TERMINATOR THE SARAH CONNOR CHRONICLES/ターミネーター サラ・コナー・クロニクルズ/輸入盤DVDで観た映画のレビュー

TERMINATOR
THE SARAH CONNOR CHRONICLES

TERMINATOR THE SARAH CONNER CHRONICLES DVDジャケット 邦題 ターミネーター サラ・コナー・クロニクルズ
レーベル WARNER HOME VIDEO
制作年度 2008年
上演時間 394分
監督 デヴィッド・ナッター 他
出演 レナ・へディ、トーマス・デッカー、サマー・グラウ
画面 1.78:1/アナモルフィック
音声 DOLBY DIGITAL 5.1ch 英語
DOLBY DIGITAL 2.0ch ポルトガル語
字幕 英語、フランス語、スペイン語、中国語、韓国語、ポルトガル語
タイ語

あらすじ

PILOT

ターミネーターの攻撃をかわし、幸せな生活を送っていた、サラ・コナーとジョン・コナーの親子。しかし、その生活は長く続かなかった。三度未来からターミネーターが彼らの抹殺をしに訪れる。それを救ったのは、美少女型ターミネーター。彼らは、タイムトラベルをして危機を乗り越えようとする。

GNOTHI SEAUTON

タイムトラベルをしたサラ・コナーたちは、新しいIDを入手する必要があった。旧友のエンリケを頼るサラだったが、彼は仕事を止めていて、代わりの人物を紹介する。一方、新しいターミネーターが、彼女らを執拗に付け狙っていた。

THE TURK

サラは、マイルズ・ダイソンの妻から、スカイネットの開発に携わっていた、アンディというインターンの男を突き止める。彼は、チェスのAIを搭載したコンピューターの開発を趣味でしていた。サラは、彼に接近し、抹殺を図るのだが…。

HEAVY METAL

ターミネーターの骨格を形作る金属の存在を知ったサラたちは、それを奪取しようともくろむ。しかし、軍の振りをしようとしたものたちによって金属が運び出されてしまう。一人それを追いかけたジョンの身に危機が迫る。

QUEEN’S GAMBIT

アンディは、破壊されてしまったチェスのコンピューター「ターク」の第二号を作り上げ、チェスの大会に臨む。それを知ったサラは、再び「ターク」の破壊をもくろむが、アンディは何者かによって殺害されてしまう。現場にいた男は、未来から来たカイル・リースの兄弟だった。

DUNGEON AND DRAGONS

未来から来たカイル・リースの兄弟であるデレクは瀕死の重傷を負ってしまった。サラのかつての恋人チャーリーの助けもあり、一命を取りとめたデレクは、未来での出来事を回想する。そこで、デレクは、ターミネーターに捕獲されてしまっていた。

THE DEMON HAND

FBI捜査官のエリソンは、サラ・コナーの過去を調査していた。手元には、ターミネーターの手が残されていた。捜査の過程でシルヴァーマン博士にたどり着いたエリソンは彼の元を訪れるが、シルヴァーマン博士は、常軌を逸していた。一方サラ・コナーは、チェスのコンピューター、タークの行方と、ターミネーターの手を追いかけていた。

VICK’S CHIP

ジョンは、美少女型ターミネーター・キャメロンが隠し持っていた、ターミネーター・ヴィックのメモリーチップを解析しようとする。その過程で、市役所の交通管理システムがスカイネットにつながると確信したサラとデレクは、市役所に潜入して、コンピューターウイルスを放とうとする。一方ターミネーターがジョンを付け狙っていた。

WHAT HE BEHELD

 アンディの製作した「ターク」は、他人の手に渡っていた。それを入手しようとしたサラたちは、謎の男に遭遇する。彼との交渉に応じたサラたちは、彼の背後にあるものを探そうとする。一方FBI捜査官に化けたターミネーターは、サラを追いかけているエリソンの襲撃を受けるが、逆に返り討ちにする。

レビュー

大ヒットした「ターミネーター 2」の続編に当たるのがこの「ターミネーター サラ・コナー・クロニクルズ」です。1 話 45 分程度のエピソードが全部で 9 話入って第一シーズンを形成しています。

「PILOT」では、プロローグが描かれて行きます。ターミネーターに襲われる夢を見た、サラ・コナーは、男性との幸せな生活を捨てて、ジョンと一緒に再び逃避行の生活に戻ることになります。この辺は導入部としてなかなかな物だと思います。

ジョンの通う学校にやってきた新人教師がターミネーターだったのというのも衝撃的ですが、ジョンを守るターミネーターが少女という設定も意外性があって面白いものがあります。彼女が言う、「死にたくなければ一緒に来い」という台詞は、シュワルツェネッガー扮するターミネーターと同じ台詞なので、にやりとさせられるところではあります。

2 話以降になりますと、ターミネーター同士の格闘はなくなり、物語が徐々に進んでいく様子が描かれていきます。タイムトラベルをしたサラたちは、新しい ID を入手し、現代に生きるものとして描かれていきます。一方、ターミネーターは、彼らを執拗に狙い定めていきます。ターミネーターの犯した事件を警察が追いかけるという二重構造で物語は進んでいきます。

一方で、ジョンの学園生活も並行して描かれていきます。ジョンの通う高校で、少女が自殺をしてしまったことに、ジョンに大きな影を落とすことになります。ジョンは、その少女の死に大きなショックを受けることになります。そして、ジョンの通う学園にもターミネーターの影が落としていきます。一度破壊されたターミネーターが復活していく様は、見ていて恐怖感すら覚えます。

 物語が進むにつれ、登場人物は多彩になり、カイル・リースの兄弟であるデレクの登場や、シルヴァーマン博士の再登場など、ターミネーターシリーズを観ているものとしては、にやりとする演出がなされています。デレクの美少女型ターミネーターに対する偏見など、興味深い設定がなされています。

 物語の構図としては、スカイネットにつながるコンピューターシステムをサラたちが破壊していくというのがくりかえし描かれていますが、これはうまい設定だと思います。都度新たなコンピューターシステムが登場し、それをサラたちが破壊していくというのが物語の基本構図になっていきます。

 第一シーズンラストでは、ジョンの誕生日が描かれ、デレクとジョンの交流が深まるところで話は終わります。美少女型ターミネーター・キャメロンが車に乗った時点で車が爆破され、次回へ続く、といった展開で物語は終わっていきます。

映像クオリティはテレビシリーズと言っても、フィルム調のきれいな色調をしていますが、時々画面がざらつくところもあります。これは意図的だと思いますが、それが緊迫感を呼んでいるものと思います。音響は、テレビシリーズとは思えないほど、迫力あるものであり、2ch ステレオでも、十分に堪能できるものがありました。

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