STAR TREK(2009)/スター・トレック/輸入盤DVDで観た映画のレビュー

STAR TREK(2009)

No Image 邦題 スター・トレック
レーベル PARAMOUNT HOME ENTERTAINMENT
制作年度 2009年
上演時間 126分
監督 J.J.エイブラムス
出演 クリス・パイン、ザッカリー・クイント、エリック・バナ
画面 2.35:1/アナモルフィック
音声 DOLBY DIGITAL 5.1ch 英語、フランス語、スペイン語
字幕 英語、フランス語、スペイン語

あらすじ

生まれる前に父を失っていたジェームズ・カークは、無軌道な生き方をしていたが、宇宙艦隊のクリストファー・パイク船長に諭され、宇宙艦隊に入隊する。アカデミーでのコバヤシ丸テストでいんちきをして査問会にかけられたカークは、テストを作ったバルカン人のスポックと対立する。そんな中、バルカン星で異常現象が生じ、宇宙艦隊はバルカン星に駆けつけることになるが、そこでは未来のスポックに恨みを持つロミュランのネロが艦隊を壊滅させて、バルカン星を破壊しようとしていた。カークは、スポックと反発しあいながらもネロのたくらみを阻止しようとするのだが。

レビュー

映画版「スター・トレック」の第 11 作目にして、シリーズの原点に返った作品がこの「スター・トレック」です。劇場公開時には全米興行収入で 2 億 5 千万ドルものヒットをし、「スター・トレック」史上最高のヒットを記録しています。

シリーズの原点に返ったと書きましたが、物語はカーク船長やミスター・スポックの若き日を描いたストーリーで、「宇宙大作戦」の前日談という展開になっています。

シリーズの前日談といっても物語としては、別のタイムラインを描いていて、旧来のシリーズとの矛盾点をパラレルワールドという設定にしていて解決に図っています。

パラレルワールドということで矛盾点を解決したことにより、ストーリーとしては自由自在に展開させられることができ、初めて観た人でもわかりやすくなっているところが、この作品の特徴ではないかと思います。

これまでの映画版では、ベースとなるテレビシリーズの設定が映画版にも引き継がれていて、一元さんお断りというような感じが多少なりともあったのですが、この「スター・トレック」は、初めて主要メンバーが集結すると言う設定になっていて、そこがヒットした要因ではないかなと思います。

また、今作の特徴としては、スピーディーな展開と、豊富なアクションシーンが上げられるかと思います。これまでの「スター・トレック」シリーズでいうと、どうしても人間ドラマとアクションシーンのバランスが悪く、映画版の限界を感じるところがあったのですが、今作では人間ドラマも描かれ、どうカークとスポックが友情を育んでいくのか、とかドクター・マッコイとの絡みだとかが豊富なアクションシーンの中で描かれていきます。

「宇宙大作戦」の主要メンバーがそれぞれ活躍をしているところなどは、物語のバランスをとっているなと思われるところがあって、よく出来ていると思います。

エンタープライズの船内は、どこか現実的なパイプだとか、鉄骨だとかが出てきますが、これも今までの作品と違っているなと思わせる部分であります。これまでの「スター・トレック」では未来を感じさせるガジェットが豊富に出てきたのですが、今作では現実の延長線上にガジェットがあるといった感じで、これも作品を彩る一つであると思います。

映像は、鮮明で、色彩もすばらしいものがあります。色載りが十分にあり、上質のフィルムを見ている感じがしています。サウンドは、立体感があり、重低音も存分に活用されていて、迫力があります。

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