TOP GUN(Blu-ray 3D)/トップガン/輸入盤DVDで観た映画のレビュー

TOP GUN(Blu-ray 3D)

No Image 邦題 トップガン
レーベル PARAMOUNT HOME ENTERTAINMENT
制作年度 1986年
上演時間 109分
監督 トニー・スコット
出演 トム・クルーズ、ケリー・マクギリス、ヴァル・キルマー
画面 2.35:1/アナモルフィック
音声 dts-HD MA 6.1ch 英語、Dolby TrueHD 5.1ch 英語
DOLBY DIGITAL 5.1ch フランス語、スペイン語
字幕 英語、フランス語、スペイン語、ポルトガル語

あらすじ

海軍のパイロット、マーヴェリックは命令無視の行動をしていたが、ベストパイロットであるクーガーの辞退により、繰り上がり当選で、パイロット養成学校「トップガン」への配属を命じられる。そこで彼はベストパイロットの称号を得るべく、相棒のグースとともに訓練をこなしていく。そして「トップガン」の講師であるチャーリーと恋に落ちていく。訓練は続いていたが、あるとき、不測の事故により機体を放棄し、グースを失ってしまう。すっかり気力をなくしたマーヴェリックだったが、「トップガン」を卒業し、再び戦場に戻ることになる。

レビュー

リドリー・スコットの弟であり、CM界からの出身ということで、一躍脚光を浴びることになったトニー・スコット監督の代表的作品がこの「トップガン」です。映画自体も大ヒットしましたし、そのサウンドトラックがこれまたヒットしたことでも有名な映画であります。今回は3Dバージョンでの再登場となりましたが、結果的にトニー・スコット監督の遺作にもなってしまいました。

物語は意外と単純です。主人公が次第に成長をしていき、途中で挫折をするもまた、立ち直る、という展開です。それを当時としては斬新な海軍の協力を得て、戦闘機のパイロット養成学校である「トップガン」を舞台にしたところと、クライマックスのインド洋での仲間の救出作業の援護という形でのソ連のミグとのドッグファイトで決めたところが作品のよさを示しています。

主人公マーヴェリックの成長はそのまま俳優トム・クルーズの人気を確保するのと同一に取ることが出来ます。この作品をきっかけにトム・クルーズはスターの道を歩み、現在に至ってもスターであり続けています。そのマーヴェリックですが、凄腕パイロットですが、無謀な飛行をたびたび起こすということで、上官に警告を食らうというはみ出し者のパイロットであります。

そのはみ出し者の性格は「トップガン」に入っても変わることなく、同期であるアイスなどから、「お前は危険すぎる」と忠告を受けてしまうほどです。しかし、それが変わってきたのは、訓練中の不測の事故による相棒グースの死に直面したときからです。自信過剰だったマーヴェリックが、自信をなくしうろたえる姿は、彼の心のよりどころをなくしてしまったものと思われます。

マーヴェリック自身は独身ですが、グースが家族持ちということも、マーヴェリックの心を痛める要因になっていると思います。そこからどうマーヴェリックが立ち直るかが物語の肝ですが、それをクライマックスのドッグファイトシーンで立ち直りを見せるというテンション上げまくりのところで見せるのですから、興奮を呼びます。

また、マーヴェリックは民間人の講師であるチャーリーと恋に落ち入りますが、これもさらっとした感じで、あまりドロドロした感じの恋ではないのが、映画の雰囲気に合っていると思います。ここで述べたようにこの映画は意外と深刻な映画ではないので、あくまでスタイリッシュな映像と音楽を楽しむという映画なのだと思います。

それが証拠にサウンドトラックはロックミュージックが物語の半分を占め、戦闘機のドッグファイトシーンはテンポよく画面が切り替わるという具合に、あくまで映画の文法ではなく、CMやミュージック・ビデオの感じを漂わせているところからも明らかです。これはプロデューサーであるドン・シンプソンとジェリー・ブラッカイマーの意図したところがあると思われます。

映像は1080pのシネスコサイズで、さすがに3Dにリニューアルしているとはいえ、フィルムグレインは多めだし、色も赤みの強い感じのフィルムを感じさせる映像になっています。3D変換作業はなかなか良好で、ドッグファイトシーンなどでは飛行機に搭乗しているかのような感覚を味合わせてくれます。トニー・スコット監督はこの映画をスーパー35で撮影していますが、シネスコサイズの上下の狭い映像を好んだと聞いていますので、その分少し観づらいがワイドな画面になっています。音響は珍しくdts-HD MA 6.1chとDolby TrueHD 5.1chの両ロスレスサウンドの収録です。dtsで視聴しましたが、こちらもリニューアルしているために、かなり迫力と分離感のよいサラウンドサウンドを聴かせてくれます。飛行機の放つ重低音が結構効果を発揮している映画になっていると思います。

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