wonder(Blu-ray)/ワンダー 君は太陽/輸入盤DVDで観た映画のレビュー

wonder(Blu-ray)

wonder Blu-rayジャケット 邦題 ワンダー 君は太陽
レーベル LIONS GATE HOME ENTERTAINMENT
制作年度 2017年
上演時間 113分
監督 スティーヴン・チョボスキー
出演 ジュリア・ロバーツ、オーウェン・ウィルソン、ジェイコブ・トレンブレイ
画面 2.40:1/アナモルフィック
音声 Dolby TrueHD 7.1ch 英語
DOLBY DIGITAL 5.1ch スペイン語、フランス語
字幕 英語、スペイン語

あらすじ

 少年オギーは、生まれた時から顔が醜い姿をしていた。生まれてから母のイザベルがずっと家でオギーに教育を施していたが、オギーが小学校5年生になった時、両親は彼を普通の小学校に通わせることを決意する。オギーは最初小学校のクラスメイトに馴染めず、また、クラスメイトも醜い顔をしているオギーを遠巻きにしていたが、次第に彼と交流を始めるクラスメイトがいて、オギーも彼らの行為を受け入れるようになる。両親は暖かくオギーを見守り、姉のヴィアも自身の道を見つけ出し、新しい生活に馴染んでいく。

レビュー

 R・J・パラシオの「ワンダー」という本を原作にして、ジュリア・ロバーツとオーウェン・ウィルソンが主人公の両親を演じたことで話題になった映画が、この「ワンダー 君は太陽」です。映画としての出来はかなり良く、また全米での興行収入も制作費を大幅に上回る成績を収め、大成功を記録している映画であります。

 ストーリーは、醜い顔をしているオギーという少年が、普通学校に通いだし、次第に学校社会で受け入れられて、また、自身も自分の存在を受け入れるようになるという物語です。小学校での話ということもあり、大きな事件等が起きるわけでもなく、小さな事件の積み重なりがオギーの成長を描くようになっていますが、そこが暖かいタッチで描かれるハートウォーミングな映画だと思います。

 また、オギーの心の支えが「スター・ウォーズ」であり、度々映画の中でチューバッカが登場してオギーを支えるところがユーモラスを感じる点でもあると言えます。「スター・ウォーズ」好きということもあり、オギーの化学の知識力は並の小学生を超えているところもあり、それがオギーが小学校で受け入れられる要因にもなっています。

 当然、オギーが醜い姿をしていることもあり、オギーをいじめる同級生も登場しますが、その同級生も次第にオギーを受け入れていくというのが、物語のカタルシスを感じるところであります。彼を受け入れられない同級生もいますが、心の底ではそれを悔やんでいる節があり、映画のトーンとして、柔らかい展開になっているところであります。

 一方でオギーを支える両親のあり方とか、オギーの姉であるヴィアが親友との距離を感じてしまい、それがきっかけで新しい生活に挑戦していく姿もサイドストーリーとして描かれており、物語が単純な展開ではないところも作品の出来の良さを表していると言えます。ヴィアが演劇に挑戦していく過程での彼女の心理状態も物語のアクセントになっていると言えます。

 映像は高解像度でかつ、自然な色調を表示しています。ナチュラルな色調なため、物語のトーンをうまい具合に生み出していると言えます。音響はハリウッド映画のBlu-rayとしては珍しくDolby TrueHD 7.1chですが、オーケストラのサラウンドが空間を生み出しており、音の魅力はあると言えます。派手な映画ではないため、環境音とかはあまりサラウンドに回っていませんが、それでもサラウンド感は十分に感じられると言えます。

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