X-MEN ORIGINS:WOLVERINE

X-MEN ORIGINS:WOLVERINE DVDジャケット 邦題 ウルヴァリン:X-MEN ZERO
レーベル 20th CENTURY FOX HOME ENTERTAINMENT
制作年度 2009年
上演時間 107分
監督 ギャヴィン・フッド
出演 ヒュー・ジャックマン、リーヴ・シュレイバー
ダニー・ヒューストン
画面 2.35:1/アナモルフィック
音声 DOLBY DIGITAL 5.1ch 英語
DOLBY DIGITAL 2.0ch スペイン語、フランス語
字幕 英語、スペイン語

あらすじ

 1800年代の半ば。少年ローガンは自分の父が殺されるところを目撃する。彼の親友ヴィクターの父が殺していたもので、実はその父こそがローガンの実の親だった。興奮したローガンは自らの腕から出すナイフで父を殺してしまう。それを知ったヴィクターは彼と一緒に生きていくことになる。それから1世紀もの間、ヴィクターとローガンは戦場で戦い続けるが、軍人ストライカーのスカウトにより、ミュータントの舞台で戦うことになる。しかし、ヴィクターの暴走に我慢できなくなったローガンは戦場を離れ、カナダで静かな生活をしていた。そのローガンの元にストライカーが現れ、彼を完全なミュータントに改造する。一方ヴィクターはローガンの恋人を殺害し、ローガンの怒りを増幅させる。

感想

 「X-MEN」シリーズの成功でフランチャイズ化したい映画会社が、X-MENの中でも人気の高いミュータント「ウルヴァリン」を主人公に添えて、X-MENのストーリーより前の時代の話を描いたのが、この「ウルヴァリン:X-MEN ZERO」です。ヒットはしましたが、作品の内容を見ますと、ちょっと厳しいものがあるかなと思います。

 物語的にはウルヴァリンの誕生秘話と、彼と一緒に戦いながらいつの間にかその非道ぶりに嫌気がさして離れ、次第に敵対化するヴィクターとの戦いが描かれたものになっています。それがメインなのですが、話が二転三転して、ウルヴァリンとヴィクターが敵対化したと思ったら最後には協力したりと、どっちつかずのような内容であるので、物語的にスカッとしないところが厳しいと思います。

 ウルヴァリンがカナダで静かに暮らしているときに一緒に暮らしていた恋人ケイラと、その彼女の生命の行方が物語の中心になっているとは思うのですが、これも意外性がなく、ウルヴァリンの驚愕があまり伝わってこないのが残念であるといえます。彼女との生活こそがウルヴァリンの心の平穏を保っているのですから、この辺の描き方をもう少し考えてもいいかと思います。

 軍人ストライカーはミュータントたちを集め、精鋭部隊を作りますが、この部隊が精鋭部隊というより残虐な部隊なので、ミュータントである意味合いが薄れていると思います。メンバーの中のウェイドが、後半改造実験を受けて、ウルヴァリンに挑んでいきますが、あまり強大な敵とは思えず、確かにウルヴァリンを苦しめるのですが、どうも緊迫感がないといえます。

 物語としては中盤のウルヴァリンとヘリコプターとの戦いあたりまでがテンション上がっていくところではありますが、後半のミュータント改造秘密基地みたいなところでの戦いはちょっと間延びしていて、テンションがちょっと下がります。この辺は敵味方が変に入り乱れているので、話がややこしくなっている原因でもあります。

 サイクロップスの若い時代が出てくるのと、最後に彼らに手を差し伸べるのがエグゼビアであるというところは一応X-MENのエピソード1的展開かと思いますが、なんか取ってつけたような展開で違和感を感じなくもありません。エグゼビアを演じているのはパトリック・スチュワートであるのは、ちゃんとシリーズを考えてのことなので、それはいいのですが、ちょっと出来はよくないといえます。

 画質はDVDとしては水準以上の映像を提供していると思います。時々ビットレートが足らなくて画が崩れるシーンが見られますが、色乗りは十分なのと、過去の戦場シーンは結構画的にいろいろいじっているので説得力が感じられます。音響はDOLBY DIGITAL 5.1chですが、サラウンドはしていますが、あまり明瞭度が感じられないデザインだと思います。ふと気づくとサラウンドしているといった感じで、積極的なリアチャンネルの利用もない感じはします。

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