南足柄の草刈り

南足柄の草刈り

2004年7月17日

 ある日仕事をしていると組合執行委員から TEL がかかってきた。ボランティアで毎年南足柄の山に植林とか下草刈りをしているのだが、人数の都合がつかないので行ってくれないか、というものだった。一瞬どうしようかと思ったが、何かの Web サイトだったかで、「うつ病には日に当たると症状の改善にいい」と書いてあったのを思い出したのと、その日が病院の通院日に当たっていなかったため、参加を了承してしまった。

 そうは言っても「うつ病日記」でも書いているように症状が一進一退な感じなので当日が近づくにつれて憂鬱な気分になってきてしまった。無理に体を動かすことでかえって症状を悪化させることもあるし( 2 週間ほど前の展示会の説明員の仕事もそうだった)、「断ればよかったかな。」という気にすらなっていた。

 当日は、5 時 45 分起きである。睡眠障害で悩まされている割には、この時間に起きるのは辛かった。もっと早い時間、3 時とか4 時ならきっとパッチリと起床できただろう。(まあこれは冗談であるが。) 身支度をし、家を出発。駅近くのコンビニで昼食と、お茶を 3 本購入した。事前に「飲み物も昼食も自分で用意しておくこと」と言われていたためである。お茶を 3 本も買うと、かなりの荷物である。リュックサックに入れてもそれなりに重い。

 集合場所が JR 御殿場線の松田駅とのことで、小田急線の新松田駅まで向かい、そこから歩くことにする。自宅からはおよそ 1 時間半もかかる。幸い休日ということもあってか、ずっと座って行けた。

 新松田駅に到着し、改札を出るとすぐ目の前が JR の松田駅だった。しかし、集合時間の 8 時半になっても誰も来ない。来たのは同じく組合の職場委員長をしている T さんだけだった。「おかしいな」と思っていると、今回の責任者の方から TEL が入った。なんと JR 松田駅にはもう一つ改札があって、そちらに集合している、とのことだった。慌てて T さんとそちらに向かう。

 反対側の駅改札には既にマイクロバスが数台止まっていて、僕ら以外は全員乗車しているみたいである。僕らが乗り込むとまもなくバスは出発した。

 今回のボランティアには、他の会社の方も数多く参加していた。かなり年配の方が多い。しかも毎年参加されている猛者ばかりのようだ。草刈りなんかしたことがない僕としては、これからどうなるのか全く想像できなかった。

 バスは市街を離れ、どんどん山の中に入って行く。途中からは林道になり、「よくこんなところ、マイクロバスとはいえ走ることが出来るな」と思ったくらいである。かなり登坂したと思う。およそ 50 分ほどで現地に到着。何もない山の中だった。

 バスを降り、ヘルメットと鎌を渡されると、今回の草刈りのオリエンテーションが始まった。作業時間はおよそ 2 時間とのこと。また最初は植林を行ったこと、その後は植林の周辺の雑草の草刈りを行っていること、既に 10 年近くこのボランティアが続いているということ、などが説明された。その後、草刈りを行ったことがない人たちに対しての鎌の使い方講習を行った。(といってもわずか 1 分程度。) 説明が終わると、山の中に入り、各自草刈りを始めた。

 最初は順調に草刈りを進めていたが、すぐにペースが落ちてしまった。この山はかなり勾配があるため、足場を固めるのにまず苦労してしまった。斜度にして 40 度近くあるのではないだろうか。スキー場だったら、上級以外立ち入り禁止、といった感じである。ただでさえ勾配がきつく足場がしっかり固められないのに、雑草の生え方もかなりのものなので、なかなか刈ることが出来なかった。責任者の方からは「ボランティアですのでノルマとかありませんから無理しないでください。」と言われていたので疲れたら適当に休憩を入れ、コンビニで大量に買ったお茶で水分補給を行った。

 途中から風が出てきたことと、自分の作業場所が日陰の場所が多かったことも幸いしたのだろう。大事に至ることはなかったが、中には気分が悪くなった方もいたようである。夏本番といった天気である。体調が悪くなってもおかしくはなかった。

 休憩の途中ふと遠方を見ると、遥か彼方に西湘地域と相模湾が見えた。なかなか眺めがよく、心地いい気分になってしまった。

 作業も後半になると、足の疲労のためますます足場固めがしづらくなり、また手にマメが出来てしまったため鎌を握るのが少々辛くなってしまった。それでも相当の範囲を草刈り出来、さわやかな気分になっていた。気分転換には結果的によかったようである。

12 時を過ぎた辺りで作業は終了。その後は昼食をとり(当然精神安定剤も服用)も、再びバスに乗って松田駅まで戻った。戻る途中 T さんとずっと会社のことについて話していた。いろいろ噂が流れているがどうもまた大きな改革がこの秋にあるようである。「うつ病日記」でも書いているが、少なくとも H 部長と、今の職場からは離れたいな、いや離れられないとうつ病の症状が悪化してしまいそうだな、と考えてしまった。もっともこちらの要望どおりになっても相当しんどいことにはなりそうだが…。

 松田駅で流れ解散となり、再び小田急の新松田駅へ向かった。T さんとは小田急線で途中まで一緒に帰った。僕はその後床屋に向かい、散髪をしてもらった。そして自宅に帰ってシャワーを浴びてさっぱりとした。

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