MAD MAX(4K UHD Blu-ray)/マッドマックス/輸入盤DVDで観た映画のレビュー

 

MAD MAX(4K UHD Blu-ray)

MAD MAX 4K UHD Blu-rayジャケット 邦題 マッドマックス
レーベル KINO LORBER STUDIO CLASSICS
制作年度 1979年
上演時間 93分
監督 ジョージ・ミラー
出演 メル・ギブソン、ジョアンヌ・サミュエル、スティーヴ・ビズレー
画面 2.35:1/DOLBY VISION
音声 dts-HD MA 5.1ch オーストラリア英語
dts-HD MA 2.0ch オーストラリア英語、アメリカ英語
字幕 英語

あらすじ

 近未来、市民の生活は路上を闊歩する暴走車やバイカーたちによって脅かされていた。それを取り締まるのが警官の役割になっていたが、暴走車やバイカー達の逃走劇の方が上手で、警官も翻弄される結果になっていた。警官の一人、マックスは妻や子供に恵まれていたが、暴走車やバイカー達を追い詰め、自滅させたりしていた。しかし、バイカー達がマックスの同僚のグースを処分し、また、マックスの妻と子供にも手を出して殺してしまったことにより、マックスはバイカー達に復讐を誓う。マックスは改造車を操り、一人、一人とバイカー達を血祭りに上げていく。

レビュー

 オーストラリアの映画で、オーストラリアを舞台にしたバイオレンスアクションのランドマークが、この「マッドマックス」です。この映画をきっかけにメル・ギブソンは人気俳優として頭角を表し、また、監督のジョージ・ミラーも名声を得る結果になりました。オーストラリアの田舎を舞台にしているため、製作費はとても安く済み、興行収入は製作費を軽く上回る結果になっています。また、Rotten Tomatoesの批評家評価は90%、観客評価は70%と、比較的高い評価を得ています。

 この「マッドマックス」というバイオレンスアクション映画が制作、公開されたことにより、「マッドマックス」的映画というジャンルを生み出してしまったほど、この映画が世間に与えた影響は大きいです。オーストラリア映画ということもあり、舞台はほとんど道路と草原で話は進み、人々の生活の場はあまり描かれていないのが、廃退的印象を受ける要因になっています。

 映画は暴走族と警官の対決をメインに描いていますが、警官の詰め所も廃墟のビルという設定で、すでに世界が崩壊しつつあるかのような印象を受けます。その中で暴走族は道路を我が物顔で徘徊し、一般市民に危害を加える行為を繰り返ししています。その暴走族に対して警官が取り締まりを行うというのが物語の展開ですが、捕まえるのではなく、抹殺してしまうところが、この映画の特徴ではないかと思います。

 主人公であるマックスも警官であり、暴走族を取り締まる側にいますが、彼の同僚であるグースがバイカー達によって生死の境を彷徨う結果になり、また、最愛の妻であるジェシーと子供がバイカーに狙われ、殺されたことをきっかけに、マックスはバイカーに対して警官というより個人的な理由で復讐を誓うことになります。その辺の物語の運びは上手いと言わざるを得ません。

 映画は暴走車やバイカー達と警官、正確に言えばマックスですが、との対決に主軸が置かれていますが、そのアクションシーンは何もない草原を走る道路上でのシーンがメインなため、かなり派手なシーンが多数登場します。特にバイカーの一人がタンカーと正面衝突し、タンカーに轢かれてしまうシーンは、スタントだと思っていても、その迫力には背筋が凍る思いがします。

 画質は4K/DOLBY VISIONで提供されています。元データは35mmフィルムであり、それを元にしてデジタルなマスターデータを4Kで保存していますので、ネイティヴ4Kでの映像表現になります。35mmをスキャンした結果、映像はフィルムの粒子がよく見えるほどに解像度が高く、リアルな映像が映し出されています。ただ、マスターフィルムの状態にもよるのですが、時々ピントが甘いシーンも見受けられます。HDRの効果も抜群で、映像に立体感がよく表れています。音響はオーストラリア英語のdts-HD MA 5.1chサラウンドで収録されています。1979年の音響とは思えないほどクリアで迫力のある音響が聴くことができます。また、5.1chのサラウンドはバイカーやパトカーの移動感で縦横無尽に音が動き回り、その効果は抜群であります。

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