SOUTHERN COMFORT(Blu-ray)/サザン・コンフォート/ブラボー小隊 恐怖の脱出/輸入盤DVDで観た映画のレビュー

SOUTHERN COMFORT(Blu-ray)

SOUTHERN COMFORT Blu-rayジャケット 邦題 サザン・コンフォート/ブラボー小隊 恐怖の脱出
レーベル SHOUT! FACTORY
制作年度 1981年
上演時間 105分
監督 ウォルター・ヒル
出演 キース・キャラダイン、パワーズ・ブース、フレッド・ウォード
画面 1.78:1/アナモルフィック
音声 dts-HD MA 1.0ch 英語
字幕 英語

あらすじ

 国立警備隊のブラボー小隊は、訓練のためにルイジアナの沼地を徒歩で渡ることになる。しかし、メンバーの統率はバラバラで、彼らは道を迷ってしまい、ケイジャンの住むテリトリーに迷い込んでしまう。ケイジャンの一部はそれに怒り、ブラボー小隊のメンバーを一人ずつ、抹殺していく。訓練のため、武器も満足に持たないブラボー小隊は、必死にケイジャンと戦いながらルイジアナの沼地を脱出しようと試みるが、それは泥沼に入る要因であった。

レビュー

 アクション映画で一世を風靡し、「48時間」などの監督をしているウォルター・ヒルが1981年に製作した作品が、この「サザン・コンフォート/ブラボー小隊 恐怖の脱出」です。残念ながら日本未公開の作品で、テレビ東京で「ブラボー小隊 恐怖の脱出」というタイトルで放映された作品であります。

 物語はサスペンスに属すると思います。国立警備隊のブラボー小隊が、ルイジアナの沼地で訓練を行っていたところ、奇しくもケイジャンのテリトリーに侵入してしまい、ケイジャンの怒りを買って、次々に仲間を失っていく、という物語であります。

 登場人物にあまり有名ではない俳優を起用したことにより、誰が次の標的になるのかが、わかりづらく、その辺のサスペンス色は強まっているかと思います。キース・キャラダインと、パワーズ・ブース辺りはそれなりに名が知られているので、彼らがある程度生き残るまでは予想もつきますが、それでも異様なテンションを感じることはできます。

 その異様なテンションを保っているのは、ルイジアナの陰鬱とした沼地にあるかと思います。木々が生い茂り、絶えず水の中、という展開は、見ていて鬱陶しく、その絶望感を増大させている感触があります。そして、その中で奇襲攻撃を仕掛けてくるケイジャンの恐怖は、緊迫感を強くさせているかと思います。

 主人公グループになるブラボー小隊が、上官の命令をちゃんと聞かないところも、泥沼の戦いに陥っていく要因かと思います。部隊のメンバーによる勝手な行動が、かえってケイジャンの怒りを増大させ、ブラボー小隊を追い詰めていく、という構図になっているかと思います。

 ラストシーンは、結構視聴者に結論を委ねているところも、インパクトが大きいと思います。生き残った主人公たちが助かるのか、助からないのか、微妙な感じでエンディングを迎えてしまい、すっきりしないところも物語の余韻を強くしている要因かと思います。

 映像は35年前の映画としては結構良好な映像を提供していると思います。時々解像度が甘くなったり、フィルムの粒子が強く見られるシーンもありますが、全般的にフィルムの雰囲気が魅力的で、映画を見ている、という感覚が強く残ります。音響はdts-HD MAですが、オリジナルのモノラル音声です。ただ、モノラルでもその効果は大きく、映画に引きずり込むサウンドに仕上がっているかと思います。

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