LOOPER(Blu-ray)/LOOPER/ルーパー/輸入盤DVDで観た映画のレビュー

LOOPER(Blu-ray)

LOOPER Blu-rayジャケット 邦題 LOOPER/ルーパー
レーベル SONY PICTURES HOME ENTERTAINMENT
制作年度 2012年
上演時間 119分
監督 ライアン・ジョンソン
出演 ブルース・ウィリス、ジョセフ・ゴードン=レヴィット
エミリー・ブラント
画面 2.35:1/アナモルフィック
音声 dts-HD MA 5.1ch 英語
字幕 英語、スペイン語

あらすじ

 近未来、人類はタイムマシンを開発した。しかし、それが正しく使われることはなく、犯罪にのみ使われていた。未来で処刑したい人物をタイムマシンで30年過去に送り、そこで処刑したい人物を殺す人々のことをルーパーと呼んでいた。そのルーパーの一人、ジョーは凄腕で、生活もリッチに暮らしていた。しかし、ある日未来から送られてくる人物の処刑に失敗してしまう。その人物は、30年後の自分であり、30年後のジョーは、自分の幸福な生活を破滅に追いやった処刑人の影のボスを子供時代に殺してしまおうと、自らタイムマシンに乗ってやってきたのだった。犯罪組織は、若きジョーのミスを帳消しにしようと、若きジョーの抹殺を図る。若きジョーは、老いたジョーの情報から農場にたどり着き、そこで母子二人で暮らしているサラとその子供シドと出会い、彼女たちを守ることになる。その母子は、30年後のジョーが狙っている獲物であった。

レビュー

 ブルース・ウィリスと、ジョセフ・ゴードン=レヴィットが共演し、タイムトラベルの妙を見せる作品がこの「LOOPER/ルーパー」です。興行収入的にも成功し、作品の出来の良さを表しています。

 世の中にはいろいろなタイムトラベル物があるかと思いますが、この「LOOPER/ルーパー」は、暗殺者であるジョーと、その30年歳を取った老いたジョーが、それぞれ目的を持って追いつ追われつの戦いをするところに話の面白さがあるかと思います。若きジョーは、暗殺者集団ルーパーの中でも腕が立ち、処刑したい人物を抹殺するのには一番の能力を持っています。その彼が唯一失敗したのが、老いたジョーであり、この二人の立ち位置が物語を決めていっていると思います。

 若きジョーは、老いたジョーの処刑に失敗したことで、自分の立ち位置が悪くなり、自身が処刑されそうになることから、老いたジョーを追いかけます。その老いたジョーは、30年後には中国で家庭を持ち、幸せな生活を送っていましたが、組織に狙われ、妻を殺されるとともに、自身も30年前にタイムトラベルさせられ殺されるという運命でした。しかし、老いたジョーは、組織の人間を倒し、自身で運命を変えるためにタイムトラベルをするところから話がややこしくなります。

 老いたジョーの狙いは一部、若きジョーにも伝わり、ひとまず老いたジョーの狙っている人物の位置情報だけは、若きジョーにも伝わります。そして若きジョーは、その位置情報から農場に入り、母子家庭であるサラと子供であるシドに出会うことになります。

 ジョーがサラとシドに出会ったことで、サラとシドの隠された秘密が次第に明らかになってくるのですが、この辺は少し物語が停滞する感があります。しかし、この部分をきちんと描いていることで、ラストの戦いに向けて、準備に入っていくことになります。

 後半、老いたジョーが組織を壊滅し、若きジョーに「自分の生活を取り戻せ」と呼びかけますが、実はそのために老いたジョーの取った行動自体が、タイムトラベルの罠に嵌っているという設定には、ちょっとした驚きであります。後半になるにつれて、シドの秘密とか、老いたジョーの動きを止めるために若きジョーの取った行動とか、いろいろ絡み合った謎が解けていく様は、作品の妙を出していると思います。

 しかし、ラストはちょっと切ない感じはします。若きジョーがループを解放するために取った行動は、自身の立ち位置を失わせるものでしたし、その為にシドが生き残るというのは、憎しみの連鎖を解き放つためとはいえ、心に引っかかるものがあります。

 映像は精彩感が抜群で、かつ色乗りも十分です。見ていて気持ちのいい映像を提供していると思います。サウンドは5.1chサラウンドですが、サラウンドがかなり活躍していて、音に包み込まれるような迫力が十分に堪能できます。その分、農場の静かなシーンも、静かなゆえに物語を引き立てている感はあります。

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