DOCTOR STRANGE(Blu-ray 3D)/ドクター・ストレンジ/輸入盤DVDで観た映画のレビュー

DOCTOR STRANGE(Blu-ray 3D)

DOCTOR STRANGE Blu-rayジャケット 邦題 ドクター・ストレンジ
レーベル WALT DISNEY STUDIOS HOME ENTERTAINMENT
制作年度 2016年
上演時間 115分
監督 スコット・デリクソン
出演 ベネディクト・カンバーバッチ、キウェテル・イジョフォー、レイチェル・マクアダムス
画面 2.39:1/1.90:1(IMAXシーケンス)
音声 dts-HD MA 7.1ch 英語
DOLBY DIGITAL 5.1ch スペイン語、フランス語
字幕 英語、スペイン語、フランス語

あらすじ

 天才的な腕を持つ外科医のスティーヴン・ストレンジは、ある夜、車を運転中に事故に遭い、自身の能力である腕を失ってしまう。現実を受け入れられないストレンジは、これまで稼いだ費用で必死の回復を図ろうとするが、全て無駄に終わる。そんなある日、半身不随になった患者が普通の生活をしていることを知ったストレンジは、彼のもとを訪れ、カトマンズのカマー・タージで機能を回復したと知る。ストレンジはカマー・タージを訪問し、エンシェント・ワンと呼ばれる人物と出会い、魔法の使い方をマスターしていくことになる。そんなストレンジは、エンシェント・ワンから離れ、悪の次元にいるエネルギー体を現実の世界に呼び込み、世界を征服しようとするカエシリウスと対峙していくことになる。

レビュー

 マーベル・シネマティック・ユニバースの新しいヒーロー映画として、制作、公開されたのが、この「ドクター・ストレンジ」です。今までのマーベル・ヒーローとはまた毛色が違い、魔術を駆使して悪と戦うという意外性のある設定を用いています。高額の制作費を誇っていますが、映画としては大ヒットを記録し、批評的にも水準以上の評価を得ています。

 映画は、傲慢な外科医、ドクター・ストレンジが、自身の外科医としての能力を失い、その代わりに魔術を会得して、世界を破滅に導こうとする敵と戦うという新たなヒーロー像を提供するものになっています。その魔術が結構映像的にも面白く、映像のマジックを感じさせるユニークさを備えています。

 この映画の最大の特徴は、やはりその映像美にあると思います。ストレンジやカエシリウス、エンシェント・ワン達が使いこなす魔術の数々は、映像映えするものであり、特にミラー・ユニバースでの都市がぐるぐる回転するという映像は、その魅力が最大限発揮されているものになっています。

 一方で、ストレンジが新たなヒーローとして目覚めていく過程も、面白い展開になっていると思います。最初は傲慢だったストレンジが、次第に魔術を覚え、エンシェント・ワンの秘密を知り、エンシェント・ワンの跡を継いで世界を悪の世界から守るという展開は、王道ではありますが、ヒーロー映画としてしっかりしたものになっていると思います。

 ストレンジが、タイム・ストーンを駆使して時間を巻き戻したり、進めたりするという展開もなかなか面白いところがあると思います。特にクライマックスの展開は、時間の繰り返しが物語を終結させる大きな要素になっていて、タイム・ストーンの威力を感じさせるものになっています。

 映像は3Dで、かつIMAX DIGITALの1.90:1のアスペクト比で収録されているシーンが多いので、映像の迫力はかなり効果的です。色温度は低めだと思いますが、3Dならではの奥行き感が、魔術の映像とともに素晴らしい再現性を得ていて、魅力的です。音響は劇場ではDOLBY ATMOS収録のようですが、このBlu-rayではdts-HD MA 7.1ch収録になっています。ただ、ボリュームは小さいものの、サラウンド感や低域の出力は十二分にあり、音響がリスナーを取り囲む感がとても強いです。そのため、映像の3Dと合わせ、効果的なサラウンドになっています。

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