山下達郎 Maniac Tour-PERFORMANCE 2014 福岡サンパレス

山下達郎 Maniac Tour-PERFORMANCE 2014
福岡サンパレス

2014年8月25日

 僕は山下達郎のファンというわけではない。がテレビのドラマの主題歌や、CMソングでよく使われるので、曲調に親しみはある。今回山下達郎「Maniac Tour-PERFORMANCE 2014」を見に行くきっかけを作ったのは、地下鉄の車内中吊り広告で、プレイガイドのe+でチケット抽選発売の話を目にしてから。一度ぐらい見に行ってもいいかと、抽選申し込みをしたら、見事に当選してしまった。山下達郎ぐらいのアーティストだと、チケットの入手は困難だから、運がよかったと思った。

 しかし、チケット確保後、山下達郎のホームページを見たら、「今回のツアーは普段ライブで演奏しない曲を演奏するので、おなじみの曲は演奏しない」とあって頭を抱えた。知らない曲ばかりで楽しめるのか、という軽い不安である。しかし、有名な曲じゃなくても、ライブは生ものだからその雰囲気を味わうだけでも楽しいかと思い直し、ライブの日が来るのを楽しみにしていた。

 ライブは福岡県屈指のコンサートホール「福岡サンパレス」。月曜日にライブということで、会社を早退して、会場に向かった。5時40分ぐらいに着いたが、既に会場は人で一杯。ファンが多く入場していて、グッズ売り場とか、CD売り場は行列が出来ていた。最初直筆サイン色紙がもらえるということで、CDの即販ブースに並んだが、途中で在庫が切れたという話を聞き、CDは買わずにグッズ売り場でパンフレットのみを購入した。

 今回入場に当たりダフ屋やオークションでの転売を防ぐために、チケットに書かれて氏名と、身分証明書(免許証など)とのチェックが厳しかった。でチェックが完了するとリストバンドが手首に巻きつけられ、これがチケット代わりになるという趣向である。

 ファン層を確認するとやはり50代が多い感じ。少なくとも僕がよく行く佐野元春に比べると年長という印象を持った。会場は満席で、立ち見まで出ているぐらいだった。

 大体定時にライブは開始。曲目は分からないので、8月1日のNHKホールのセットリストを元に、各種掲示板の情報から曲目は書いている。もし間違いがあれば、Profile欄のメールアドレスかブログのコメント欄に連絡いただけると幸いである。

 ※2014年9月9日:「れのん」さんから情報いただき、セットリスト修正している。

本編

  1. スペイス・クラッシュ(Space Crush)
  2. あまく危険な香り
  3. 雨の女王(Rain Queen)
  4. ピンク・シャドウ(Pink Shadow)
  5. MUSIC BOOK
  6. POCKET MUSIC
  7. ONLY WITH YOU
  8. 世界の果てまで
  9. THE WAR SONG
  10. SPANISH HARLEM
  11. AMAPOLA
  12. シャンプー
  13. SALESMAN’S LONELINESS
  14. いつか (SOMEDAY)
  15. 夏の陽
  16. CANDY
  17. SILENT SCREAMER
  18. HOT SHOT
  19. CIRCUS TOWN

アンコール

  1. THE THEME FROM BIG WAVE –ビッグ・ウェイブのテーマ–
  2. LET’S DANCE BABY
  3. さよなら夏の日
  4. SPARKLE
  5. YOUR EYES

 初めてのライブがマニアックな選曲で、頭の中で「この曲知らない」という曲ばかりだったが、山下達郎の音楽性は一貫しているので、飽きはしなかった。MCでは「Maniac Tour」を開催した意義を紹介したり、「Big Wave 30th Anniversary Edition」のCDの宣伝をしたりと、話も結構面白い。「今日はRide on Timeもクリスマス・イブもやりません」という宣言には笑ってしまった。でもその割りにピアノ弾き語りで「潮騒」を1コーラスだけ歌ったりはしているが。1コーラス歌って、「この続きは次のツアーで」と宣言するのも笑った。

 アカペラのコーナーと、ピアノ弾き語りのコーナーは、じっくり聞くのに十分な選曲だった。他のアーティストのライブだとこのコーナーで着席になるのだが、山下達郎のライブでは最初から着席なので、そういうメリハリはない。でもいい感じの選曲だったと思う。

 何曲か、昨年逝去された大滝詠一の歌の一部が差し込まれていて、その辺は山下達郎なりの追悼の意味があるのかなと思った。「Niagara Triangle Vol.1」で競演もしていることも無関係ではないと思う。

 途中「War Song」のときに「30年前の東西冷戦時代に思いを馳せて書いた曲が、今のこの複雑な時代に関係してくるとは思いもしなかった」という趣旨の発言もしていた。そういう時代を超える曲というのもあると思う。

 ライブ本編だけで2時間半。それからアンコールが5曲もあって、驚かせる。「THE THEME FROM BIG WAVE」はライブならではのアレンジをしていて、結構長い。途中前の席のファンからクラッカーが手渡され、「LET’S DANCE BABY」の途中で一斉にクラッカーを鳴らす趣向もあり、これはこれで面白かった。お約束事があるのだなと思った。で今回のツアーで知っている数少ない、そしてお気に入りの「SPARKLE」が演奏されたことで、テンションは上がった。

 MCで奥様の竹内まりあの話題に触れ、「竹内まりあの新作CDがリリースされる」ということと、「全国ツアーを開催する」というニュースも発信された。でも紅白には出ないそうである。

 それと、「インターネットによるセットリストの公開には配慮を」と言われていた。でも「初日のリストが早くもアップされていて、このやろう」と思っていたそうだ。僕も公開してしまうが、ご容赦いただきたい。

 ライブ全般で3時間。かなり長いライブだったと思うが、楽しいひと時を過ごせた。次回チャンスがあれば、もう一度行ってみたいが、その前にアルバム買わないといけないかなと思っている。

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