AVENGERS INFINITY WAR(Blu-ray 3D UK)/アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー/輸入盤DVDで観た映画のレビュー

AVENGERS INFINITY WAR(Blu-ray 3D UK)

AVENGERS INFINITY WAR Blu-rayジャケット 邦題 アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー
レーベル WALT DISNEY STUDIOS HOME ENTERTAINMENT
制作年度 2018年
上演時間 149分
監督 アンソニー・ルッソ、ジョー・ルッソ
出演 ロバート・ダウニー・Jr、クリス・ヘムズワース、マーク・ラファロ
画面 2.39:1/アナモルフィック
音声 dts-HD MA 7.1ch 英語
DOLBY DIGITAL PLUS 7.1ch ドイツ語、フランス語
字幕 英語、デンマーク語、オランダ語、フィンランド語、ドイツ語、ノルウェー語、スウェーデン語、フランス語

あらすじ

 宇宙最強最悪のサノスが、宇宙中を飛び回り、インフィニティ・ストーンを集めるために大虐殺をしていた。サノスの目的は、無限の力を持つインフィニティ・ストーンを6つ揃えて、この宇宙の生命体の半数を消滅させることにあった。それは、サノスにとっては、宇宙の生態系のバランスを取るためとされていた。消滅したアスガルドから脱出したアスガルドの民は、サノスによって滅ぼされ、ソーだけが生き残った。そして、サノスは地球に2つのインフィニティ・ストーンがあることを知り、配下の兵士たちを地球に送り込む。それを阻止するために、アベンジャーズの面々は、サノスやその配下の兵士と戦いを開始するが、サノスの配下の兵士たちの圧倒的な力に形勢不利となる。着々とインフィニティ・ストーンを集めるサノスに対して、アベンジャーズの面々は無力だった。

レビュー

 マーベル・コミックの人気シリーズ第3弾にして、これまで単独で登場してきたアイアンマン、キャプテン・アメリカ、ソー、ハルク、ドクター・ストレンジ、スパイダーマン、ブラックパンサー、ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーなどの面々が勢ぞろいして、最強にして最悪の敵、サノスの野望を阻止すべく立ち向かうというスケールの大きなヒーロー・アクション映画がこの「アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー」です。日本を除く全世界で大ヒットを記録し、批評家の評価も高い作品となっていますが、日本では「名探偵コナン」に観客動員で惨敗し、日本の映画市場の特異性が指摘される結果になっています。

 今回の「アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー」の大きな特徴は、ヒーロー映画にあるまじきラストにあると思います。ヒーロー映画は犠牲はあったとしても、ヒーローが最終的に敵に勝つ、というところにカタルシスを覚える作品になるところですが、この作品については、最強最悪の敵サノスが目論んでいた、全宇宙の生命体の半数を消滅させることに関して、アベンジャーズの面々は止めることができず、ラストでアベンジャーズも含む全生命体の半数が消えていくという、ヒーローが敵に負けたことになるという意外な展開が、大きなポイントであると言えます。そのため、「インフィニティ・ウォー」の続編になる「アベンジャーズ エンドゲーム」の公開まで1年間、映画ファンはその後の展開にやきもきさせられる状況になっています。

 また、スーパーヒーローが多数登場しながらも、そのスーパーヒーロー一人一人に見せ場があり、しかもそれがバランスよく組み立てられているというのも、この映画の特徴であると言えます。これは「キャプテン・アメリカ/ウインター・ソルジャー」、「シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ」を成功に導いたアンソニー&ジョー・ルッソのルッソ兄弟の手腕によるところが大きいと言えます。敵であるサノスに関しても、そのバックグラウンドがきちんと描かれているがために、単なる悪役ではなく、ヒューマニティ溢れる悪役としての立ち位置を確保していて、アベンジャーズとの対比が際立っています。

 物語は、過去のマーベル・コミックの映画の設定を色々引き継いでいるところから、それらの作品を見ていないと、内容的に理解し難いところがあります。なぜ、アイアンマンことトニー・スタークがキャプテン・アメリカことスティーヴ・ロジャーズに連絡を取らないのかとか、ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーの面々とサノスの関係など、この映画の中でも台詞で簡単には紹介していますが、実際には単独映画を見ていること前提で作られているので、初めて見る人には多少不親切かなとは思います。

 映像は3Dで収録されていますが、カメラはIMAX DIGITALで収録され、IMAX劇場で公開されているにも関わらず、アスペクト比は2.39:1のシネマスコーブサイズの収録と、少々残念な仕様になっています。宇宙や宇宙船のシーンが多く、暗いシーンも多いのですが、3D効果は意外とあり、奥行き感が効果的に演出されています。色彩はカラフルで、解像度も十分にあると言えます。音響は劇場ではDOLBY ATMOS上映でしたがこのBlu-rayはdts-HD MA 7.1chの収録と、音響の仕様も残念な状態です。音量が低いので、AVアンプのボリュームをかなり上げないと、サラウンド効果が出ません。サラウンド感はかなりあるのですが、低域の出力が弱いので、迫力という面では物足りない状態になっています。

 北米版では3D仕様のBlu-rayがリリースされないことから、今回、イギリス版での視聴になっています。幸いなことにディズニーのBlu-rayはリージョンコードがフリーであるパターンですので、イギリス盤の視聴も日本のプレイヤーで何の問題もなく、再生できます。

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