BATMAN v SUPERMAN:DAWN OF JUSTICE(Blu-ray 3D)/バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生/輸入盤DVDで観た映画のレビュー

BATMAN v SUPERMAN:DAWN OF JUSTICE(Blu-ray 3D)

BATMAN v SUPERMAN:DAWN OF JUSTICE Blu-rayジャケット 邦題 バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生
レーベル WARNER HOME VIDEO
制作年度 2016年
上演時間 151分
監督 ザック・スナイダー
出演 ベン・アフレック、ヘンリー・カヴィル、エイミー・アダムス
画面 2.40:1/アナモルフィック
音声 DOLBY ATMOS 英語
DOLBY DIGITAL 5.1ch フランス語、スペイン語
字幕 英語、フランス語、スペイン語

あらすじ

 スーパーマンがゾッド将軍とメトロポリスで戦っている最中、ブルース・ウェインの経営する会社がその戦いに巻き込まれ、従業員に多大な被害が生じる。そのため、ブルース・ウェインはスーパーマンを人類にとって危機をもたらすものと判断し、彼を倒すべくバットマンとして活動を開始する。スーパーマンはその後も人類の危機を救ってはきたが、その中で犠牲者も増え、政府はスーパーマンを人類の味方として捉えず、危機をもたらすものとしてスーパーマンの活動を制限しようとしていた。メトロポリスの起業家、レックス・ルーサーはスーパーマンの弱点であるクリプトンナイトを入手し、スーパーマンに対して悪事を働こうと考えるが、クリプトンナイトはブルース・ウェインの手元に渡ってしまう。そして、レックス・ルーサーの悪事により、スーパーマンとバットマンが対決する事態が発生する。

レビュー

 マーベル・コミックの映画化作品であるマーベル・シネマティック・ユニバースに対抗し、DC・エクテンディッド・ユニバースの第2弾として制作、公開されたのが、この「バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生」です。物語としては、「マン・オブ・スティール」のその後を描いた作品となり、DCコミックの人気キャラであるバットマンとスーパーマンが対峙するという夢の共演を描いていて、劇場公開時には大ヒットを記録している作品であります。

 DCコミックの中ではスーパーマンの活躍するメトロポリスと、バットマンの活躍するゴッサムシティが隣同士の都市であるという設定を活かして、今回の物語はバットマンことブルース・ウェインがスーパーマンを敵とみなす展開が繰り広がれています。物語自体が「マン・オブ・スティール」のクライマックスを別視点から見た展開でスタートしていますので、この作品を見ていないと、ちょっと最初の設定がわかりづらいと思います。

 しかも、物語中盤からワンダー・ウーマンやフラッシュ、アクアマンなどがちらちらと登場し、その辺のことを詳しくない観客はちょっと置いてきぼりにされる展開になっています。純粋にバットマンとスーパーマンがどのように敵対し、そして和解していくのかだけを描いてもいいような気がしますが、なぜかクライマックスではワンダー・ウーマンも大活躍をし、バットマンとスーパーマンだけではない大盤振る舞いの展開を繰り広げています。

 今回、スーパーマンを追い詰める敵として、レックス・ルーサーが登場し、悪事を働こうと色々画策をしますが、スーパーマンを倒す武器としてのクリプトンナイトをブルース・ウェインに奪われてしまい、クリプトンナイトでスーパーマンを追い詰めるレックス・ルーサーという立ち位置がなくなってしまったのは、残念です。その代わりに「マン・オブ・スティール」でスーパーマンに倒されたゾッド将軍をスーパーマンを倒すクリーチャーに変えてしまうという、極悪の行いをしているところは面白いと思います。

 監督がザック・スナイダーということもあり、アクションシーンは派手すぎるぐらいに派手です。それがなんか過去作では観客に追いついていかない感じを受けましたが、今回Blu-rayで鑑賞しますと、その派手すぎるアクションシーンも監督の持ち味であると感じるようになります。まるで漫画のようなアクションシーンですが、その迫力は相当たるものがあります。

 バットマンを今回演じたのはベン・アフレックで、劇場公開前にキャスティングが発表された時には批判も結構ありましたが、映画が完成して鑑賞する限りにおいては、ベン・アフレックがバットマンを演じても思ったほど違和感は感じませんでした。過去にはマイケル・キートンやクリスチャン・ベールが演じたバットマンですが、彼らに比べると深みはないものの、そこそこフィットした感じを受けます。

 映像は3Dで提供されていますが、終始暗い画面と、中間色が多少スポイルされている感じの色調で、映画の雰囲気をダークな展開にしようとしているのがわかる映像になっています。解像度は十分ですがプラズマテレビのノイズ感が乗っているシーンがいくつかあり、多少気になるところもあります。3D効果はそこそこあり、映像の立体感がよく表れています。音響は3D Blu-rayでもDOLBY ATMOSで再生されますので、映像の3D効果とともに、サラウンドの包囲感が十二分の効果を発揮しています。絶えず音響が観客を包み込むような設計になっていて、素晴らしいものがあります。

 なお、今回鑑賞した3D版は劇場公開仕様の編集になっていますが、添付されている2D版のBlu-rayでは、監督監修の30分もの追加映像を収録した長尺版も収録されています。こちらの方では、物語に深みが出ているという話ですので、なんかのチャンスがあれば鑑賞してみたいと思います。

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