自然な形での三次元サラウンドが視聴者を取り囲みます。あざとく定位する音はあまりないのですが、映像にシンクロするサラウンドは圧巻です。また、重低音が鳴り響き、これも絶大な効果を生み出しています。

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