八重山スペシャル 3日間 2日目/西表島、由布島を巡る旅

八重山スペシャル 3日間 2日目
西表島、由布島を巡る旅

2010年4月29日-5月1日

2日目/西表島、由布島観光

 2日目は、6時半に起床した。洗面等を済ませ、朝食を食べに食堂に出向く。石垣島ということで、バイキング形式の朝食でもポークランチョンミートとかあるかと思ったが、残念ながらそれはなく、普段通りの洋食メニューで朝を済ませていた。いつもの朝だと入らないものだが、旅行に行くとそれなりに食べられてしまうところが不思議である。

 本日の旅行は主に西表島である。石垣島からはフェリーで行くこととなる。8時45分にホテルを出発し、10分程度で石垣港離島ターミナルに到着する。ここで荷物を預け、フェリーに乗り込んだ。あまり船には強くないので、乗り物酔いが心配だったが、石垣港から西表島の大原港まで35分の航行中、多少の揺れを感じたが、船酔いすることもなく無事到着した。フェリーの中ではテレビもやっていて、神奈川に住んでいると観ることのできない興味深いCMなどを観ることができた。八重山地方の交通は船が主なようで、途中何度もいろいろなフェリーが行き交うのを見た。海の島なんだな、と実感するところである。

 大原港に到着してからは、船を乗り換え、「仲間川のジャングルクルーズ」に出発した。仲間川は全長17kmの大きな川で、それを約6kmほど船で進入し、マングローブの林を見ていくという趣向である。川に入ってすぐにマングローブの大群を観ることができる。マングローブは川の下に根を下ろし、川の水面より上のところでその根が集合しているという木である。これが大量に生息していて、観ていて圧巻であった。自然に手をつけないという趣旨の元、台風で倒れた木は、そのままであるということもその自然の迫力に輪をかけている感じを示していた。川は時々カヌーで上流を目指している人もいて、それも魅力的だなと思っていた。途中で展望台があるとのことだったが、そこはただの山道で行けるのかな、と不思議に思った。

サキシマスオウノキ

 船はずんずんと上流を目指し、船着場に到着する。ここで、「サキシマスオウノキ」と言う樹齢400年の木を見学する。根の部分がきれいに縦の模様を作り出していて、なんとも不思議な感じの木である。ここで記念写真を撮って自然のすごさを体感していた。

 サキシマスオウノキを見学した後は、再び下流に向けて船は出発し、ジャングルの中を満喫しながら船乗り場に到着する。船乗り場に到着する前、観光バスがまだ到着していないから少しスピードを緩めて走ってという無線が入り、ちょっと苦笑してしまった。バス乗り場に到着してからはバスに乗り、すぐのところでお土産屋に寄る。ここで、いろいろお土産を見ていたが、特に買わないでいた。お土産は最終日に買おうと思ったのである。牧村君は妹さんの要望にしたがって、「辺銀食堂」の石垣島ラー油を探していたが、別のメーカーのラー油はあるものの、「辺銀食堂」のラー油はやはり置いていない様であった。お土産屋での買い物が終わると、バスに乗り込み、昼食会場に向けて走り出した。

 昼食会場は、「レストランサミン」と言うところで、八重山地方で唯一温泉の出るところでもあるらしい。ここで西表祭膳をいただいた。内容的には前日の夕食と似たような構成で、グルクンのから揚げだとか、ゴーヤチャンプルー、八重山そばなどが食事として出てきた。とてもおいしかったと思う。食後、ぷらぷらしていると、雨が降ってきた。小雨だったが、少々うっとうしい。天気予報では曇りと言うことだったが、島の気候は変わりやすいらしい。

由布島の水牛
 食事も終わって、午後は由布島に水牛で渡る観光をした。干潮に近づいているので、水牛は、浅い海のところをゆっくりと歩いて水牛車を引いていた。なんでも水牛の調教には時間がかかるそうで、それができると、ちょっとした指示で水牛は台車を引いたりすることができるそうである。途中、水牛は小便をしたり、大便をしたりしてなんともほのぼのとした雰囲気になってきた。水牛を操作するおじさんは、なんでも本土の出身だそうで、出稼ぎに来ているのだそうである。これにはちょっと驚いた。

由布島に着くと、島内観光である。かつては人が住んでいた島だそうであるが、台風の影響により、人は住まなくなり、今は植物園として機能しているそうである。さすがに亜熱帯の島だけあって、ブーゲンビリアの花など、亜熱帯特有の植物を観ることができた。途中で雨は本格的になってきたかな、と思ったらすぐに止んで、蒸し暑くなってきた。水牛も暑さでまいるらしく、水牛車を引いていない水牛はプールに浸かって涼んでいた。園内のおみやげ物屋に寄ったら、泡盛のお試しセットというのがあって、小さいボトル3本セットでいろいろな種類が楽しめるというものが売っていた。思わず買ってしまい、荷物が増えることになった。

 帰りの水牛車は、操作するおじさんが三線を弾ける人だったので、沖縄民謡を聴きながら海を渡っていた。今回の旅行ではこの三線を弾ける人が多いな、と思いながらその民謡の魅力にとりつかれていた。バスに乗り込み、日本最南端の信号を通って、再び大原港に到着する。ここからフェリーに乗ってまた石垣港に戻った。帰りのフェリーのテレビでは、地元で人気の「琉神マブヤー」と言うヒーロー物がやっていて、思わず観てしまった。これは結構面白そうである。

 石垣港に無事着き、バスで本日の宿泊地である「ホテル日航八重山」に進む。と言ってもバスで10分程度の距離でそんなに遠くはない。ホテルに着いて一休みをした後、夕食をとりにホテルを出た。「ちゅらグルメ」と言うインターネットサイトで調べておいた「あだん亭」という居酒屋で夕食をとることにした。店に入って聞いてみると予約で一杯だと言う。しかし、カウンター席だったら空いているということで、無事席を確保できた。ここで地ビールを飲み、その後泡盛を1合も飲んでしまい、結構酔っ払ってしまった。料理もおいしく、フーチャンプルーとか、島豆腐を使ったサラダ、店の人からの差し入れであるてんぷらなど、満足できるものであった。メニューにカツ丼とあるのを見つけた僕は、どんな料理が出てくるのかなとわくわくしながら頼んでみた。沖縄の書籍では、カツ丼は本土のそれとは違うと言う話を聞いていて、どう違うのか楽しみにしていたのである。出てきたのは、本土と同じ内容だったが、量が多くて、おなかが苦しくなってしまった。とにかく満足した夜である。

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