BABY DRIVER(Blu-ray)/ベイビー・ドライバー/輸入盤DVDで観た映画のレビュー

BABY DRIVER(Blu-ray)

BABY DRIVER Blu-rayジャケット 邦題 ベイビー・ドライバー
レーベル SONY PICTURES HOME ENTERTAINMENT
制作年度 2017年
上演時間 112分
監督 エドガー・ライト
出演 アンセル・エルゴート、ケヴィン・スペイシー、リリー・ジェームズ
画面 2.39:1/アナモルフィック
音声 dts-HD MA 5.1ch 英語、フランス語
DOLBY DIGITAL 5.1ch スペイン語
字幕 英語、広東語、北京語、フランス語、韓国語、スペイン語、タイ語

あらすじ

ベイビーと呼ばれる若者は、強盗犯を逃す逃し屋として、凄腕のドライビングテクニックを持っていた。ベイビーは、車を運転するとき、iPodに入れた音楽を聴くことで、そのドライビングテクニックを生かしていた。ある日、ダイナーに入ったベイビーは、デボラという少女のウエイトレスと出会い、彼女のために犯罪から足を洗う気になっていた。そして、犯罪に手を貸す途中でバッツと呼ばれる黒人男性が人を殺すのを見て、ベイビーは彼らを見放す気になっていた。そして、それに気づいた犯罪のボスであるドクやバッツから自身の生命の危機を感じるようになる。ベイビーは、彼らを見捨てて、自身だけは生き残ろうとするが、犯罪メンバー達や警察の執拗な追跡にあってしまう。

レビュー

2017年の夏の映画として公開され、予想外のヒットを記録した軽快な犯罪映画がのこ「ベイビー・ドライバー」です。派手なカーアクションとともに、主人公ベイビーが絶えず聞いているiPodの音楽が絶えず鳴っていて、軽快な映画に仕上がっています。興行収入的にも制作費を大幅に上回る成績を上げ、気を吐いている映画になっています。

色々なカーアクション映画はありますが、主人公がiPodを聴きながら、ロックの音楽に乗せて自動車を凄腕のテクニックで運転するというのは、ユニークな設定であると思います。しかも、その音楽を聞く理由がベイビーの幼少時代の両親の喧嘩とそれに伴う交通事故の後遺症であるというのは、主人公の独自性を際立たせていると思います。

犯罪行為に手を貸すベイビーですが、デボラという少女と出会って、恋に落ちたことで、犯罪から足を洗おうと思い立つようになります。しかし、犯罪組織のボスであるドクや、実行犯で粗雑なバッツがベイビーの行動に不信感を抱き、彼をがんじがらめにしようとするのは、物語的に次の展開が気になるようになっています。

物語後半は、犯罪組織を売ろうとするベイビーと、ベイビーとデボラを処分しようとする組織との攻防戦に、警察の追撃が加わるというテンション高めの展開になりますが、デボラが意外とベイビーに従ってしまうのは、あまり納得はできないなと思ってしまいます。普通なら、ベイビーも一緒に警察に連行させるようになると思うのですが、その辺はファンタジーかな、と思ってしまいます。

とはいうものの、物語の結末は、妥当なところに落ち着いていくので、ベイビーの立ち位置が納得できるものになっています。視聴中に「どう落とし前つけるのかな?」と思っていましたが、ベイビーのラストが自身の行いに対する決着になっているので、エンディングとして余韻が残るようになっています。

画質は暗がりでのシーンでは少し解像度が低く、ノイズ感があるような感じはしますが、その他のシーンは解像度も高く、色彩も豊かな感触を受けます。音響は絶えずロックな音楽が鳴っていますが、サラウンドに音を振っているので、ヘッドフォンで音楽を聴いているような感じを受けます。もちろんアクションシーケンスは、サラウンド満載の音ですので、見ていて楽しいものになっています。

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