AVATAR(Blu-ray)/アバター/輸入盤DVDで観た映画のレビュー

AVATAR(Blu-ray)

AVATAR Blu-rayジャケット 邦題 アバター
レーベル 20th CENTURY FOX HOME ENTERTAINMENT
制作年度 2009年
上演時間 162分
監督 ジェームズ・キャメロン
出演 サム・ワーシントン、ゾーイ・サルダナ、シガニー・ウィーバー
画面 1.78:1/アナモルフィック
音声 DTS-HD Master Audio 5.1ch 英語、DOLBY DIGITAL 2.0ch 英語
DOLBY DIGITAL 5.1ch フランス語、スペイン語、ポルトガル語
字幕 英語、スペイン語、ポルトガル語
THX仕様

あらすじ

 海兵隊のジェイク・サリーは足を負傷してしまい半身不随になるが、惑星パンドラで行われていたアバター・プログラムに死んだ兄の代わりとして参加することで、足を治すという約束をクオリッチ大佐に約束させられる。ジェイクは、アバター・プログラムでパンドラの先住民ナヴィと接触をし、パンドラに眠る貴重な鉱物を採掘するためにナヴィの移動をさせようとするものだった。しかし、ナヴィの娘ネイティリと交流をし、ナヴィの生活を学んでいくたびにジェイクの心は揺れ、鉱物採掘のための交渉が鈍ってくる。作戦が失敗したと考えたクオリッチ大佐は軍を動かし、ナヴィの強制移動を図る。それを目の当たりに見たジェイクはある決心をするのだが…。

レビュー

 公開されるやいなや大ヒットを記録し、まさかの「タイタニック」の持つ興行記録を抜いてしまい、全米映画興行収入歴代一位、全世界興行収入歴代第一位を記録してしまったのが、この「アバター」です。監督のジェームズ・キャメロンが 4 年もの歳月をかけて、制作をし、劇場では 3D で公開をされ、3D ブームを作り出した作品でもあります。

 物語は一言で言うと、異文化との接触と、その文化への敬意を払うべきだというテーマを持っています。そういった意味では、よくあるテーマだといっても過言ではありません。どこかで見た話だといってもいいでしょう。

 それではこの作品の特徴はどこにあるのかというと、惑星パンドラという舞台と、ナヴィ族という異星人の文化を事細かに作り上げたところがあるのではないでしょうか。それは、観る者を圧倒してしまい、作品に強烈な感情移入を残してしまうほどです。

 惑星パンドラは、人間の脳のようなニューラル・ネットワークを形成していて、自然と生き物の共存が図られるという極めて特徴的な設定を持っています。映像の中でそれが語られるのですが、出てくる生命体や、自然がとても美しく、魅力的に見えてきます。

 またその中で生活をしているナヴィ族も最初は違和感を感じさせる奇妙なクリーチャーをしていますが、観ているうちにその違和感を感じさせないところがあり、自然にその生命観について考えさせられるところがあります。

 物語はジェイクのナレーション、というかビデオログによって語られていきますが、最初半身不随になり人生に絶望していたジェイクは、アバター・プログラムにより意識下で立って歩けることに喜びを感じ、そのうちにナヴィ族の一員として生きていくことにその人生の喜びを感じることになります。

 そんなジェイクにナヴィ族の教えを説いていくのが部族の娘、ネイティリです。彼女はとても強い女性で、これはキャメロン監督のいつも描いている強い女性の一人として数えられるのではないでしょうか。

 ジェイクは最終的にはナヴィを選択しますが、これはキャメロン監督のいつものテーマである「文明が自然に負ける」という内容に沿っているものと思われます。観ているうちに自然のほうに魅力を感じるというのも作り方のうまいところであると思います。

 しかし、観ていてキャメロン監督が好きなんだなと思わせるのがクライマックスで活躍するロボットで、「エイリアン 2」に続いての登場です。しかも今回は CG で描かれていてよりアクティブに動き、ナヴィとの戦いに活躍をしています。観ていて爽快感を感じるものとなっています。

 ルーカスフィルム認定の THX 仕様ということで、解像度の高いBlu-rayの中でも特別の高画質を生み出していると思います。多分 DVD では破綻してしまうと思われる細かい映像も、Blu-ray ではきれいにレンダリングしていると思います。音響は DTS を 2ch ステレオで鑑賞しましたが、サラウンド感は結構あったと思います。しかし、意外と重低音は使っていなくて、自然なサウンドエフェクトを実現していると思います。

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