PIXELS(Blu-ray 3D)/ピクセル/輸入盤DVDで観た映画のレビュー

PIXELS(Blu-ray 3D)

PIXELS Blu-rayジャケット 邦題 ピクセル
レーベル SONY PICTURES HOME ENTERTAINMENT
制作年度 2015年
上演時間 106分
監督 クリス・コロンバス
出演 アダム・サンドラー、ケヴィン・ジェームズ、ミシェル・モナハン
画面 2.40:1/アナモルフィック
音声 dts-HD MA 5.1ch 英語、ポルトガル語
DOLBY DIGITAL 5.1ch フランス語、スペイン語、タイ語
字幕 英語、中国語、フランス語、インドネシア語、韓国語
スペイン語、タイ語

あらすじ

 1982年にテレビゲームのチャンピオン・シップが開催され、サム・ブレナーは大会に出場するが、エディ・プラントに負けてしまう。その大会の様子はビデオに撮影され、NASAによって宇宙に送り届けられた。それから年月を経て、現在のグアムに宇宙から侵略者に攻撃をしてくる。それは、1982年のテレビゲームのキャラクターの姿をしていた。ゲームおたくのまま大人になったサムは、友人であったクーパー大統領に呼ばれ、ホワイトハウスを訪れる。クーパー大統領は、異星人の攻撃に対抗するために、ゲームおたくであったサムや、軍の中佐であるヴァイオレットを中心に異星人攻略に起用する。サムらは、異星人が地球征服で使っているパックマンや、ドンキー・コングなどのゲームを攻略し、地球の平和のために戦う。

レビュー

 今ままで噂になっていた日本初のテレビゲーム「パックマン」や「ドンキーコング」、「ギャラガ」などのゲームを実際に実写映画化したギャグのような映画が、この「ピクセル」です。2015年の夏に公開されたものの、思うように興行収入を伸ばせず、失敗作となったのみならず、2016年のゴールデン・ラズベリー・アワードで主要6部門にノミネートされた映画としても話題になっています。

 この映画ですが、まず若者には受けない映画であると言えます。元ネタになっているのが、1980年代に流行ったテレビゲームですので、これに熱狂した40歳代以上の人でないと、何が面白いのかが、さっぱり分からないと言えます。逆に言うと、40歳代以上の人にとっては、それなりに楽しめるのですが、古いゲームを最新CGでリメイクしても、内容が内容だけに、ちょっと外したかな、という気はします。

 主人公はゲームオタクであるサムなのですが、子供の頃、エディにゲーム大会で負けて以来、下層生活をしている大人になってしまいます。そんな彼が、ふと出会った軍の中佐で離婚をした女性であるヴァイオレットと、協力して異星人との戦いに身を投じる、というのが骨子です。

 そんなサムが、ゲーム仲間であるラドローや、刑務所に入っていたチャンピオンであるエディと一緒に協力して異星人の攻撃を、往年のテレビゲームで戦うというのは、緊迫感があるようでないような緩い映画になっています。異星人との戦いということで、バトルシーンが緊迫感があっても良さそうなものですが、ゲームになっているのでその辺がギャグかと思ってしまうところはあります。

 ギャグといえば、出演している俳優たちが、コメディー映画中心の活動をしている人たちが多いため、演出自体がギャグで構成されている感触があります。それがハマれば面白いのですが、なんか外しているところがあり、滑ったところはあるかと思います。ギャグが生きていないというところがこの映画の弱点かと思います。

 物語はサムが負け犬だったのが、次第にゲームでの戦いを経て、成長していく様を描いているとも言えますが、その辺の描き方もちょっと薄いかなと思います。彼を取り巻く環境が、浅い描き方なので、共感を得難いと思います。

 ただ、かつての1980年代のゲームが最新CGでリメイクされている様は、見ていて懐かしい、と感じるところもあります。そのリメイクされたゲームをどう攻略していくかは、多少なりとも関心を寄せるものにはなっているかと思います。単にゲーム好きが懐かしいと思う映画、という位置付けはできるかと思います。

パックマンの生みの親である岩谷さんが、ゲーム攻略で登場するのも、ギャグの一つかと思います。演じているのは本人ではないのですが、パックマンに呼びかけをするという印象深いシーンがあるのが特徴的です。本当の岩谷さんも映画に一瞬だけ登場するらしいですが、僕にはどこで出ているのか分かりませんでした。

 映像は3Dで、奥行き感、立体感は見事なものがあります。ゲームの攻略シーンでは、映像が魅力を出していて、それだけで作品の面白さを少し上げる要素はあるかと思います。色乗り、解像度とも満足のいくものになっているかと思います。音響はdts-HD MA 5.1chのサラウンドですが、かなり大げさにサラウンドに音を振っているというところはあります。それが映画の面白さを作り出しているところはあるかと思います。

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