八重山スペシャル 3日間 最終日/竹富島、石垣島を巡る旅

八重山スペシャル 3日間 最終日
竹富島、石垣島を巡る旅

2010年4月29日-5月1日

最終日/竹富島、石垣島観光

 最終日は少し遅く7時に起床した。何か眠りが浅く寝た気がしなかったが、まあ大丈夫だろう。ホテルのエレベーターには「食堂は7時ごろ混むのでこの時間を避けてください」と言う張り紙がしてあったので、7時半ごろに出かけたら、空いていた。今日も洋食の朝食を食べて、お腹を満たした。

 本日の午前中のプランはオプショナルツアーで、竹富島島内観光である。竹富島の町並みは一度は見てみたかったところなので、4500円とちょっと値は張るが申し込みをしておいた。朝9時にホテルを出発し、昨日と同じように石垣港離島ターミナルに到着し、フェリーに乗り込む。さすがに竹富島に行く人が多いようで、最初に乗る予定だったフェリーに乗れずに、別のフェリーに乗る羽目になってしまった。ツアーガイドの人も大変だな、と思っていた。

竹富島道路
 石垣港離島ターミナルからはわずか10分で竹富島に到着する。ここからはマイクロバスに乗り込み、島内を移動する。最初に向かったのは、水牛車の乗り場で、これに乗って島内の町並みを観光しようとする算段である。昨日の由布島に続いての水牛車であるが、のんびりしていていいかと思っていた。

 待っていた水牛がやってきて、乗り込む。水牛はゆっくりと歩き出し、竹富島の古い町並みを観光した。竹富島の町並みは条例で保護されているそうで、家を新築、改築する際にも厳しい審査基準があるのだという。そのせいだと思うが、古きよき沖縄の町並みの景観が見ることができて、なかなか魅力的だった。これぞ沖縄、と言う感じがした。

竹富島町並み
 水牛車から降りると、少しの間フリータイムになった。町の喫茶店で、黒糖プリンなるものが売っていた。おいしそうだね、と牧村君と話しながら食べてみることにする。確かにおいしい。黒糖の甘みがじわじわ効いてきて、あっという間に食べてしまった。甘くなった口の中はさんぴん茶(ジャスミンティー)ですすぐ。その喫茶店のすぐそばには展望台があった。展望台と言っても石でできた急な階段のある簡単なもので、人が二人も立てばもう一杯というものである。順番を待ち、展望台に上って竹富島の町並みを一望する。よく観光ガイドであるような風景が広がっていた。すばらしいと写真を撮りまくっていた。

 続いては、マイクロバスに乗ってカイジ浜と言うところに移動した。ここは世にも珍しい星砂が取れる浜である。星砂とは、元々生物の一つで、星のような格好をしていることからそう呼ばれているとのことである。砂浜にいるのはその死骸ということで、砂をすくって取ってみると結構小さいのが見つかった。ここで15分ほど星砂取りに熱中していた。

 カイジ浜を離れてバスは、コンドイビーチに向かう、といってもここはバスから眺めるだけであっという間に終わり、一路港に向けて走り出した。長年の夢だった竹富島観光はこうして終わり、再びフェリーに乗って石垣港に戻っていった。港に戻ると、観光バスが待っていて、いったんホテルに戻った。オプショナルツアーに参加していない人をピックアップするためである。

川平湾
 オプショナルツアーに参加していない人をピックアップした後、バスは一路川平湾に向かって走り出した。川平湾とは、石垣島でも屈指の景観を見せてくれる湾で、黒真珠の養殖で有名な場所である。今回は初のバスガイドさんがついて、面白い話をしながらバスは進んでいった。それでも20分か30分ぐらいでバスは川平湾に着く。海辺に行くと、その美しさに圧倒されていた。天気も良くなってきており、海の青さが映えていた。

 ここで再びオプショナルツアーがあり、グラスボートによる川平湾の海底の観光があった。流れが急だという川平湾では、珊瑚の成育もすごくて、観ていて圧倒されていた。海の透明度が高いため、魚や珊瑚がクリアに見えていた。ちょうど干潮の時刻に向かっているところで、海が浅くなっていっていたのも見やすくなっている要因だったと思う。30分ほどの観光はあっという間に終わり、船は浜にたどり着いた。

 グラスボート観光が終わった後は、またオプションの昼食である。このオプションは竹富島観光をする人はほぼ必須のもので、いろいろ金がかかるな、といったところである。昼食は八重山そば定食ということで、八重山そばとご飯、酢の物といった具合になっていた。八重山そばは沖縄そばとはちょっと違って、麺が細丸い形になっているのと、肉がメンマのように細長い形になっているところが違っているそばである。ピパーツという八重山地方独特のこしょうをふりかけて食べる。

 食事の後は、黒真珠を売っている琉球真珠というところに行く。うちは母が余りこういうのに興味はないので、買って帰ることもなかったが、値段を見てびっくりである。桁が3万円だとか、35万円だとか、こちらの想像をはるかに超えた値付けがされていた。こんな値段すっと出せるわけないだろう、と思いながら、見ていた。

 琉球真珠を後にして、バスは、石垣焼窯元に向かった。ほんの5分か10分でバスは到着し、焼き物の説明を聞いて品物を見ていたりした。なんでも石のかけらとガラスを混ぜて作るそうで、独特の色合いと、油滴のような模様が残るのが特徴である。入り口で500円割引券をもらって品物を見て回るが、こちらも結構いい値段がする。ビールのタンブラーですら5000円程度する。これは買えないなと思いながら、品物を見て回った。店内の一角には愛知万博に出展した、直径が90cmほどの皿もあった。これだけのものを作るのは結構大変らしい。何枚も作って、成功したのは1枚だけだそうである。

 石垣焼窯元を後にして、バスはちょっと寄り道をすることになった。時間が少し余ってしまったからである。唐人墓という、かつてイギリスから奴隷として連れてこられた中国人の遺体が眠っているお墓を見て回ることにしたのである。これは、イギリス人がアメリカに奴隷として連れて行こうとした中国人たちがその劣悪な環境に耐えかねて反乱を起こし、石垣島で下ろされてしまったのだが、生きていることが分かったので再度イギリスから人を派遣し、皆殺しにしたという悲しい話があって、その遺影を祭っているという話である。墓は台湾の職人を連れてきて建立したそうで、中華思想が貫かれていた。その墓のそばには黒糖を売る販売店があり、一角でサトウキビから煮詰めた黒糖を作っていた。ここで黒糖を買っていくことにした。DVDも売っていて、一瞬迷ったが今回は買わなかった。

 唐人墓を後にして、バスは最終訪問地である、石垣島ショッピングプラザに向けて走り出した。あっという間にバスは到着し、おみやげ物をいろいろと買った。会社向けには無難なちんすこう、家向けには塩やピパーツ、弟向けにもいろいろと買っていた。

 空港に着いて、「辺銀食堂」のラー油を探したら、売っていたが、4500円というぼったくりの値段がついていたので、買うのは止めにしていた。空港で、羽田空港行きまでのチケットを発券してもらい、搭乗時間までの間、ソフトクリームを食べて過ごしていた。飛行機は順調に出発し、那覇空港に45分の旅を終えた。那覇空港で、また沖縄そばとタコライス、オリオンビールの夕食を済ませ、19:55分発の飛行機に乗って羽田への帰路に着いた。

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